お友達()
ご飯の最中カレン様が此方を物凄く見詰めてきます。視線で穴が開きそうとはまさにこの事。と言うか私のメンタルに穴が空きそうです。
しかし、流石の皇女様。マナーを違犯しないためか、口に何か入っている時には話し掛けられません。そこは確り教育されているのですね。素晴らしいです。
まぁ、そのため。話しかけられそうになる度に何か口の中に入れているため、ちびちびとずっと食べていました。何だか、食べ方が何時もより御上品な感じです。
そんな感じで私がお昼を食べ終わると、私が話しかけられる前に、アシュリー兄さんがカレン様に話しかけてくれました。皆私が見られていることに気が付いて居たのですね。流石です。
「カレン様、お食事中ずっとレイミアの事を熱心に見られておりましたが、どうかなさいましたか?」
「ーーあら、私ったらそんなに見ておりましたか?」
「えぇ、それはもう穴が空くのではないかと言うくらいに」
「そう、それはごめんなさいね。私同年代の"女の子"のお友達が居ないので、是非お友達に成りたいと思っていましたの。そのせいできっと無意識に見てしまっていたのね」
この場に居る人の気持ちは、カレン様を除き。きっと1つでしょう。
白 々 し い !!
え、あんなに熱心に見詰めていて? 話し掛けようとして? 無意識? そうなら逆に凄いです。今まで一体どれだけボッチだったのでしょうかね?
前世の、自称ボッチ代表だと言う友人でも、その様にギラついた瞳で同姓を見ていませんでしたよ......
「......そうですか..."お友達"ですか」
「えぇ、お友達ですわ」
「成れると良いですね?"お友達"」
「レイミア様と私なら絶対に深い仲に成れますわ」
ふっ深い仲ってなんですか?!え、え? 親友? 親友ですよね? 決してお友達(意味深)とか、深い仲(意味深)とかではないですよね?
お? うん? 普通に考えて成れませんよ? 成りませんよ?
「ふふふ......それは面白い冗談ですね」
「あら、冗談なんて言いませんよ?」
見ているとどんどんと黒いオーラがアシュリー兄さんから出ているように感じます。カレン様これ世間話じゃないですよ?! 気がついてください!
ですがカレン様は全く気が付いて居ないようで、上機嫌にお話を続けます。
......うん、なんか話がどんどんエスカレートしていきそうなので。さっさと居間を後にしましょう。
こっそり居間を後にしようと、音を立てないように扉の前に来たのですが。此処で問題発生です。なんと、私の身長では扉が開きません!!
どうしましょう!?
私が内心焦っていると、此処に救世主が登場しました。いいぞ我等がノア兄さん。大好きです。一生着いていきます。
我が永遠のライバルである扉を、音を立てずに開けてくださっただけではなく。なんと私を抱き上げて裏庭まで連れてきてくださったでは無いですか!
できる兄は違いますね。
「ーー此処でいい?」
「のあにいしゃん、ありがとーございます」
「ん......平気」
ノア兄さんはそう短く返事をすると、私をもう一度抱き上げたあと。庭に生えている桜の木の根もとに凭れるように座り込み、私を膝の間に座らせてくださいました。どうやらこれからお昼寝をするようです。幼児の1日の流れをよくわかっていらっしゃいますね。
そうなのです。この体は成長期突入前のせいか、直ぐに眠くなってしまうのです。寝る子は育つ。だから私も我慢せずに眠ります。
私は、ノア兄さんを背凭れにしてうとうととしていると。それに気がついたノア兄さんが私の頭を優しく撫でてくださいます。くっ!相変わらず撫でるのが上手くて早々に眠ってしま...スピー......
私が次に目を覚ましたのはおやつの時間でした。




