5大国会議
時間があったので投稿。
今回もハース王国の王様、カルロ・マルレーン視点です。
カレンが外出してから4日程たち、今日から三日間5大国会議が行われる。
5大国会議は世界的に有名なため、5大国会議が終わり次第国を挙げてのお祭りが開催される。何せ、10年に1度の頻度で開かれるのだ。国民はその日を待ち通し、開催される度にお祭りも盛大に始まる。
王道では沢山の出店がでたり、様々な催し物が開催される。それは劇であったり、躍りであったり手品であったりと様々だが、それはどんな地位の者も参加でき、位が高かろうが低かろうが関係なく皆が楽しめるようになっている。私の祖父。つまり先々代の王も催し物に参加したとか。そんな一日中大騒ぎな祭りを5大国のトップにも楽しんで貰えるよう、この日のために皆気合いを入れて準備に取り掛かっていた。
そんな会議、もといお祭りが開催される前にそれぞれの国がそれぞれの入場方で正門から登場される。まぁ、民族により空からであったりと様々なのだが。
そして今、私が会議の開催の挨拶を終えたとたんに入場開始となる。
「本日、第150回目となる5大国会議が開催される。皆今日この日が迎えられたことに感謝し、精一杯楽しんでくれ」
私がそういい終えるや否や、空から花が降り注ぐ。と言っても、これは本物ではない。幻影魔法の中級レベルの物だ。そして、その魔法のなかで輝く羽根を羽ばたかせながら空中を踊るように舞う種族。妖精や精霊の住まう国、ファーリアの登場だ。今回は空からの入場らしい。そしてその美しさに誰もが見惚れ、溜め息を吐き出したとき、正門付近からの歓声が響く。そこに目をやれば沢山の駱駝と見目麗しい踊り子の舞、そして、魔法と科学の合成物であろう様々な動きをする花火を侍らせ、砂の波に豪華な王座を乗せ、まるで大地は思うがままだと言わんばかりの登場をしてきたのは砂漠の国、イザートだ。砂の波はきっと土魔法の中級の応用だろう。
その登場に誰もが歓声を上げたとき、さらに状況は切り替わる。いきなり花の舞う空の一部から大きな水の球体が複数降りてきたと思えば、それらの水を、美しい人魚や魚人が泳ぎ飛び移りと水飛沫を上げ、国民達は皆大興奮。海の国、海の都だ。
そんな開場が暑くなってきた頃、各国の最終集合場所である城の前の開けた場所に、空から一本の火柱が落ちてきた。その炎の力強さと、神々しさに今まで登場してきた国の入国に見惚れていた者達が一斉に目が釘付けになりその場は1度静まった。しかしそれは、その火柱を掻き分けて出てきたそれは美しく神々しい竜達の登場に一気に爆発し、大歓声が国中に響き渡る。竜は観客の上を優雅に舞うと、また城の前に戻ってくる。すらとそこで竜の体は炎に包まれ、やがて炎が無くなると、そこには人の姿をした竜人が勢揃いでたっていた。その美しい容姿に女は勿論男も歓声を上げる。
その場はもう、竜族が支配したと言っても過言では無かった。そして、そのタイミングで全ての国の者とトップが城の前に到着し、一斉に整列する。そこでまた開催の宣言をし、揃って城内へ入った。
「ふふふ、今年もしてやられたわね」
「全くだ」
「私達の登場で出来上がった場の流れを壊し、国民の関心を奪い取って行きおったわ」
そう、楽しそうに話すのは今日会議に参加されるトップ達だ、上からシーキャピタル、の女王、リーザ殿、ファーリアの王、シザ殿、イザートの王、イリン殿だ。この3大国はとても気さくな方々で、自国民からとても厚い信頼が寄せられている。
そして今話しかけられている方こそ、今回のハース王国の難関の壁。
「いや、あそこまで盛り上がっていたからこそできたてまでのことですよ」
そう、竜族の里の長、ルイ・リントヴルム殿だ。今回の滞在では、9年前の謝罪も込めて誠心誠意おもてなしさせてもらおう。




