14. 特訓開始
美香達はハンドガンを構えて立っている。
「では、まずは通常弾から撃って見て、通常弾は頭で考えなくても出るから」
「分かったわ」
「分かりました」
「うむむ」
うむむってなんだ?
「とりあえず的は気にせず、撃つことに慣れてみようね」
パンッ!
「何これ、水鉄砲みたい。流石に反動なさすぎない?」
「ふふん。使い易いでしょ?」
「使い易いです、大悟さん」
「楽勝楽勝」
10分程自由に撃って貰う。
そして次は火炎弾
「火炎弾は火の玉をイメージして、今度は的を狙ってみようか」
そうして美香達は的を狙って撃ちまくる。
当たった的は勢い良く燃え上がり姿を消した。が、1秒も掛からず元に戻る。
「自動修復が付与してあるんだ。だから気にせず、どんどん撃って撃って」
これも10分程自由に撃って貰う。
そうして冷凍弾、電撃弾と同じ様に撃っていった。
「それじゃあ、次は爆弾を扱って行こうか」
大悟はアタッシュケースを取り出す
「この爆弾類は手に持つと同時に、指輪から魔力が流れて5秒後に爆発する仕組みになっているから、その辺考えながら使ってね。それじゃあ、投げてみるから手榴弾、閃光弾、スモーク弾の威力と効果を見てて」
そう言うと大悟は3種の爆弾を順々に投げていった。
「強力ね。使いこなせるかしら?」
「大丈夫、実戦で慣れてもらうから」
「実戦? 爆弾の練習は?」
「爆弾系は投げるだけだし、後は実戦でやった方が身につくと思う。実戦に勝る練習なしってね」
「実戦って、感染者に試すの?」
「あ、いや、実戦と言っても実戦形式をやろうと思ってるんだ」
「実戦形式?」
「実際の戦闘を想定して練習するってこと」
「なるほど、ここでやるの?」
「ううん、場所はこの上」
「上?」
「実は、この展望台って都庁の中で一番上のフロアって訳じゃないんだよ。この上には機械室ってのが3フロア分あるんだ。そこで3人に戦ってもらおうと思って、もちろん感染者がいないのは確認済みだよ」
「3人で? 危険じゃないの?」
「ブレスレット付けてるんだから怪我しないって。それと3フロアには結界とコーティングを施してあるから、壊れないし音も外に出ないよ。ゲーム感覚で楽しんでやってみるといい」
「勝敗はどうやってつけるの?」
うーむ、考えてなかったな
「じゃ、じゃあシールを使おう。このシールを胸と背中に貼って、このシールがちょっとでも消滅した方が負け。シールはコーティングしてないから手榴弾の爆発が少しでも当たったらアウトだよ」
シールを10セット渡し、機械室への入り口へと案内する大悟。
「それじゃあ頑張って」
「え、見ないの?」
「ちょっとやることがあってね。でも、今俺が教えることはそんな無いよ。今はとにかく動く相手に対して色々やってみる事だよ」
「分かったわ、やってみる」
「お姉ちゃんにも美沙にも負けないからね」
「楽勝」
「あんまり遅くまでやらないようにね」
大悟は南展望台に戻る。
図書館に行くに当たって、都内での移動方法は考えないとな。俺1人なら山手線一周ぐらい走れば簡単だけど、美香達を連れてとなると……やっぱり移動手段は必要だな。
次の日
大悟は目が覚めるとリビングに向かった。
すると、ソファーに眠っている美香の姿があった。
ちゃんと自分のベットで寝なさいよ
「ほら美香、風邪ひくよ」
「ん、んー、あ、おはよう大悟」
「おはよう、他の2人は?」
「え、分かんないわ。私は先に寝たから」
大悟はMAPを開き2人を確認する。2人はまだ機械室にいた。
何かあったのか?
そう思い大悟は機械室に走っていった。
すると、そこには満面の笑みで眠る2人の姿があった。
ガクッと肩を落とす大悟
「勘弁してくれ」




