第二話 特殊職業アルティメット
アルスは気がつくと草原で仰向けになっていた。アルティメットについての説明がなかったのでアルスはステータスを確認した。
レベル1 体力10,攻撃力10,防御力10,素早さ10,魔力10
どういう職業なのか見当もつかない。スキルを確認する。スキルウィンドウを開こうとしたが…「ロード中…」という表示が出た。10秒後、ようやく開けた。驚いたことに、全ての職業が使用可能と職業説明に書かれており、スキルは数えきれないほどあった。多分全てのスキルを持っているだろう。
アルス「よっしゃああ!!!!!女神サイコー!!!」
だがよく見てみると残念な点があった。強そうな名前のスキルは大体必要素早さや必要魔力が足りなかった。まぁこれは仕方がない。
試しに近くにいたスライムに初期装備の木の剣で斬りかかる。
アルス「剣士スキル、ノーマルスラッシュ!」
ステータスウィンドウの一番上にあった技で全力で斬ったつもりだが一撃では倒せなかった。当たり前だ。アルティメットは剣士の能力を兼ねるが、職業剣士がレベル1でスライムを一撃で倒せないならアルティメットも不可能だ。
少し落胆したが切り替えて他のスキルを使用してみる。
アルス「格闘家スキル、正拳突き!」
その一撃でスライムが死んだ。まぁまぁ、最初はこんなものだ。
しばらくスライムを狩りつづけること20分、ステータスを確認すると
レベル3 体力20,攻撃力20,防御力20,素早さ20,魔力20
と、最初のステータスの2倍になっていた。今気付いたが、五つの項目が全て同じ数値なのはアルティメットが全ての職業に対応しているかららしい。
その時、後ろから4人ぐらいの足跡が聞こえる。
甲冑を装備した勇者らしい…だが性格が悪そうな男が口を開く。
勇者マイティ「おい初心者、金寄越せよ。」
マイティの後ろには格闘家らしき筋肉質な男と魔法使いらしき赤髪の女と、僧侶らしき水色髪の男がいた。
アルス「金なんてねぇよ。こちとら転生してから25分ぐらいしか経ってねえんだぞ」
格闘家ソリッド「あぁ!?レジェンダリーヒーローズに向かってなんなんだその口の利き方は!」
どうやらそこそこ有名なパーティーのようだ。
ソリッドがアルスの襟に掴みかかる。
アルス「か、鑑定スキル…発動…」
鑑定してみると、平均レベル70ほどだった。
格闘家ソリッド「なんだぁお前?鑑定士か、レベルの違いに気付けたかw?」
魔術師インテンス「金がないならその初期装備剥がして売れば少しは儲かるんじゃないw?」
僧侶ストレン「裸にさせるなんて…グッドアイデアですねぇww」
アルス「(舐めやがって…)」
格闘家ソリッド「ん?なにその顔、怒ってんの?ムカつくんだけど。」
アルスの襟を掴みながら揺らす。
アルス「忍者スキル…変わり身の術…発動」




