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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
33/114

ギラギラ2倍





 マミーやブラザー達が帰って来てから何故だか視線が痛いです......そして何故だか心なしか瞳が輝いています。ゲイン皇子に限っては尊敬の念を感じるような気がします。え、自意識過剰? 知ってました......




 と、兎に角。今現在は家族と皇子、皇女たちと晩御飯を囲っている最中なのですが。まぁ。例に漏れずカレン様の瞳のギラついた瞳で見てきます......と言うか出掛ける前よりギラつきに磨きが掛かったような気もするのですがこれいかに......





 日に日に増していくカレン様の瞳の熱に心の中で盛大にガクブルナウな私です。え? あぁ、もちろん表には出しませんよ。当然ですよ。仮にも一国の皇女に向かって顔を合わせれば震え、目が合えば号泣、言葉を交わせば気絶。こんなことがあっては失礼ですからね。勿論隠しますよ?





 まるで彼女が災害か何かだなと思ったそこの貴女。それは間違いではありませんよ!

 彼女が来てから私の心は台風が来たときの畑と何ら変わりません。整えられた土も荒れ地になると言うものです。

 そんな彼女が表れたら大地震が来たときと同じ災害要語が使えますので、それを心に持って逃げ切りましょう。




 地域によっては違うようですが。学校で必ず習うと言われているあれです。


 そう、「おかし」や「おかしもち」または「おはし」等と言われている物です。



 どれも、押さない、駆けない(走らない)、しゃべらない、戻らない、近づかない、等という、危険から身を守るすべを分かりやすく短縮化したものですね。



 これが見事にカレン様に適応してしまうという悲しい事態が滞在2日目で私は気付きました。そして私が一人で歩いているときにカレン様にあったあかつきには。一瞬で「おさない かけない しゃべらない」が「おとなしく かられて しね」に早変わりします。誰か助けて......詰んだ......







 そんなわけで竜族の子供にとって安全な里所か家までも危険地域になってしまっている今日この頃。ゲイン皇子は兎も角カレン様は本気で危ない薫りがします。近付くな危険です。






 なので今日はご飯を食べたらさっさと退散しようと思っていたのですが、私の行く手を阻む方が目の前に一人。まぁ、ここまで危険だなんだと言っていたらもう皆様には御想像出来ていらっしゃるかと思いますが。その一人とは皆の悪役。カレン・マルレーン様でした。わーぱちぱち......




どうしてこうなった......






 ことの成り行き?食事終わった→席たった→カレン様ダッシュで突進→私掴まって外出れない。



 こんな感じです。




 取り敢えずこのお姫様は大層力が強いことがわかりました。痛くはなかったのですが。私が腕につけていて、今私の腕と一緒に捕まれているバングルがギシギシ言ってます。かなり危ない音をたてているので下手したら壊れそうです。




 私がこの困った皇女にどうしたものかと対応に揉まれていると、その人は、そこに救いの神のごとく颯爽と表れたのです。




 彼の名前はレオン・リントヴルム。我が兄にして、リントヴルム家の次男です。




 

   









あ、なんだか荒れる予感がします......


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