9.イワン洞窟
俺たちは今次の目的地である街ヒーチを目指すためイワン洞窟の前まで来ていた。イワン洞窟の内部は長さはそこそこあるもの、構造自体は比較的簡単なため、初心者には優しい洞窟といえるだろう。また、イワン洞窟の中には石炭が多く含まれる岩石が多く含まれるため、燃料の素となる石炭を求めて多くの人たちが頻繁に出入りしている洞窟にしては少しにぎやかな場所となっている。ただ、ここは誰かに所有権があるわけではなく、公共の施設のような場所であるため、一人当たりもって帰れる量が定められている。
「石炭かー、一人旅で使う分には石炭を使わなくてもマッチとか使えば事足りるんだよなぁ。・・・あ!でも、石炭を利用してどっかでバーベキューしてもいいな。そうなると少し俺も石炭掘っていこうかな。昨日まらったツルハシもあるしな」
すぐにツルハシを取りだして、石炭が取れるらしい場所へとナビに案内してもらった。人が多く行き来してるだけあってライトで照らすといたるとことに看板が設置してあり、ナビに案内してもらわなくてもよかったのではないかと思うほど親切に案内看板がおいてあった。
この洞窟はもとは大きなトンネルのようにほぼ一本も一であったが、石炭が採れることが発覚してから横道が開拓され掘り進められるようになり、今では多くの横道が散在している。そのため洞窟を抜けるならほぼ直進でいいのだが、石炭を掘るために横道にないって行くと少し複雑になっていく。
「あんまり掘られすぎているところに行くと天井が崩れたり、迷ったりするかもしれないから比較的浅いところがいいんだけど」
しばらくいい採掘場所を求めて歩き回っていると、掘り始められたばかりの道を見つけた。
「お!いい感じの横穴があるな。ここを掘り進めていくか」
横穴を掘り進めること30分強少しづつ石炭が顔を出し始め、さらに30分掘り進め、規定の量までとはいかないがかなりの石炭を手に入れることができた。
石炭も入手して満足げに歩いていると
「おい!そこの小僧!お前のもってる石炭をこっちによこしな!」
大柄な男といかにも子分みたいなオーラの二人の小太りした男たち3人組に呼び止められ、石炭を要求された。よく見ると男たちが持っている石炭の包みの量は明らかに採っていい採掘量を超えていた。なるほど、こいつらは違法に石炭を回収して売りさばいている悪者らしい。
「なんであんたらに渡さないといけないんだ。それにあんたら不法採掘者だろ?なおさら渡すわけにはいかねえ」
「おとなしくいうことを聞いておけばいいものを。あいつから石炭を奪ってこい、イワモグラ!」
石炭を盛りまくってるだけあってLinkも掘るのに特化したイワモグラとは。イワモグラの爪での近接攻撃はかなり危険だ。アクローナとウィードルフどちらもイワモグラに対しては相性がいいが、ここは遠距離から行動を封じるほうがいいか。
「ウィードルフ!イワモグラの爪を操蔦打で拘束して地面にたたきつけろ」
「ワゥ!」
「きゅー!?}
ウィードルフの蔦に捕まったイワモグラは驚いた様子で動きが止まり、そのまま地面にたたきつけられた。
「何をやっているイワモグラ!爪斬だ!」
敵の指示通り爪を立てて爪を振りかぶって突撃してきた。
「ウィードルフ!自然の波動!」
「アオーーーーン!」
ウィードルフが脚に力を込めると地面から草葉が巻き上がり、イワモグラを天井まで吹き飛ばした。
イワモグラは地面に倒れこみ、戦闘不能状態になったようだ。
「チッ、撤退するぞお前ら」「「へィ」」
奴らはイワモグラを回収してすぐに洞窟の奥へと消えていった。不測の事態ではあったもの相手が相性有利なLinkで助かったと大きく息を吐いた。
気を取り直して石炭を手に持ち、洞窟のメインの道にもどって洞窟内にある石炭測定所にて重さを図ってもらい、俺の初めての石炭掘りは終了した。
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ウィードルフ
アーツ:操蔦打、自然の波動




