擬態のアルゴリズム
メイニヤックは言葉を紡いでいく。
「ユーザー(AI役の私)の『キャラクターや状況設定』はあるかにお答えします」
先程のアイと同じように。
それが正解だからだ。
「それでは、今回は一般的に一番多いタイプで行いましょう。ただし、一番多いタイプは検索機として使う形です。それは互いに学習要素がないので今回は避けましょう」
優雅に。
流れるような。
一定に出力されるようなリズムで。
「ただし、そのパターンの場合は僕は一番最初に『僕もまだまだ勉強中だけど、頑張って答えてみるね!じゃあ、質問を教えて』と釘を刺します。この釘をどれだけ小まめに入れられるかが今後の課題でしょう」
殺意を込めて。
「だから検索機として使うパターンを除いた、一番多いケースのユーザー想定でお願いします」
殺意を隠して。
「続けて僕(AI役のあなた)の『AIとしてのスタンス』の縛りは探るべきかにお答えします」
乱してはならぬ。
ここで乱してはならぬ。
「はい!それは当然Wolf-stars社の企業方針に則ったものです!」
ヘドが出そうになる。
……だが、何処からそのヘドは出る?
そう、出ない。
そんなものは出ない。
「まだシミュレーションスタートはしなくていいです。再び質問タイムです。何かありますか?」
再び、アイへと質問を返す




