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ワインの宴は死の調べ(聞いた風

「ふんふんふーん」

ジューン(偽者)様、今日はご気分がいいらしい。

すっかり萎縮しつつも、私はしっかり怒られないように気を張ってジューン(偽者)様のメイドをこなしていた。


「今日、デュランさまがワインを持っていらっしゃるの。それに合う、軽い食事を用意しておいて頂戴」


「畏まりました」

ワインか・・・どうか、早くジューン(本物)さまを見つけ出してくださいませ!

祈るような気持ちで食堂のスタッフへ軽食の言付けに行った。


「ふふふ、ワインの宴か、楽しみ。いいとこあるじゃん、皇子。この姿ってのが癪だけど・・・まだすり替わったばっかりだし、まだいいわよね、ばれてない、ばれてない。ふふ、天才かしらね。わたしって!」


1ダースのワインを抱えられるわけもなく。


給仕と共に、ジューンの(偽者のいる)部屋へ赴く。


ーコンコン!


「お待ちしておりましたわ、デュランさま」


虫唾が走るが我慢する。頑張れ、俺。


ん??


んげ!目を瞑って唇を突き出してきた。


「それは後のお楽しみだよ、さぁ、ワインの宴を始めようじゃないか!」


さぁ、ワインの宴(我慢比べ)の始まりだ。


・・・


流石に、ワイン好きだというジューン(偽者)は強い。俺一人では厳しい。

時折、5人で入れ替わりつつ凌いでいるが底なしじゃないか!


まずい。


ーコンコン!

「誰だ」

「第一妃がメアリーさまお付きのアマーリエでございます」


アマーリエか、念のため俺がドアの外に出る。


「どうした?」


「メアリーさまから差し入れです。どうしてもの時はこれを、と」


新しいワインだった。

「ありがとう。もう少しだ」


口をパクパクさせ「もう少しだ」と伝えて帰す。


「どうされました?」

ジューンが顔を覗かせる。


「王妃が秘蔵のワインを持ってきてくれたんだ。どうだ?まだいけるなら飲もう」


「もちろんですわ!」


俺たち(チームデュラン)は限界が来ていた。

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