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竜族族長の娘  作者: 五月雨 アルト
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レオンの思想

今回は珍しく何時もより長いです。


そして今回はレオン・リントヴルム視線です

私には優しい妹がいます。



彼女は産まれた頃から周りとは違う、圧倒的なまでにかけ離れた何かがありました。



私の周りにいた方々は、うっすらとした"違和感"は覚えたようですが、その違和感は彼女が竜族の女の子でアルビノということに霞んでしまったようです。




でも、私の中にあった違和感は、決して、薄れることは、ありませんでした。




その違和感の正体が明確になったのは、あの子が.....レイミアが産まれて1ヶ月近くたった日でした。

産まれて間もないレイミアがまやかし草を粉末状にしたとき、あの場にいた誰もがこの子には神すらも敵わない、そう思った事でしょう.........

勿論私もそう思いました、でもね?それだけではないのです。


私はね、周りが気付かない些細なことにでも貴女のことなら気づきました。

周りが偶然として処理してしまうものでも見逃しません。



彼女は産まれながらにして賢く、強い力を持っていますが、それを遥かに越える優しさを持っているのだと、私は確信しました。


あの時、父上に言われてアルフレットが持ってきたまやかし草を見て、きっと違和感をもったのは私だけだと思います。


あれは確かにまやかし草でしたが、少々いらない"付属品"までついていたのです。私がその付属品に気づいたのは、恥ずかしながらレイミアがまやかし草を粉末にしたときでした。




私は医学、薬学等に一族で一番秀出ていると、言われてきたし、私もそう思っています。

大抵の薬草や魔草まそう、薬などは見ただけで判別できるのは私を含め、この世界に数えるほどしかいませんしね。


その私が、違和感程度しか感じなかった。

この私が、ですよ?白い粉に薬を混ぜてもそれぞれの判別が可能である私が、"違和感程度の些細なもの"しか、感じなかったのです。

それは、大抵の者には察知できない程にまで徹底的にまやかし草に練り隠されていたのです。


その粉は、レイミアが粉末上にして、床に積もらせたことで、ようやく判別ができるようになりました。


その粉の名前はただれ薬といい、本来は手術の際に体内の細胞などにできたうみや血液の塊などを溶かし、取り除く際に液体と混ぜて使う物なのです。


そんな、通常では手に入りにくいものが自然にまやかし草に着くはずがないのです。

誰かはわかりませんが、略100%と言っても良いくらい彼女への殺意があったはずです。そしてその人物は、彼女の異常さに気づいていた、そしてその力を畏怖し、今の一番力が強くない内に殺そうとしたのでしょう。


考えすぎだと馬鹿にしますか?

ただの妄言だと?


彼女が産まれて1ヶ月もたったのです。

此のくらいの時期は、なぜか竜族の赤ん坊は寝付きにくく、グズリやすいため、赤ん坊の睡眠時間によっては健康のために強制的に眠らせるため、まやかし草を使うことがあるのです。

幸い、レイミアは1度もぐずることも無ければ眠れなくなることも無かったのですが........


そんな時期に、あの爛れ薬が隠されたまやかし草。


これでも、まだ、偶然だと言い切れるのですか?..........


あの粉が飛び散りでもしたら、レイミアはきっと亡くなっていたし、私たちでも体内に入り込まれれば体内にある細胞や臓器なども場所によっては破損していても可笑しくなかったでしょう。



それが、何の事件も起きずに済んだのは、レイミアが鷲巣かんだまやかし草を自分の顔よりしたに降り下ろし、そしてまやかし草を爛れ薬を囲むように粉末上にしたからです。これらすべてが偶然にしろ、故意にしろ、これは前代未聞なまでの魔力コントロール力です。


ですが、レイミアはそのあと魔力を使い疲れたのか、直ぐに眠ってしまいました。

魔力コントロールは成人済みの竜族の者でも、とてつもない気力と精神力を使うのです。

たった1ヶ月の赤ん坊には到底できないものでしょう。

そして、いくら竜族の赤ん坊でも、こんなに繊細な力を使えば、下手をしたら体が壊れていたでしょう。


竜族の者は本能でそれくらい察します。

この子もきっとそんなことはわかっていたはずなのです。


それなら、それならば、この子が体を壊すかもしれないのに、魔法を使ったのは、私たちを、守るため?....................


これそこ、考えすぎなのでしょう、それでもそうとしか思えない私はきっと、頭が可笑しくなっているのかもしれません。


ですが、あの状況をよく思い出せば思い出すほどに、そう思えるのです。



あの時、まやかし草を持ってきたのはアルフレットですが、それを持ってこさせたのは父上で、それを使ったのも、父上です。

そして、レイミアを、抱いていたのはアース兄様で、わたしは、すぐ、そばに、立っていたのです........

もしも、あの時レイミアがまやかし草で死んでいれば、家族で、血縁者であってもレイミアを殺したのは私達一家だと疑われていたでしょう。

そして、私は、まやかし草を使った父上よりも、一番疑われていたかもしれない、だって、私は薬物に関しては、知られ過ぎているから..........



.........いや、下手をすれば疑われる処か、殺されても文句は言えなかったかもしれません。


レイミアはもうすでに、伝説急の存在なのです。

竜族で、女の子で、アルビノで、知性も高く、魔力も多い、そんな存在をみすみす殺したのであれば...........


きっと、私はここにいなかったでしょう.........



この子は、私達のために身を捨てることを選んだのかもしれない..........


それが、本能でも、彼女の意志があったにしろ、私が、彼女に救われたのは紛れもない事実です。




あぁ.......あぁ........この子は、なんて深い慈しみの心を、産まれながらにして、持っているのだろう.......

この子は人が言う聖女のような存在なのかもしれない。

いいや、もしかしたら、この子は、心優しく気高い女神の生まれ変わりなのかもしれない........

そうだ、きっと、私とレイミアが出会ったのは運命で、この子を守るのは、私の宿命なのだ..........!!!





その思考に行き着いてからの私の行動は速かった........


まずは、父上に爛れ薬の話をし、アルにまやかし草を誰から、もしくは何処から持ってきたかを聞き、そして、使用人の一斉調査、無いと思いますが家族間も一応取り調べを行い、そしてどんどん犯人を突き止め用途していたのですが...........


結局、犯人は見付かりませんでした............


犯人は恐ろしく逃げ足が早いらしく、証拠という証拠もレイミアが粉末にしたまやかし草とそれに隠されていた爛れ薬しか残りませんでした。



私は永遠にこの犯人を赦さないし、見付けたあかつきには死ぬより辛い罰を与えることでしょう。




あぁ、これからは、私が守りますからね?

貴女が我が身を犠牲にしなくても良いように。


私が、貴女を..........






******************************




レイミアを守ると決意してから、もう3ヶ月もたちました。

レイミアの成長速度は凄まじく、5ヶ月にして、もう子音を含む喃語を発します。

この子はやはり普通の子とは違うのでしょう......



ふふ、ふふふ


あぁ、なんて愛らしい子なのでしょうか..........



今は大晦日の掃除の休憩にレイミアを見守っているのですか、家族皆がバタバタとしているせいか、少し気疲れしているようで、少しぼーっとしてましたので、返事を期待せず、お昼寝するか聞いたのですが、レイミアは私の方をじっと見つめてきたのです。

まるで、皆が動いているのに自分だけ休むわけにはいかないと言うように.........


あぁ、この子は何処までやさしいのでしょうか?...........



きっと、この子は皆が忙しいのをわかっている。


そして、邪魔をしないように、甘えるのを我慢しているのだろう..........


ですが、私は自分にだけはレイミアに、甘えてほしい、思わずそう言いながら頭を撫でてましたが、きっとこの想いはレイミアにはわからないかもしれない、その事に私は少し切なくなった.........



けれど、その時、レイミアは私のことを「にーに」と、お兄ちゃんと読んだのです!!


レイミアが意味のある単語を話したのはこの時が初めてのはずなのです.......!!


そして、それだけではとどまらず、レイミアは、私を慰めるように、寄り添うように、私の指を握りしめました........


あぁ、この子は何度私を救えば気が済むのでしょう...........



「あぁ.......レイミア.......貴女は、本当に.......」


愛しい  私の  女神様きゅうせいしゅ




最後の言葉は声として出ていなかった........














精神やんだ人の勘違いってこうも暴走するのですね......

書いてて途中から意味がわかんなくなってきました。

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