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ガテン系の女 2 娯より、楽より、修業中   作者: うらら桜子(旧 咲良ヤヨイ)
30/43

汚い食堂 9




 入り口付近の台に、おでんが置いてある。

 アルミ鍋が、何とも家庭的で、ほっこりと温い。


 店の、おばさんが、テーブルを片付けている間、千香良達は、暫し戸口で待機。

 おでんを凝視していた。


「相葉さん、おでん、好き?」


 すると、星谷が……

 千香良は、はにかみながら、頷いた。


「なら、横に皿が置いてあるから、自分で、食べたい分を選んで、持っておいでよ。1本、でもOKだから……」


 けれども、一杯やりたくなるので、昼間は御法度。


「そんなに、食べられないから、今度……」


「おでん、か……熱燗飲みたくなるよな」


「そうなんです~」

 

 千香良は新藤に言葉に思わず答える。

 

「じゃぁ、次回は飲みだな」


「新藤さん、空きましたよ」


 星谷の言葉が被って、新藤との会話が宙に浮く。

 店の奥から、おばさんが、手招きしていた。

 



「何を御馳走に、なった?」

 

 昼食を終えて、現場に戻ると、館さんが地べたに座り、缶珈琲を飲んでいた。


「パーコー定食」


 千香良も、同じように尻を着くと、現場事務所で買ってきたロイヤルミルクティをグビッといった。

 程よく温い。


「何んだ、それ?」


「豚肉の天麩羅を餃子のタレで食べるの」


「美味かったか?」


「うん。でも、テーブルが少し、ネバくて、ガタ、ガタしていた。」


「星谷も、もう少し良い店、連れて行けよな~」


「違うって、近頃は、ああ言う店が良いんだって……感動したもん」


「そうか……若い子の感覚は、分からんもんだな~」


 そう言って、館さんが、立ち上がったので、千香良も続いて立ち上がる。


 午前中の続きだ。

 今回は、墨出しにも問題は無く、後は掃除をするだけ。

 そして、時間が余れば、外の手洗い場の手直しに掛かる。


「でね、仕事の話をしてきた……」

 

 千香良は、昼食を食べながら、一昨年の古民家再生の話をしてきた。

 星谷が聞いてきたのだ。


「そうか……」


 千香良は館と、お喋りしながら、1日に仕事を終えた。

 

こんにちは咲良ヤヨイです。

読んで下さってありがとうございます。


次話は金曜日。

お待たせしますが、エピソードタイトルも代わりますので、引き続き、よろしくお願いします。


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