8.これからの計画
数日経過し、一通りアイロを満喫した俺たちはこれからの計画を練ることにした。アイロ近辺で試練があるのは洞窟を通った先にあるヒーチ、海を少し超えた離島にあるレニンがある。行きやすさを考慮すると、ヒーチを目指すのがいいだろう。洞窟を通るなら光源となるLinkが仲間にいない俺はライトなどを準備していかないといけない。とはいっても街と街の間は俺の故郷からアイロの距離に比べると6割くらいであるため比較的早く着くだろう。
「そうと決まれば、雑貨屋に買い出しに行くか」
雑貨屋につくとまずは目当てのライトを購入し、ライトの供給が切れないように念のため電池もいくつか購入しておいた。そのあと、洞窟内でむやみに火をおこしたりするのは危険かと考え、料理屋で携帯料理と回復料理も購入してナビに保管しておいた。
「これだけご飯も買っておけばアクローナとウィードルフの分も考慮しても十分だろ」
場所を取らないものや軽いものはすぐに取り出せるようにリュックにしまって、食料などは腐らないようにナビの中に入れた。
帰り道、錬成屋が目に入ってきた。ふと、山道で見つけた甲圧石のことを思い出し、甲圧石のことを聞こうと思い、店に入店した。
「ごめんくださーい、お店の方いますかー?」
店に入ってみるとずいぶんと熱がこもっており、床のいたるところに石ころのような破片や道具が転がっている。
「看板がなかったらここが店だなんてだれも思わないだろうな。」
しばらく、店の中を少しぶらつきながら商品?のようなものを見渡していると、扉の奥から店主と思われる鍛え上げられた肉体の筋肉質な男性が出てきた。
「おう、なんだぁ客か?珍しいな?」
「すいません、特に何かを買いに来たわけではないんですが、聞きたいことがあってきました。」
「あ?聞きたいこと?まあ聞いてやらんこともないが手短に頼むぞ。滞納してた依頼品の納期が近いんだからな」
俺は「ありがとうございます。」と答えながらナビから甲圧石を取り出し、店主の前に差し出した。
「これぁ、甲圧石ってなかたい皮膚や甲羅、外骨格を持つLinkの育成や覚醒に役立てるための資源や武具の素材になるやつだ。だが、これ一つじゃまだ何の役にも立たねぇ。他の素材と組み合わせることでやっと効果を発揮するんだ。必要なもんがそろうまではおめえが持っておくのがいいだろ。」
そういうと甲圧石をこちらに放り投げて返してきた。だいぶ荒々し店主だと思いつつも、この医師について知ることができたのでありがたいが。
「ありがとうございました。あと、スコップとツルハシってありますか?」
「大したもんじゃねえからそこらへんに転がってるの持ってていいぞ」
気前がいいのか、おおざっぱなだけなのかわからないが、それだけ言うと店主はまた扉の奥へ戻っていった。俺は転がっている道具の中からスコップとツルハシを拾い上げありがたくもらっていくことにした。なぜ、これらを買ったのかというと前回甲圧石を掘ったときLinkの力を借りても時間がかかったし、自分も何かしらの手段があったほうがいいだろうと考えたためである。
店を出ると、太陽がもう沈み始め、影を伸ばし始めている頃だった。何はともあれ疑問も解消され、準備も整ったことだし、いよいよ明日はアイロを出て洞窟に向かうか。




