表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月蝕の花嫁  作者: 紫苑ユリ
月蝕の王
31/94

光の蝶

白夜王国へ帰る日がやってきた。


見送りに来ていた王族達の中に、

ミスティリアの姿は無い。


……少しだけ、

胸が痛んだ。


馬車へ乗り込もうとした、

その時だった。


光の蝶が、

一匹、

また一匹と、

俺の横を通り過ぎていく。


……いや。


どうやら、

あれが見えているのは俺だけらしい。


導かれるように視線を向けると、

王城の窓辺に、

ミスティリアの姿があった。


月光のような銀髪を揺らしながら、

彼女は静かに手を振っていたのだ。


氷のような白夜王国の王子。


人々は、

俺をそう呼ぶ。


……だが。


彼女のことを考えると、

炎のように胸が熱くなってしまう。


いつか、

彼女と結ばれる日は来るのだろうか。


……いや。


たとえ結ばれなくてもいい。


ただ、

彼女へ穏やかな幸せが訪れてくれれば。


――それだけで、

良かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ