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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
65/114

ファミ○ン

レイミア視点です。








 私たちは役所で手続きを終えると、いよいよこの里を出ることになりました。役所の外に出て、少しのところにある少し広がったところまで来ると、アシュリー兄さんとノア兄さんが竜の姿になりました。二人の竜の姿は年越し際と言う、前世でいうところの御正月のイベントにある空中レースで見たことがあります。この世界の竜は東洋特有の細長い蛇のような竜ではなく、西洋の恐竜のような、どちらかと言うと竜よりドラゴンと言った英語呼びの方が似合う姿でした。うん、まぁなんと言うか期待通りですね。別に私としては前世でよく見た、日本の昔話を紹介するお尻を出したら1位と言う有名フレーズのエンディングを使っているアニメで出てくる竜でも気にしないのですが、やはり此方の方が何となく威厳というか、見栄えが良いですよね。いや、細い方も大好きですが。







「(レイミア? ......あ、もしかして乗りずらい?)」


「ううん、平気」


「(そうかい? 気を付けて乗ってね)」


「うん」









 私が脳内で竜ドラ戦争(東洋と西洋の竜、どちらが格好いいかを決める戦い)をしていると、竜になったアシュリー兄さんが精神上級魔法、以心伝心を使って話しかけてきます。私が中々背中に乗らないから乗れないのかと思ったみたいですね。これは失敬。でも、竜に成った兄さんでかすぎですよ......











「ーーよいしょっ」


「!」


「ん、これで乗れたね......落ちないようにね?......」


「ノア兄さん、ありがとう」








 アシュリー兄さんに話しかけられて尚、もたもたしていた私を、未だ竜に成っていなかったノア兄さんが乗せてくれました。相変わらず察しの良い優しいお兄様ですね。ありがとうございます。

 








「じゃあレイミア、此処から一気に下降することなくレジェント地方の南西まで行くよ、そしてそこで一旦休憩をとる、そしたら一気にレジェント地方を抜けて、今日の夕方辺りに今回訪れる国に着く手筈に成ってるよ。まぁ、レイミアは僕の上にのって落ちないようにゆっくりしてくれてれば良いからね」


「......うん」


「大丈夫......落ちても僕が受け止めるから......」









 全然安心できないのは気のせいでしょうか......? キャッチしてもらえるのは嬉しいのですが、落ちないことが前提なのでそこのところよろしくお願いします。









「それじゃあ飛ぶよ!!」








 アシュリー兄さんが私の返事を聞く前に、空高く羽根を広げ飛び上がる。その動きにノア兄さんも少し後ろを飛びながら着いてくる。兄さんたちの空を飛ぶスピードはとても早く、あんなに大きくて私の世界だった竜族の里はあっという間に小さくなっていった。でも、不思議と恐いとは思いませんでした。きっとそれは、私の大好きな家族の二人が、私の近くにいるお陰だからだと思うと、何だか少し照れ臭い気もしますね。もしかしたら私もそうとうファミリーコンプレックスなのかもしれません。





















 あ、ファミリーコンプレックスって略したらふぁみこn............






さてさて、レイミアが行く国は何処でしょう~次回到着予定です。

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