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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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今日の主役"も"私だそうです

赤ん坊生活がなんと、今日で1年近くたとうとしているのです。


そう、1年目です。



1年がもう過ぎたのかと思うと時の流れの残酷さが嫌でも感じられますよね。

私が記憶を取り戻してから何日もの月日が流れ.....



そして今日の日にちは7月20日..........


なんと、今生での私の誕生日らしいのです。


今から丁度1ヶ月くらい前から我が家の人々がそわそわし始めました。

そして私を見てはニヤニヤ笑っていたので、大変気味が悪い1ヶ月でしたが、今日私が目を覚ました時に、ベビーベットの回りに家族全員とその後ろに使用人の方々が集まっていて、いっせいに誕生日おめでとう!!と言いながら拍手をしていました。


嬉しかったですよ?


私の身近な人たちが揃ってお祝いしてくれているのですから、嬉しくないわけが無いのです。


でも1つ質問してもよいでしょうか?


........ここは拍手ではなくクラッカーでは無いのでしょうか........?


赤ん坊の鼓膜が破れないようにという配慮なのでしょうか?

ありがとうございました。


って、そうじゃありません。

今日は私の誕生日です。

だからなのか、私を着せ替えようとしている母が持っている服が、何時もより豪華です。

でもただ豪華なのではなく着てみれば思ったよりも重くなければ動きにくくも無かったです。

そこはきちんと配慮してくれたのですね!

マミーは母親の鏡ですね。


「さぁ、これで完成よ!うん.....流石私の可愛いリア.....完璧だわ.......」


あ、ありがとうございます?......

なんだかちょっと前に気付いたのですが、私のマミーはちょっと私が大好きすぎな気がします。

いえ、これはマミーだけでなく家の一家全員に言えることなのですが、ちょっと私のことになると表現がすごく大袈裟です。


と言うのも、私がハイハイし始めたときの話なのですが、あれは、食事のあとに皆で休憩していたときの話です。


私の家は純和風な感じのおうちでして、ご飯を食べる居間は畳のお部屋で、畳の上に座布団を敷いて、皆で座って食べています。

そこで私はこっそりみんなに内緒で、ハイハイの練習をしていたので、そろそろ御披露目だ!と、気合いを入れてしたところ、部屋中一瞬静まったあとに大歓声が響きらいろんな人に抱き上げられもみくちゃにされるという、正に狂気乱舞.......いえ、狂喜乱舞でした。


........そして次の日には様々な廊下や部屋の床にはマットが敷き詰められ、威厳たっぷりで渋い感じのお屋敷が、とってもふかふかな柔らかい感じの優しいお家に早変わりしました。

しかも、そのマットは以前と同じ床の柄をしています。

弾力性がプラスされるだけでこうも雰囲気が変わるのですね.......

そう、私が今まで見てきた畳の上には畳がらのマットが、フローリングにはフローリング柄のマットが敷かれていたのです!


なんて、無駄に気の効いた配慮なのでしょうか.......

これを一晩で済ませたなんて......

略100%徹夜でしょう..........

しかもこれだけの量のマットをなんと、マミーが手作りしていたそうな。

そして、パピー&ブラザーはそれを敷いたと。

うん、マミーはこのマットを何時から作っていたのかな..........?


正直ここまで可愛がられると、ちょっと闇を感じる今日この頃.........

男だらけのなかに女の子が一人だとこんなものなのでしょうか?


前世は男女混合大雑把姉弟でしたので私にはよくわかりません。

そんなことを考えていると部屋の戸を叩く音がして、扉が開くとアシュリー兄さんがそこに立っていた。


「母さん、もうお祖父様達が家に着く時間だけど、リアの準備はどう?」


「あら、もうそんな時間?でも、リアの準備ならバッチリよ!ほらアース、見てごらんなさい」


「!.......あぁ、リア、リア.....何時もの君も可愛いが、今日は何時にもまして輝いているね.....リアがそこに居るだけでそこはまるで私にとってのエデンのようだよ....!!」



止めて!




止めて!




本当に、止めて!


え、この人たち、見た目は日本人とか、中国人とかのアジア系なのに、心はラテンなのですか?!


何時も思うけどそんなげろ甘い台詞を妹に捧げないで!


彼女とか未来のお嫁さんに捧げてあげてください!


私このままじゃ、砂糖を吐く処か、糖尿病で死んじゃうから!


「うふふ...そうね、リアが居るところが、私の天国よね....」


マミー!同意しないでください!


そんな私が精神攻撃を20分近く受けていると次はレオン兄さんが部屋に入ってきました。



「アース兄様、なにミイラ取りがミイラになっているのですか、もうお祖父様達がお見栄になられましたよ」



早く来てください と、レオン兄さんが呆れた様な顔で言うと、やっと母と長男が動き出しました。ありがとうレオン兄さん......




そう、そうなのだ!今日はどうやらマミーのお父さんとお母さん、つまり、私のお爺ちゃんとお婆ちゃんがお家に遊びに来るらしいのです!

以前お正月の時に初めてあったのですが、それはもう可愛がってくれました。

どこも祖父母はあまり変わらないらしいです。

ちょっぴり、私を可愛がってくれた前世の祖父母を思い出してホロリ。


「さ、リアは私とお祖父様たちに挨拶に行きましょうね?」



レオン兄さんはそう言うと私を軽々と抱き上げ部屋を出ていきました。


あぁ、そうそう。

私は年を明けた当たりから皆から"リア"と、呼ばれています。


相変わらず私にはよくわからない渾名の付け方ですが、発音の耳障りが何か好きなので、これはこれでありです。



「お祖父様、こんにちは、遠いところお疲れさまです。疲れたでしょう?中へどうぞ」



レオン兄さんは来たばかりであろう、祖父母たちに話しかけて、家のなかに招きました。







海外の名前って難しいですよね~

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