11.道中にて
ヒーチに向かう途中…
俺たちは自己紹介の時に自分たちのLinkを紹介していなかったことを思い出し、互いに顔合わせを行っていた。
「まずは俺たちから右がアクローナで左がウィードルフだ」
俺はゲートから二人を呼び出してレオンに紹介した。二人はレオンに向かって軽く鳴き声で返事をしながら挨拶をしていた。こちらの挨拶が一通り終わると
「じゃあ、お次はこっちの番だな!出てこいヒスズメ」
呼び声とともに赤と薄いベージュの経路の鳥型のLinkがゲートから出てきた。サイズはレオンの腕に止まれるくらいだ。
「こいつはヒスズメっていって燃料がなくなったときや普段日が必要になったときに助けてもらってんだ」
ヒスズメといえば確か火炎系統の野生だと群れで行動することの多いLinkだということはなんとく記憶にある。
「こいつは卵から孵して育ててきたんだ。本当は野生のやつに仲間になってもらおうと思ってたんだけど、ヒスズメの群れを追っていると偶然卵を見つけたんだ。」
話を聞いていくとヒスズメの卵がある巣なら複数個の卵があるはずなのにそこには1個しかなかったという。孵化する時期が遅れてしまっておいて行かれたのではないかというのがレオンの見解らしい。
「まぁ、そのおかげでこいつと出会えたんだから結果オーライだな!」
しばらく一緒にいて思ったことだが、レオンはなかなかにポジティブで明るい奴のようだ。
しばらく道なりに進んでいると日が沈んできたため、今日のところは野営して過ごすことにした。
「火おこしは任せてくれよ、ヒスズメ威力を抑えてこの枯れ木の塊に散弾火だ」
すると、ヒスズメは少し息を吸って喉元を含まらませると少し小ぶりな火球を吐き出した。
その様子を静かにみていると、枯れ木に着弾すると同時に火がはじけた。
「あっち!おいレオン、散弾火だとこっちにも飛んでくるだろ。もっと火おこしに適したアーツ使ってくれよ」
レオンのほうに向かって注意すると
「いやー悪い悪い、火力押さえたら大丈夫だと思ったんだけどな?」
「ピィ?」
こちらに手を合わせて謝罪してくるレオンに「まったく」と思いながら腰を下ろす。ヒスズメもどうかしたのか?という様子だ。
そんなこともありながら夕食を済ませて食器を洗うためにアクローナに水を出してもらって後片付けを終わらせた。
「シュウはヒーチについたら早速試練に挑むのか?」
「そうだな、少し街の様子を見てからやろうかなと思ってるよ」
「ふーーん、その間に俺は工房かりて錬成でもしとこうかな。石炭も十分にゲットしたしな」
街での予定を軽く話しながら目をつむっているといつの間にか眠りについていた。
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ヒスズメ
火炎系統
アーツ:散弾火




