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合言葉はタルトタタン
メアリーが
「タルトタタン」と言ったら、あいつはジューンじゃない。
*
「やぁ、お揃いで。なんの密談かな?」
「やだぁ、デュランさまったら」
「タルトタタンを召し上がってほしくてお呼びしただけなのよ。あなたも召し上がる?」
「いただこうかな、そのタルトタタンとやらを」
俺たちも何度もジューンに焼いて貰って味は知っている。
「これも美味しいな」
メアリーに睨まれた気がしたが、仕方ない。
「とても美味しいですわよね、私、初めて食べましたのよ!デュランさまよりお先なんてちょっと優越感がありますわ」
決定打だ、お前は誰なんだ?第三妃か?
「こほん。ワインの方が良かったかしらね」
「ワイン!そうだな、ワインは大好きだからな。そうだ、ジューン、今宵はワインの宴としないか?仕事も落ち着いたからな」
「素敵です!私、ワイン大好きなんです」
「では今夜はワインを抱えていくよ、そろそろ仕事に戻る。メアリー、ごちそうになったな」
「いえ、お気に召していただき幸いです。ではまた公務で・・」
・・・決戦は今夜だ。




