前夜祭
即売会の準備をすすめる。
売り場を作らないといけない。あらかじめ作ったお品書き、ディスプレイなどなど、配置していく。
『ヒデくーん、グッズはどこがいいかなあ!!?』
夢美はダンボール箱を抱えながらこちらに歩いてくる。花蓮のイラストをアクリルで挟み、キーホルダーにした簡易的なものだ。
『グッズは1番手間だなっ!』
ポスターを机に貼りまくる花蓮。
『やっぱりうりのキャラは押していかないとね!』
即売会では道ゆく人に興味を持ってもらわないといけない為、目立つようにポスターを配置していく。
プロデューサーの俺は周りの同業者へのご挨拶も忘れない。どこで、どんな縁ができるかわからないからだ。
ああ、なんだか久々に充実してるなあ〜。
女の子2人と、即売会の準備をしている。あれやこれや言いながら売り場を作っていく。
『あー、文化祭の準備ってこんな感じなのかな。』
文化祭は、しっかり参加したことがない。ぼっちにとっては1番辛い日なので、家にこもってアニメやゲームをやり過ごす。
『今年は文化祭出れるかな・・・。』
ぽつりと、つぶやく。
『ヒデ!これはどうする?』
『ヒデくーん、制作物届いたよっ!』
『ああ、今行く!』
さあさあ楽しいお祭りだっ!
即売会場所での準備を終え、会場を後にする。
『円陣でも組んどく?』
『まだはやくないか?』
『明日、会場でやるのは迷惑よ。』
ならば。
肩を組む。
『文芸同好会、成功させるぞっ!』
『『おー!』』
即売会の日を迎える。当日は雨だった。




