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死者からの伝言

32

―――RRRRR・・・・・



家の電話が鳴っている。


私は家の電話には滅多に出ない。


大抵留守電に切り替わるのを待つ。



―――ピー



留守電に切り替わり聞きなれた声がスピーカーから聞こえてきた。



「もしもし宇佐美です、シオ・・心音ちゃん携帯の電源は入ってないか圏外みたいなので・・・」



うさこからの電話だ、私は急いで受話器を取った。



「もしもし!?」


「あーシオン!も〜携帯繋がらないんだもん」


「ごめんごめん、充電切れてるの忘れてた」


「あ、それでね今日先生が言ってた試験範囲聞き取れなかったところ教えてくれる???」


「も〜しょうがないなぁ」



うさこに試験範囲を教えた後、暫くだべってから電話を切った。


明日学校に行けば会えるのにどうしてこうも話す事があるんだろう。


私は留守電のテープを巻き戻したつもりだったのだが再生ボタンを押してしまったらしく数日前からの留守電を聞く羽目になってしまい、止め方もわからなかったので仕方がなくソファーに座りお菓子を摘んだ。



電話からは音声が○月×日何件ですと流れている。



「―月―日、1件です」


次の瞬間私は凍りつく事になる。



「・・・美村です」


「!!!!!」



立ち上がり電話を凝視する。



「心音ちゃん・・・陽だまりの影にログインして・・・パスは・・・・」



間違いないか細い声で陽だまりの影と言う何だかわからない場所にログインしろという。淡々としたこの声は愛ちゃんのものだ。


慌ててその場にあった紙に言われたとおりのパスワードを書きとめた。


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