表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガテン系の女 2 娯より、楽より、修業中   作者: うらら桜子(旧 咲良ヤヨイ)
38/43

技能五輪 8




 千香良は高城に驚いた顔の満足の笑みを溢すと、2個目の牡丹海老を頬張った。

  

 ピッチを速めたお陰か、珍しく酔いが回っている。

 高城に宣言したのも酒の勢いだ。

  

「そうか……親方も、龍太も喜びと思うよ」  


 千香良は『プラスター工房ムラオカ』で左官職人の修業を3年間してきた。

 プライドや向上心が備わっていて当たり前だ。


 高城もあれこれと言及はしない。

 速やかに体勢を立て直すと食事を進めるだけだ。


「そうかな……」


「千香ちゃんが、その気になるのを待っていたんだと思うよ」


「だよね。ちょっと反省することもあるし……」


「そうか……」


「頑張るね」 

 

「先ずは、2級左官技能士試験だな」


「うん」


 ほろ酔いの千香良は頬が朱色に染まり、色っぽい。


「お待たせしました」


 すると若い仲居が追加の酒を持ってきた。

 

 けれども高城は若い仲居を、もう気に留めない。

 大人の社交辞令は罪作りだ。

 

 若い仲居は口惜しそうに千香良を睥睨してから、出ていった。


 千香良は少し可哀想な気がしてしまう。


 けれども、高城と一緒の食事は誰にも邪魔されたくない。


 千香良は数の子、穴子、卵焼き、鉄火と、残りの寿司を美味しく頂いていく。


 すると、頃合いを見計らって、女将がお茶を持ってきた。

 やはり高城は常連らしい。


「綺麗なお嬢さんですね」


 千香良は女将に褒められて嬉しい、恥ずかし。

 けれども、眠たい。

 かろうじて起きている。


「えぇ、本人は自覚していませんが……タクシーを、呼んでください」


 そして、タクシーに乗車すると同時に高城に凭れて眠っている。


「技能五輪か……」


 高城は優しく千香良の短い髪を撫でていた。


  



 


 


 


 


 


読んで下さってありがとうございます。


相変わらずの遅筆・・・

すいません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ