私、やっぱりざまぁされる役ですか
怒涛の皇太子との面談を終えて客間に案内される。
控えめなノックの音と共に軽食が運ばれてきた。
「湯あみはいかがないますか」
なんだかもう肩が凝ったというか全身が凝った。冷や汗だか脂汗もかいたしね。
ゆっくりしたい。
ふわっとバラの香りのするバスタブでゆで豚になるころ、ようやく頭の中もほぐれてきたみたいだ。
ええと、私、首と胴は離れなかったけど、第二妃に選ばれたってことでファイナルアンサー?
それで、毎晩日替わりで一人ずつ相手して、週末は5人・・・
ん?!5人?ちょ、ちょっと待って、これ、逆ハーなのでは?!(顔一緒だけど!)
侯爵家から王家に嫁ぐって下剋上になる?!
断罪されるの?!私、なんかした?(ティーパーティでお菓子をたべ・・た・・・)
どうしよう、どうしよう!髪の毛ピンクのふわふわなんて・・なんの呪いよ・・・なんなのよ・・
真っ青な顔を通り越し真っ白になった私の顔を見て、城のメイドたちがビビって
「ジューン様、大丈夫ですか!」と引き上げてくれた。
「大丈夫よ・・・」
考えろ、考えるんだ、ジューン。
そうだ、契約書を書いてもらおう、皇太子が真の愛に目覚めたとしても私を城から放り出すとしてもお願いだから家族には手を出さないで、国外追放で赦してほしいと。
そうじゃなきゃ嫁がないと。大丈夫、うまくいく。わがままも言わないし、悪役令嬢(メアリーさまじゃないのよね、誰だろう・・、ほんと、情報がないって厳しい戦いだわ)ぽい人が来たらそれとなくうまくいくようにして私はフェイドアウトできるようにしておこう。良かった、マリーがアイディア料をくれたおかげで何とか国外に追放されてもうまくやっていけそうだわ。何とかその時はうまく脱出しなくては・・。
それでも空が白々するころまで眠れなかった。
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