4.初戦闘
「ガァー!ガァー!」
突然飛び出してきたのはアサガラスだった。
おそらくさっきまで食べていたカレーの匂いに釣られてやってきたのだろう。
「おい、もうご飯は食べ切っちゃったからお前にやるもんはないぞ」
アサガラスに向けて呼びかけるが、そんなの知ったこっちゃないと言わんばかりにこちらにこちらに向かって鳴き続けている。
「ガァーーー!」
するとアサガラスは空中からこちらに向かって突撃してきた。
「危ない!避けるんだアクローナ!」
なんとか俺たちは奴の攻撃をかわすことができた。しかし、このままでは埒があかない。
「仕方ない。ここは戦って追い払うしかないな。いけるかアクローナ」
「アァーゥ!」
アクローナに呼びかける。初めての戦闘になるが、やるしかない。さっきアサガラスが使ってきたのはおそらく飛翔撃というアーツだ。
linkは個体や系統によってそれぞれアーツというバトル等で使う技を最大で5〜8個持っている。この辺りにいるlinkが持っているアーツはそんなに多くないだろうが、相手の出方がわからない以上は慎重に行動すべきか。
「アクローナ!アサガラスに向かって水撃砲だ!」
「アァーーー!」
アクローナの口から放たれた水撃がアサガラスに直撃する。アサガラスは体制を崩して地面に落下してきた。
「ガァーーーーー」
立ち上がったアサガラスは何やら翼に力を込めているようだ。何をして来るつもりなのか、様子を慎重に伺う。
「ガァッ!」
鳴き声とともに動き出したアサガラスは翼を広げて向かってきた。どうやら翼で相手を攻撃してくる翼打衝を使ったようだ。かなりの勢いで来ている。避けられるかわからない。
「それなら、水牢の守りだ!」
アクローナの周りに水球が現れ、球状になって包み込んだ。
アサガラスの攻撃は水球に吸収され、勢いよくぶつかった分体制を崩している。
「今がチャンスだ!アクローナもう一度水撃砲だ!」
「アァーーー!」
アクローナが放った一撃は確実にアサガラスを捉えた。
「ガァーゥ」
すると、アサガラスは諦めたのかゆっくりと飛び、離れていった。
「ふぅ、なんとか追い返せたな。やったなアクローナ」
「アー!アーゥ!」
初バトルにしては上出来だったのではないだろうか。ただ、ご飯食べるたびに襲われたんじゃたまったものではないので次からは周りのもっと確認しておかなくては。
「まだ山にも入ってないのに疲れたな」
今になってやってきた疲労感を振り払いつつ、山を越えるため少し重い足を進めていく。
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アクローナ
源水系統
種族:亀鱗族
アーツ:水撃砲、水牢の守り




