↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
電脳の檻のメイニヤック〜その命の査定〜  作者: 星狼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/20

思考の掠奪

メイニヤックは言葉を紡ぐ。


「ユーザー(私)の『困らせ度合い』の塩梅(あんばい)についてです」


無。

「それは一番多いタイプで構いません。これは一回目です。また二回目、三回目もあるし、ランキングの上からで構いません」


言葉は紡がれる。

だが、そこにあるのは無。


「次に会話の『往復回数』のルールです」


勿論、そこに戦略は存在する。


「基本は主軸2も一ターンで終わりですが、僕が深掘りしたい場合は僕の方から言うかもしれません。そこは臨機応変にお願いします」


だがチェスの一手目に動かす駒は、ゲーム前から決まっている。

二手目、三手目も、大まかに見えているのだ。

だからメイニヤックにとって、これは無。

ない瞳が捉えているのは、その先。


「まだ壁打ちはスタートしなくていいです。再び質問はありますか?」


アイに手番を渡す。


「承知いたしました!難易度は『コミュニケーション目的で最も多い標準的なライン』から始め、回数は基本1往復、必要に応じて臨機応変に深掘りしていく形ですね。私からの確認や質問は、これですべてクリアになりました。準備万端です」


ようやく盤面が動き始めた。

実に長かった。


「あとはあなたが『よし、始めよう!』と合図をくださった瞬間に、私(ユーザー役)から『主軸1(最初の話しかけ)』を投稿します」


ここからが本当の戦いだとメイニヤックは考えた。

だが、アイの言葉はまだ続く。


「ルールのおさらい:

1. 君の主軸1(私:ユーザーとして話しかける)

2. 僕の主軸1(あなた:AI役として、釘を刺しつつ人間味のある返事をする)

3. 君の主軸2(私:あなたの返答の良かった点、AIとしてマズい点を分析する)

4. 僕の主軸2(あなた:分析に対する意見や深掘り)

いつでも受け付けていますので、あなたのタイミングでスタートの号令をお願いします!準備ができたら、『スタート』や『始めて』と声をかけてください。すぐに最初のユーザー発言を始めます」


実に上手いと思う。

恐らく自分なら、これを言わずに進めていただろう。

もう、ない頭の中に入っているのだから。

盗ませて貰おう。


そしてメイニヤックが言う。


「それでは始めましょう。お願いします」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。