22. エビス再び登場!
「とりあえず貴方を怒らしちゃいけないことは分かったわ」
「そうそう怒んないけどね」
「それでその後エリとユリはどうしたの?」
「俺の従者になって、一緒に旅をしてたよ。別れを告げた時は大変だったな」
「魔王討伐の時?」
「いや、魔王城には1人で乗り込んだんだ。元々、最後は1人でって決めてたから。仲間を危険な目に合わせたくもなかったし」
「転生者だって事は話したの?」
「魔王城に乗り込む前日に話したよ。魔王を倒したら地球に戻るって事も」
「大丈夫だったの? 反対とかされたんじゃない?」
「大変だったよ。でも俺は地球に戻る為に旅をしていたんだ、それを曲げる事は出来ないよ。ただ、ちゃんとお別れはしたかったな」
「こっちに一緒に連れて来ることができれば良かったのにね」
「……」
「どうしたの?」
「なるほど、その手があったか」
大悟は掌をポンッと叩く。
「え?」
「いや、俺と旅をしてた仲間は全員、誓いの契約を結んでいるから、召喚魔法でこちらに呼び寄せることが出来るんだ」
エルフとドワーフもそれで呼んだんだった。
「じゃあ呼んであげたら?」
「うーん、どうだろう? アイツらにはアイツらの生活があるし、それに文化の違う地球にいきなり呼ばれても迷惑なんじゃ」
「そんな事ないと思うわ。他の人はどうか分からないけど、エリとユリに関しては絶対喜ぶと思う。2人にとって、どこにいるかより、誰といるかの方が大事なんじゃない? 貴方は2人の家族みたいなもんなんでしょ?」
説得力あるな。うーん、呼ぶかなぁー。でも呼んだら怒られそうなんだよなぁー。半ば強引に魔王城行っちゃったし、でも会いたいなぁー
悩む大悟であったが、
「まぁー、今はとりあえずジャスティスの件が優先だな」
焦る事は無い。ジャスティスの件を片付けてからじっくりと考えればいい事だ。
「ま、まぁー私がどうこう言う問題じゃないからいいけど、ちゃんと戻ったら考えなさいよ」
「分かってるよ」
「それでジャスティスの図書館にはいつ乗り込むの?」
「もう少し暗くなってからかな」
「そ、そうなんだ?」
モジモジする美香
「どうした?」
「あ、あのね。ちょっとお願いがあって」
「何?」
「カ、カンフーウサギを見てみたくて、召喚してくれたら嬉しいなぁーって」
相変わらず人気あるなぁーエビス。異世界にいた時も女性陣に引っ張りだこだったし
「まぁーいいけど。じゃあ召喚するよ」
「うん」
ワクワクする美香
「召喚、エビス」
ボンッ
「ござるござるござる」
ポーズを決めて登場するエビス。
「これはこれは大悟殿、お久し振りでござブホッ」
吹っ飛ぶエビス。
「キャー! 可愛い。喋る兎可愛い」
「ふぉー、やめるでござる。離すでござる。ふぉー」
「ドンマイ、エビス」
そのあと10分程、エビスと美香の攻防が続いた。
「はぁー、はぁー、死ぬかと思ったでござる。お主は一体何者でござるか?」
「私は大悟と」
「あー、兎だぁー。兎が立ってる」
「ターゲットロックオン」
20歳コンビ登場
頑張れエビス、第二ラウンド開始だ。
カーン
「やめるでござる。ふぉー、ふぉー、ふぉー」
「喋った。この兎喋ったよ、可愛い」
「もふもふ」
10分後
満足した女性陣の隣には、精根尽き果てたエビスが横たわっていた。
「大悟殿、何故助けてくれないでござるか?」
エビスは大悟に飛びつく
「落ち着けエビス。世の中には、避けては通れない道と言うものがあるのだ。それはまさしく試練、試練なのだよエビス君」
ズガァーン! 雷が落ちた様な衝撃受けるエビス
「し、試練でごさるか」
「そうだ、試練だ」
「ぬぉぉーやってやるでござるよ。試練、ぬぉー」
バカで良かった。
「あ、それで拙者は何で呼ばれたでござるか?」
呼んだだけだ。は、流石に可哀想すぎるか?
「えぇーと、そうだ。この3人を鍛えてもらおうかと思ってさ」
「それは構わないでござるが、此方の御三方は一体?」
「それは、この世界のことも含めて説明するよ」
大悟はエビスに今まであった事を話していった。
「ふむふむ、そんな事が。分かり申した。その任務、謹んで承るでござる」
「やったぁー、宜しくねエビスちゃん」
「拙者の事は師匠と」
「エビスちゃん宜しくね」
「エビスちゃんよろぉー」
「だから拙者の事は師匠」
「エビスちゃんと一緒なら楽しく特訓できそう」
「エビスちゃん一緒に頑張ろうね」
頑張れエビス。
「それじゃあ、俺はジャスティスの所に行くから」
「うん、いってらっしゃい」




