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ガテン系の女 2 娯より、楽より、修業中   作者: うらら桜子(旧 咲良ヤヨイ)
25/43

汚い食堂 4

 


 

 千香良のイメージする『汚い食堂』は、味は絶品、ボリユーム満点、価格は安いと、3拍子の定食屋さん。

 

 けれども、客の殆どが常連で、店構えからして、一見さんが入りづらい雰囲気を醸し出す、感じ?で、当然、グルメサイトでなんかじゃあ見付けられない。


「流行だもんね……」


 千香良も梓に同意する。


 現場でも、美味い定食屋の話は、よく聞くが、決まって最後は「汚いけどな」で終わる。

 改装するにも、繁盛しすぎて休めないのが原因らしい。


「そうだよ、お洒落な、お店は友達とでも行けるけど、定食屋さんは中々……普段着の自分を見せられる男は良いと思うよ」


「そっか……」

 

 千香良は梓の話に納得すると、唇を綻ばす。


 けれども、梓は星谷が千香良を誘う、理由も、経緯も知らない。

 

 もし仮に、知っていたら……

 

 違う見解が聞けたと思うが、千香良は肯定的な言葉が聞ければ満足。


 そこに「チコン」ラインの受信音。

 

「お兄ちゃん……良いって」


 スマホを開いた千香良は、梓にクリスマスのラッピングを頼むと、財布を取り出しクレジットカードをカルトンに置いた。


 梓には、もう少し、話を聞いてもらいたかったが、仕事中だ。

 やはり、12月はどこも忙しいようで、他の美容部員も皆、接客している。


 梓を了解すると、千香良に電卓を見せて、レジに走る。

 

 口紅のサンプルを見ている男の人がいた。


 

読んで下さってありがとうございます。

短いですが、頑張って連日投稿しました。

ご了承を。

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