戦国時代で産業革命が起こせる勢力
日本の戦国時代※1で11世紀の宋や18世紀の英国で発生した産業革命に必要な鉄と石炭及び蒸気、内燃機関の性能向上に必要なマンガンを自給可能なのは大内・毛利、大友である。
大内、毛利の石炭は室町時代後期から地元住民が利用した記録が残る筑豊炭田。
鉄は日本最大級の硫化鉄鉱山である岡山の柵原鉱山や、九州の門司他小倉地区に所在する各鉱山で鉄鉱石が産出する。
柵原鉱山は慶長年間に硫化鉄を覆うように堆積した褐鉄鉱の露頭が発見されたが当時はたたら製鉄が主流だった為、本格開発は明治以降。
同地の褐鉄鉱は八幡製鐵所で用いられ、硫化鉄も脱硫すれば製鉄に使える。
マンガンは山口県の荒瀬谷鉱山で産出し、これも八幡製鐵所で用いられた。
同製鉄所はリンの多い鉄鉱石を精錬している為柵原、小倉地区の鉄も同系統と考えて良く、スラグは肥料として使える他、耐火材にはマグネシア、ドロマイト製の耐火煉瓦が必要だが瀬戸内海は製塩が主流であり、マグネシウムは苦汁から回収可能な上に耐火煉瓦は茶器等陶磁器の焼成にも使える為製陶職人の養成が必要だが目くじらを立てられる事は無いだろう。
脱線してしまった。
大内、毛利が九州を失陥せず技術投資を怠らなければアームストロング砲や焼玉機関も夢では無い。
弾丸や真鍮製薬莢(銅67:亜鉛33)に必要な鉛、銅、亜鉛も上記の柵原鉱山で銅が採れる他、吉岡(吹屋)鉱山で硫化鉄と共に銅、鉛が。
岡山では和意谷、金堀、亀山、金谷、江見、佐野、伊田、小泉、江与味等各鉱山で銅、鉛、亜鉛が採れる他、加茂でマンガン、鉛、亜鉛が産出する。
大友氏も三池、糟屋で製鉄用コークス向きの石炭が産出し、鉄は島津との抗争が問題だが阿蘇、球磨、八代の各国人領主から入手出来る。
マンガンは本拠地の豊前(大分)の蔵内尾平鉱山で鉛、亜鉛、銅、錫、硫化鉄と共に産出する。
豊前では他に豊栄鉱山で蔵内尾平とほぼ同じ種類の鉱物※2が採れた。
天草で船舶用無煙炭や火薬原料の硝酸製造に必要な白金やニッケル、アームストロング砲より製作難易度が低い青銅砲に必要な錫が採れるのは利点。
金が大量に採れる事もあり、地質、冶金、化学的に日本の戦国時代で大友氏程ポテンシャルが高く鉱山開発コストの低い勢力は無い。
お家騒動や宗教対立の他、大内、毛利との戦争で博多が灰になったり五人居る四天王が所属する龍造寺や戦国最強の鬼島津との戦争が無ければの話だが……。
※1……戦国時代は古代中国も該当するが、黄河以北で鉄、石炭、貧マンガン(10%台前半)耐火材のマグネサイトが産出する。
※2……上記の他筑後川で発生する日本住血吸虫の治療薬でスチブナールの原料となるアンチモンや、耐火材やガラス原料の蛍石が採れる。
参考サイト
山口 荒瀬谷鉱山
https://mine-chu.sakura.ne.jp/fpage944.html
wiki
日本の鉱山
他




