恋路
レイミア視点です。
いきなり部屋に乱入してきたのはとってもきれいなお姉さんでした。
お姉さんことグラーシアさんは、ちょっとハスキーボイスですがとても美人ですし、何よりお辞儀が凄く綺麗でした。これはそうとうマナーの指導をされたのかも知れませんね。ならハスキーボイスもコンプレックスだったりするんでしょうか......? これは触らぬ神に祟りなし。と言うことで触れないで起きましょう。
「あら、これから一週間この国を回るのね! なら私が案内致しますわ!」
「な! グラーシア! あまり勝手なことは......」
「あ~ら私は玉座に座りっぱなしのイリンちゃんよりもこの国を知り尽くしてるわ! 紙で読んだだけでは知り得ない情報だって沢山持っているわ! なら私がいた方が数十倍良いじゃない」
「だからと言ってあまり勝手なことは」
「良いじゃない! 問題は起こさないと約束するから! ね!?」
何だかグラーシアさんのとてつもない必死な様子をみていると、必然的に察するものが出てきます。グラーシアさん、もしやアシュリー兄さんかノア兄さんのどちらかに一目惚れをしていますね? ふっふっふ......女の感と私の洞察力を甘くみないでください。さっき入ってきて兄さん達を見たときに、顔を真っ赤にしているのを私は見ていましたからね! まったく、こんなに美人な方を一目で落とすなんて我が兄ながら罪作りな人です。グラーシアさん、ここは女レイミア、精一杯応援させて貰いますよ!
「ーー良いと思いますよ」
「レイミア......?」
「この国に詳しいのであればとても心強いではないですか。私からもお願いしたいくらいです」
「......レイミアが欲しいなら......僕はそれに賛同する......」
「ノア......」
「わかってる......アシュリー兄さんが言いたいことも、よくわかるけど......レイミアはもっと考えてる......」
流石私のお兄様!! 何やらグラーシアさんの事を察したご様子。鋭い! この中で気がついてないのはアシュリー兄さんだけのようですね! まだ確定とは言えませんが、ノア兄さんはグラーシアさんの恋路を一緒に応援してくれるのかも知れませんね。
「ーー!!......ふぅ......まぁ、案内人は何人いても困らないね」
「アシュリー兄さん.....」
「と、言うわけでグラーシアさんと言ったかな? お願いできますか?」
「願ってもないお言葉です。誠心誠意努めさせていただきます」
そういってグラーシアさんは本当に嬉しそうに笑った。アシュリー兄さんとお話しできて良かったですね!
レイミアたちが座っていた順は
王
ドア
レノア
みたいな配置の順です。
レ=レイミア
ノ=ノア
ア=アシュリー
王=イリン
です。なのでドアのところにグラーシアがたっていてレイミアの方をみて居てもレイミアからは兄二人が被っていると言う悲劇(兄にとっては喜劇)が起こってます。




