表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/31

私が第三妃さまなの・・・?

キャロン(第三妃)さま、お食事を用意いたしました」


“私はキャロン(第三妃)じゃない!”


キャロン(第三妃)さまの用意したお茶を飲んだ私は、案の定、気を失ったようだ。

目覚めたときはもう日が陰っているようだった。

古い物置のような場所で小さく天窓が開いているだけ。


そして。


声が出せない。ぱくぱく・・小さな水槽の中の金魚のように。


歩き回れるけど、当然ドアは開かない。閉じ込められている・・。


みんな、心配しているだろうか。外はどうなってるんだろう。

なんで、私のことをキャロン、と呼ぶ・・・?


・・・


私がもしかしてキャロン(第三妃)さまなの・・・?


だとしたら。


本物のキャロン(第三妃)さまは・・・。


(第二妃ジューン)に。なっている、ってこと・・・だよね・・。


だとしたら。


本物のキャロンさまは・・・。


私に。なっている、ってこと・・・だよね・・。


涙が、出てきた。自分の浅はかさに。


あのとき。キャロンさまのメイドが呼びに来た時。

逃げれば良かったんじゃないか。大声を出せば。


・・・頭がおかしいと思われて余計に大変なことになったはず・・・。


私の判断は間違ってなかった、そう思うしかない。


古びたベッドとデスクはあるものの。差し当たって何もない部屋。

ここから出るには、どうすれば・・・。


その時。


ポケットの中に。メアリーからの手紙があることに気が付いた。


「昨日のお茶会、楽しかったわね、またしましょうね」


そう書かれていた。


メアリー・・・。私が居なくなったって知ってるかな。

閉じ込められてるって、言いたい。でもどこか教えることができない。

無事だってことだけでも教えたい。


5人に・・・会いたい。


この手紙・・・メアリーの場所まで戻る力はあるのかしら・・・。

何も書いていなくても戻れば・・・。


私は一縷の望みを掛けて天窓の下まで行く。


お願い、手紙よ、メアリーのところへ戻って!!


手紙は、フッと消えたかと思うと。

ストン・・。私の手の上に戻ってきてしまった・・。


だめ・・なの?

そんな・・・!


もう一度、もう一度・・・!

なんで・・・


私は、絶望の淵にいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ