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皇帝に成りたくない男の不本意奴隷ハーレム  作者: サイリウム


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24/25

24:マミーは怖いよ


「そ、粗茶ですが……。」


「……何故貴方がそのような雑務を、と言いたいところですが今は呑み込みましょう。」


「ど、どうも……。」



色々死にそうになりながらも、何とか復帰。


自身の今世における母を家の中に迎え、茶を出すことに成功する。


貴種の頂点みたいな母からすれば『そういうことは使用人や奴隷に任せなさい』という感じなのだろうが……、正直今の二人に何か頼めるような雰囲気じゃない。頼む側のこっちの精神状態が色々とアレでさっきの事を思い出しそうだし、傍から見たら乳繰り合っていたであろう人たちに“母の前”で頼み事ができるほど私の面の顔は厚くない。


というかそもそも2人とも、皇室出身者である母がこの場にいるせいかずっと部屋の隅っこで大人しくしてるみたいだし……。



(まぁ、気難しい人でもあるから、間違いじゃないんだけど。)



ウチの母は比較的話が通じる人間で、理知的な人ではあるのだが……。


庶子と言えど一時は皇室で生活していたせいか、気品や身分にかなり煩い人だ。平民ならまだしも、道具でしかない奴隷が主人に意見することや、求めていないのに声をあげることを嫌う感じの人でもある。あとこっちが指示してないのに勝手に動くこともNGな感じ。


そう考えると、リシエラさんの判断。そしてソレに追従したライカの判断は、間違っていない。急に私から離れて土下座したこともね? うん、間違ってはいないのだ。



(……ちょっと助けて欲しかった気持ちが無いわけでは無いけど。)



というかさ、なんであのタイミングで来ちゃうのかな。


今は何とか真面な思考出来てるけど、多分目の前に刃物とか差し出したら迷うことなく腹に突き刺して切腹するぐらいの精神状態よ私? もうズタボロでオワオワリよ? まぁこの世界だと自刃くらいならすぐに魔法とかで回復出来ちゃって、その後のお説教云々が増えるからしないけどさ……。



「エドモンド。その顔を見る限り、貴方も思う所があるのでしょう。母としても、貴方に“そういう欲”があることを確認できたのは喜ばしいこと。家にいた頃の貴方を見ていると稀薄というか、種無しというか……。まぁ心配だったのです。」


「そ、それは大変申し訳なく。」


「ですが場所を考えるべきでしたね。家から離れ解放感に浸るのは構いませんが、節度を持ちなさい。即位した時、過去の悪評は常について回ります。その時に“奴隷と外で周囲に見せつける様に交尾していた”などと言われたくないでしょう?」


「ご、ごもっともです……。」



淡々と言葉を紡ぎながら、その丸眼鏡の位置を直す母。


こ、こっちとしては実の母にそれを言われるだけで精神に来てるのですが……ッ! と叫びたいところではあるが、そんなことすればこ地獄のような時間が伸びてしまう。マジでご勘弁願いたい。厳しめの母が若干此方に譲歩というか、生温かい視線を送って来ること自体が結構ヤバいのだ。だから『成長しましたね……!』みたいな目で見ないで!!!


……まぁ確かに。あの時の自身の状況は、母にそう言われても仕方のないモノだった。たとえ2人が“そういうこと”をしてきたとしても、自身が既に振り払えるだけの精神力があれば今起きているこの最悪な雰囲気は無かったはず。



(……しかし何故2人はあんなことを? 奴隷が主人と肉体関係を持つことで保護を受けるのはよくある話だけど、自身が二人を求めていないこと。関係を持たずとも従業員として大事にすることは態度でも言葉でも伝えているはず。)



となると……。


何を考えているのか解らないあのリシエラさん、自身どころか人間族すべてに恨みを抱いているであろう彼女が、何か企んでいるのだろう。


……つまり手を出した瞬間に終わる感じの奴? 反乱とか起きた時に『でもあの時は一時の欲に負けましたよね? 他の愚かな人間どもと同じように。』とか言いながら殺しに来る奴?


もしそうだったのなら、母が来てくれてよかったかもしれない。


い、いやアレを見られてしまった手前、どっちがいいのかわかんない奴だ。今後死にたくは無いかと、今死ぬほど恥ずか死なので、どっちもどっちというか……。



「……また思考が飛んでいますね? 私相手ならばよいですが、それが貴方の悪癖だと何度も伝えたはずです。いつになったら改めるので?」


「あ、いや。すいません……。」


「…………はぁぁ。だからそうやってすぐに謝って。“次の皇帝になる”男として欠点だと、これも何度も伝えたはずですよ? 自身の過ちを理解できるのは美徳ですが、腰の低さや『謝罪することで責任の所在が自身にある』と示すことは貴族社会において致命的。これは貴方でも理解しているはずです。」


「う、うぐッ。」



そ、その通り過ぎて何も言えないです……。


前世の感覚じゃトップが責任とかを巻き取って部下を被るってのが美徳にされてたけど、この世界じゃソレは明確な弱点になってしまうのは、自身も理解している。何せ貴族社会というのは魑魅魍魎が集まる場所なのだ。『責任は自分にあるよ!』なんて言ってしまえば、あらぬ罪をこれでもかと投げつけられ社会的な死を迎えることは間違いない。


というかそういう場を何度か見てしまったせいで、皇帝どころか家の伯爵位すら継ぐ気が無くなっているというか、密かに逃げ出す計画とか考える理由に成っちゃってるんですが……。



「まぁ、ここまでにしておきましょう。……それで? 例の子には手紙をしっかり出しているのですか?」


「例の子……、ですか?」


「婚約者ですよ、貴方の。」


(婚約者!?)

(ライカちゃん、しッ!)



後ろの方から聞こえる、思わず叫ぼうとしたライカと、その口を押えながら静かにするよう小声で叫ぶリシエラさん。そ、そう言えば2人にはまだ言ってなかったでしたっけ?


何処かで思考にあげた気がするが、自身には婚約者がいる。


父が用意した相手であり、公爵家。既にかなり薄くなっているが、過去の皇族の血を引く一族の娘だ。若干家の財政状況がよろしくなく、そこの支援を受け持つ代わりに、家格が劣るウチとの婚姻関係を結ぶ。そんな感じで婚約者になったのが彼女だ。


ちなみに“この世界の感覚からして”かなり気立ての良い一人娘な方である。けど話は全く合わない。



「貴方は苦手に思っているようですが、彼方は違うようで。『エドモンド様からの手紙が来ない』と私にわざわざ言いに来るレベルなのですよ? かなり落ちぶれてはいますが、その血には使い道があるのです。エサはしっかり与えなさい。」


「あ~、はい。解りました、この後すぐに書きます。」


「そうしなさい。……貴方も“外戚”に苦しめられたくは無いでしょう?」



そう言う母の目が、より一層鋭くなる。


ウチの父が立ち行かない公爵家を救おうとしているのは、それが理由だ。自身が皇帝になることを前提に話してるので色々と頭がおかしくなりそうだが……。ウチの帝国は代々、外戚。母方の実家に苦しめられてきた感じの国となっている。



(適宜浄化というか、法整備とかして対処はしてるんだけど……。今の皇帝がかなり、ねぇ?)



次代の皇帝、もしくは今の皇帝を産んだ母親を輩出した家なのだ。自然と国に対する発言権は大きくなり、皇帝も立場的に強い物言いが出来なくなってしまう。


んで、ウチの母親がその被害者みたいなもの。


平民と皇帝の間に生まれた母は、『鑑定』を持たない事と平民の血を持つことから皇族として扱われることはなかったと言う。しかし現皇帝の親愛は受けていた様だし、皇室への自由の出入りを認められていたと聴く。平民というには教育を受けすぎており、皇族というには血が“穢れて”いる。そんな難儀な立場にいるのが、私の目の前にいるこの人だ。



(皇室にいた頃は、それなりに良い生活を送っていたそうだけど……。まぁそれが、他の兄弟たちの目には不快に思ったようで。)



彼女は兄弟姉妹たち、そしてその実家からかなりひどい扱いを受けていたそうだ。


その内容が何なのかは決して語ってくれないが、“外戚”と口にした時の『眼』を見るだけで、察することはできる。


もし自身が皇帝に収まりでもすれば、全て粛清してやる、って感じの眼なのだ。その“上位者”然とした雰囲気も相まって、とても怖い。



「っと、話が脱線してしまいましたか。……それでエドモンド。聞くところによると、ダンジョン攻略にて良い結果を残せたようですね?」


「あ、はい。そこの2人のおかげではありますが、先日10階層の突破に成功いたしました。」


「確か、最初の難関と呼ばれていたのでしょう? 大変喜ばしいことです。」



口元を抑えながら、軽く笑う母。


家にいる時は扇子で隠していたが、今はメイド服なせいか持ってきていないようで、手で隠している様で。


……今更なんですけど、なんでメイド服? クラシックタイプのしっかりした奴と言えど、実母がそういうの着ているのはかなりのダメージがある。十中八九、変装とかそういうのなんだろうけど……。



(で、でも聞ける立場でもないんだよな……。)



何せこちらは庭で色々とやらかして説教されている身である。


普段の状態でも聞き出せるか怪しい所なのに、こんな状況で『なぜメイド服?』とか聞けるわけがない。まぁつまり、こちらとして耐えるしかないわけで……。



(つら。)



そんなことを考えていると、彼女の視線が私から後方へ。


ライカ達に向けられているのが解る。


かなり吟味する視線で、人ではなく物に対するモノ。故にかなり冷たく自身としては好ましくないモノではあるが……。これでもこの世界ではかなりマシな方だ。一部の貴種、それも母のような深窓の令嬢みたいな人になって来ると『視界に入れるのも汚らわしい』みたいな人もいると聴く。


それと比べれば、各段にマシ。というかこの人は平民出身というだけあって、その辺りの身分さには緩いというか、しっかりと互いの立場を理解しているのであれば何か行動を起こすことはしない人だ。となると、種族間のあれこれ。理解不足による偏見か何か、って所か。


確かに、ウチの家。奴隷はどころか他種族すらほとんど見たことなかったし……。母もあまり経験が無いのかもしれない。



「……そこの犬は知りませんが、エルフ。どうやら良い知識奴隷を手に入れた様ですね? 800歳以上、でしたか。」


「っと。えぇ、戦闘指南も出来るようで。自身にはもったいない人材かと。」


「そして胸も尻も大きく、貴方の好みに刺さる。“夜”でも活躍できるのですね?」


「……は、母上!?」


「ふふ、ごめんなさいね。……反応からして“まだ”ですか。」



急に母らしくないことを言い始めたと思えば、その後に続く言葉でカマを掛けられたことを理解する。


……お願いですので実母に『情事の進捗はどうなってるのかしら!』とか聞かれるのは本当に死にたくなてくるので辞めてください。冷たい顔がデフォな母が楽しそうにコロコロ笑ってるのは息子としては喜ばしいんですけど、そういう揶揄いはご勘弁なんですよ。後ろからリシエラさんっぽい生温かい視線も来ちゃうし……。



「ですがエドモンド、貴種としては“種”の有無は重要確認事項です。なのに貴方ときたら幾ら手配しても手を出しませんでしたし……。色々と難儀したのですよ? まぁそれが貴方の“良さ”なのでしょうから、これ以上口にはしませんが。」


「あ、ありがとうございます母上……。」


「構いません。にしても、貴方に付けていた護衛から急に『金貨300枚を奴隷に使った』と聞いた時は何事かと思いましたが……。このレベルの知識奴隷となれば、納得です。」


「あ~。」



そう言いながら、眼鏡を直しながら少し頷く彼女。


母の言う通り、リシエラさんの値段は金貨300枚。


現代円換算で約3億円だ。


ウチがいくら裕福な貴族家と言えど、この値段は異常も異常。出せなくも無いが、かなり躊躇してしまう額である。故に母親からすれば、自身の息子に付けておいたお目付け役から報告を効いた時『うちの子が何故にそんな無駄遣いを!?』という感じだったのだろう。


けれど蓋を開けてみれば、800年以上生きた途轍もないエルフ。


帝国成立以前の時代すら生きた正に“替えが効かない”人材。まぁ自身としては限界まで買うのを渋ったというか、手持ちが流石に足りなかったのを理由にあの場は逃げようとしたというか、護衛が金投げて来たせいで買う以外の選択肢が無かったというか……。



「高額ではありますが、その溜め続けた知識。そして貴種に仕えた経験は確実に貴方の力になるでしょう。大貴族の宝、もしくは国宝レベルの掘り出し物と考えれば、むしろ金貨300枚でも安いというモノ。やはり運は貴方の味方ですね、エドモンド?」


「じ、自身としてはそのぶり返しが怖い所ですが……。」


「そんな不運は殴り返してやればいいのです。して、その犬は……。確か報告によると銀貨5枚でしたか?」


(……え!? わ、私銀貨5!? 5枚だったの!? え、えっと。つまり……。6000倍!? 安!?!?!?)

(き、気持ちは解るけどッ! 解るけど静かに! ライカちゃんッ!)



隠して来たことを母がぶちまけてしまい、思わず天を見上げる自身。


そして後ろの方から聞こえる、ライカの色々ヤバそうな声。


ま、まぁライカの値段。最近の一月の食費より安いからね、うん。ショック受けちゃうのは仕方ないと思うし、それでが嫌で隠していた感じだったから……。


というかちょっと視界に入ったんだけど、リシエラさん。ちょっと誇らしそうな顔してませんでしたか? ライカを止めてくれたのはありがたいんですけど、口元緩んでませんでした? まぁ確かに奴隷の値段とかは色々トラブルに繋がりそうってことで、彼女にも言ってなかったんだけど……。


金貨300枚の値段が気に入った感じ? 彼女のことだから高額なのは自身でも理解してたけど、実際の値段が想定よりも高かったからちょっと嬉しい、みたいな。まぁ自分の価値が明確な数字になってて、それが高ければ嬉しく思うのもわからないでも無い……、かもしれない。



「うん? どうかし……、あぁ伏せていたのですね。まぁ確かに評価基準の一つ故、気になるところがあるのでしょう。」


「え、えぇ。そのようで……。」


「ですが、貴方にとっては良い買い物だったのでしょう? 奴隷嫌いの貴方が、わざわざ“最初に”買ったのです。それこそ、有用なスキルが付いていたに違いありません。護衛によると数が増えた、とのことでしたから……。」


「『分身』ですね。今はまだ1体だけですが、いずれ際限なくその数を増やすことが出来る能力になります。もし彼女があの場で既にスキルを使うことが出来ていれば……、金貨20枚は固いでしょう。」


(それでも15倍ぃぃぃ!!! ぜ、絶対それだけ増える! 分身してやる! こ、超えてやるからな先輩!)

(あ、あらあら。それは楽しみねぇ。……というか貴女、計算しっかりできるのね? 意外だわ。)



あ、それは私も思った。


後ろで行われている2人のわちゃわちゃに内心突っ込みながら、少し思考を回す。


この感覚はかなり憶測が含まれているが、そこまで離れていないはずだ。大貴族に売り込んだり、オークションにかけることで更に値段をあげることはできるだろうが、金貨20枚、大体2000万くらいは固かったはずだ。まぁコレは『今の分身が1体』であることを考えた値段なので、増やせる数が増えれば増えるほどに上がっていたことだろう。


だ、だから後ろで騒いでるライカさんは落ち着いてもろて……。



「成程成程。……いいですね。最初はどうなる事かと思いましたが、言いつけ通りに奴隷を買い、良い人材を見極めている。見た所少々緩すぎる気もしますが、統率が取れていないわけでは無い。十二分に合格ライン。母はその成長を喜ばしく思いますよ、エドモンド。」


「……ありがとうございます。」


「ただ……。護衛から聞いたのですが、奴隷の下着も洗っているというのは、事実ですか?」



「……」

(にぃぎゃッ!?)

(あ~、まぁ。バレてるわよねぇ。)



「は、母としては、うん。まぁ何と言いますか、殿方のそう言う趣味も理解は出来なくも無いのです。ただちょっと、母親としては、なんというか……。未来の皇帝陛下に置かれましては、もう少しノーマルな“趣味”をお持ちいただきたく。」




「…………はぃ」




コロシテ、コロシテ……








(……あら?)

(ん? どした先輩。)

(いや、ちょっとね? ……博打だけど、話しかけてみようかしら。たまには“知識奴隷”としてのお仕事も熟しませんと、ね。)




〇母


エドモンドの実母。皇帝な父と平民な母の元に生まれた子。丸眼鏡が特徴。


経産婦で30後半に差し掛かる年齢だが、実年齢よりも若く見えるため『深窓の令嬢』と言われても頷いてしまうだけの見た目。しかし常に周囲へとプレッシャーを放っているせいか、あまり人が近寄ってこない感じの人。どうやら周囲に嘗められないよう覇気を放っていたのが習慣化してしまい、今では意識しないと抑えられない様子。


公的な立場は伯爵の側室だが、エド(主人公)の存在によって少々揺らいでいる。



元々彼女の母は皇帝に知らせず彼女を育てようしていたが、いち早く察知した皇帝がそれを止め認知。庶子としている。わざわざ身分を超えた恋を経て生まれた子であるためか皇帝からの愛は深く、その点に関しては彼女も皇帝に感謝しているところがあるらしい。


しかし彼女自身、父である皇帝のことはよく思っていない。


現在の皇室は複数の貴族家が影響力を確保しているため、皇帝があまり自由に動けない状況になっている。母が平民の血を引きながらも皇室に引き取られた際もそうであり、権力闘争に巻き込まれ彼女の母(エドの祖母)を失っている。


皇帝の血を引ていること、そして母体に成り得る女だったことから殺されることは無かったが、彼女の兄弟姉妹&親戚たちからの嫌がらせは酷く、耐えがたい日々を送っていた。皇帝はそのことを理解していたが、皇室のバランスを保つために動けなかった形。



そんな者たちにに反抗するためか、貴種に相応しい振る舞いを常に続けているのが彼女である。


自分の半分が平民であることは彼女も理解しているが、それを捨て皇室に連なる者で居続けることを選び続けている。そのせいか雰囲気だけで皇族、もとい“上位者”であることが一目でわかるレベルまで到達し、常にプレッシャーを放ってくるママさんになった。


なおエドの父親との結婚は不服だったが、夫が絶えず多量のLoveを投げ渡してくること、そして貴族としての能力と強欲さを一部評価し、少しだけ認めている。表向きは冷めた反応を返しているため周囲から夫婦関係が微妙に思われるが、そこまで悪くない。



そんな夫との間に産まれた子への愛は本人が想定していたよりも非常に深く、自身の復讐のために利用してしまうことを悔いながらも、それ以上の愛を注ごうとしている。ただ皇室出身であることを捨てきれていないため、どうしても厳しくなってしまうのが悩み。


ちなみに家にいた頃のエドが“そういうこと”に対してほとんど反応していなかったので『もしかして男色? いやその気配はない。ならそもそも欲が……?』とかなり心配していたのだが、奴隷たちと乳繰り合っているのを見て内心かなり安心していたりする。


ただ、護衛から『奴隷の世話を甲斐甲斐しく行い、食事どころか下着まで洗洗っている』と報告され、死ぬほど心配している。おねがいだから母でも許容できる性癖にして……!









次回はリシエラさん視点です。


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