持ち物19 真・ウルトラグレートボルカニックメガトンロイヤルパーフェクトデリシャスドリンク
目深にかぶったキャップの下から銀色の眼光をちらつかせながら、麻門宮が歩いてくる。
「まあ、そんなに責任を感じることはないよ。きょうはとくに暑いからね――たしか、2週間ぶりの真夏日だっけ」
落ち葉を踏みしめ、両手を自然な姿勢に下げて。
「バナナ・オレには牛乳がはいってるんでしょ。だからわたしもさっきちらっと思ったんだ」
口調はおだやかなものだったが、その目つきとはまったく合っていない。
「もらってからこのお昼前まで、大丈夫なのかなって」
声は少しうわずっている。
どこかとりつくろうような感じだ。
「それで、先にふたをちょっとあけてにおいをかいだんだけど」
自分はおこっていないよ、ということをアピールするかのようだ。
だが口元以外はそうはいっていない。
「すっぱいにおいがしてねえ。あれはやめておいたほうがいいよ――お腹こわしちゃうから。あと、なんかちょっとどろっとしてたし」
一歩ずつ、麻門宮が近づいてくる。
それにテンポを少しおくらせるかたちで、チームメイトの鹿洲と旅岡も左右に広がりながらこちらに歩を進めた。
「いや、わたしも楽しみにしていたんだよ。運動会のときにお試しで飲ませてもらった分は、おいしかったからさ。……だから、残念だよ」
麻門宮のその言葉は、なんだか真にせまってはいなかった。
乙乎に気をつかってさっぱりとなぐさめてもいるようで、うらみつらみの成分はふくまれてはいなく聞こえる。
そして言葉の内容も、ウソではないだろうが実は反対のことを言っている、というちょっと矛盾した状態だった。
交渉の決裂した事実も、麻門宮はあまり残念そうではない。
楽しみには、していた、というより、まさにいまが楽しいかのよう。
その理由は――
「乙乎に協力ができなくなって、いますぐに野球にさそってやらなくちゃいけなくなったんでね……!」
麻門宮たちは、じりじりと包囲をせばめてきた。
乙乎は3本のペットボトルをかかえたまま、3人を交互に見渡しながら、後ろ向きに、同じ速度でしりぞいた。
背中に受ける風の様子が変わって、乙乎は立ちどまった。
がばっと身体ごと後ろを振り向く。
急斜面だ。
崖といってもいい。
ここをまともにおりることはできない。
左右を見まわしてから上を向いたところで、背中から麻門宮の声が投げかけられた。
「逃げられないよ。このへんけっこう足元も悪そうだし、あわてて走ってケガなんかしちゃあ、つまらない」
あごをぬぐって向き直ると、麻門宮の顔が見えた。
キャップのつばを押し上げて、鋭いまなざしをこちらに打ちこんでくる。
瞳の中に舞い上がる落ち葉が、炎のようにゆらめいた。
たしかに麻門宮はおこってはいなかった。
笑っていた。
きらりと白い八重歯がのぞいて、獰猛な、好戦的な笑みが浮かんでいた。
「疲れちゃいるけどおたがいさまだし、それにこの距離なら……わたしらのほうが速い」
麻門宮がざぶんと落ち葉の海を蹴散らすと同時に両手を前に広げた。
さっきまでの突風が、腰まで伸ばした長い髪を、日差しにくすんだ鬢の毛を、獅子のたてがみのようにはためかせた――
「そんなわけだしまあ……ドンマイっ!」
麻門宮たちがいっせいに躍りかかった。
日ごろのスポーツにより、ヤマネコのようにしなやかに、のびやかに鍛えられたその身体は頭の先から足の先まで、いまこの瞬間獲物を捕らえるためだけに存在していたかのごとく、餓狼の闘志をもって、目の前の乙乎ののど笛をつらぬかんばかりに流星となって走った。
突き出された手。
その指先のつめは、運動競技をするのに差しつかえないよう、短く切りそろえられている。
とはいえ切りっぱなしでほうっておかれているわけではなく、先はいびつにならないように丸くととのえられ、表面はこっそり磨かれてもある。
その桃色のつめが、強くはあるが秋の気配を乗せた太陽の光を受けとめて散らし、ふちのところがつやっと七色に流れた。
そのかすかな宝石のような瞬間が、かさりという落ち葉の音に連れられてどこかに消えていったとき――
乙乎の姿はなかった。
「……!?」
伸ばした手が空を切ったとき、麻門宮はおどろきのあまりに固まって、目を見ひらいたまま立ちどまった。
(乙乎が消えた?)
太陽がかげったのか、いまこのときは、麻門宮の瞳にも指先にも、なんの光も映さなかった。
……これは、現実のことなのか?
いや……たしかに、手ごたえがない。
乙乎はこの手からのがれたんだ。
でも、どこに?
麻門宮は、震える視線ですぐ目の前、太い木の幹を眺めた。
ついで左右に目をやる。
それから両脇を振り返って、チームメイトたちのほうを見た。
2人とも、たぶんいまの麻門宮と同じような顔で、だまって首をこまかく横に振るだけだった。
もしかして、と麻門宮は前に駆け出して、さっきの木に取りつきながら崖の下をのぞきこんだ。
あらためて見ると、なかなか急な斜面で岩もごつごつしている。
高さもあるし、危険なところだ。
乙乎はここから落ちてしまったのだろうか?
だとしたら大変だ。
自分もそうだけど乙乎も疲れていたし、手足だってだいぶ重い。
きっと、作戦も失敗してびっくりしてうろたえていたに違いない。
そんな状態だと、まともに受け身は取れない。
大ケガはまぬがれないはずだ。
どうしよう……?
おそるおそる崖からはなれると、後ろで息をのむ音がした。
麻門宮もそれにつられて身体をびくっと震わせ、2人のほうを向いた。
鹿洲は口に手を当てて立ちすくみ、旅岡はぼんやりとだまって指さしている。
その、指さす方向を、麻門宮はゆっくりと目で追った。
そして。
「そんな……バカな……!?」
思わずうめき声がもれた。
ありえない。
わけがわからない……
麻門宮の思考がめぐる。
いつの間に?
……いや、決まっている。
乙乎を捕まえようと手を伸ばしたときだ。
そこで見失ったんだから。
でも、どうやって?
できっこなかったはずだ。
契約はならなかったはず。
身体中が悲鳴を上げていたはず。
ペットボトルを3本――かさばる手荷物を持たされたはず。
こっちは取り囲んでいたはず。
崖に追いつめられて、どこにも行けなかったはず。
……状況は、最悪だったはず!
なのに。
なんで、乙乎は……
木の上にのぼれたんだ!?
麻門宮の指先が、鷲の手のように大きくひらかれたまま、その瞳と同じくわなわなと震えた。
その五指が、よりどころをもとめて胸元の虚空をにぎりこんだとき、麻門宮は上空に立つ乙乎の変化に気づいた。
乙乎が持つ3本のペットボトル。
そのうちのひとつが、空を映している。
からっぽに、なっているのだ。
中身はどこに消えたのか。
地面にあけたのだろうか。
いや……液体といえども、ゴミのポイ捨てはできない。
と、なると……
乙乎は、バナナ・オレを飲んだ……?
いや。その線はない。
あのバナナ・オレは、悪くなっている。
いたんだものを飲んだりすると、お腹がいたくなる――自然の摂理だ。
エネルギーを補給して元気になるどころではない。
なのに、乙乎はピンピンしている――どころか、あっという間に木の上にまでのぼっている。
なら、あのいたんだバナナ・オレはどうなった……?
いたんだバナナ・オレは……
いたんだ……
「ま……まさか……!?」
麻門宮の考えていた、ありえない、がひとつ崩れ去った。
「バナナ・オレは、いたんでなんかいなかった……!」
その瞬間、いつだったかにはなしていた雑談の断片が、舞い散る木の葉のように記憶によみがえった。
『練習のおともにレモンのはちみつづけ? あー、はは、わたしはすっぱいのちょっと苦手だし、どっちかってーとバナナ派かな。……うん。バナナいいよバナナ。おなかにもたまるし、好きだね』
麻門宮が気づいたすっぱいにおいの正体。
そして、そこから浮かび上がる乙乎の作戦――
「そうか……そういうことだったのか!」
その、すべての真相に、麻門宮はたどりついた。
≪乙乎はバナナ・オレに、レモン汁をいれていた!≫
はるか樹上、しっかりと張り出したじょうぶな横枝に両足をつけた乙乎は、猛禽の目で下界を見つめていた。
ここはかつて、下見のとき、特に気をつけるべきとした箇所の、『見晴らしとかがかなり最高だった』と評された木の上だ。
乙乎はあのときから、きょうのこの本番でも、この木にのぼるつもりでいた。
理由としては、眺めがいいから、ということもないではないが、それよりも重要なのはここが『木々の特に密集しているところ』だからだ。
太い枝が多くあって、その上には乗れるくらいに頑丈。
つまり、足場が確保できる。
それはそのまま、追っ手からのがれることができる、ということを意味している。
そしてその追っ手とは、調略したはずの麻門宮たちもふくまれていた。
「…………」
乙乎はからになった1本のペットボトルをウエストポーチにしまいこんだ。
麻門宮が慄然とつぶやいたとおり、乙乎はバナナ・オレを飲んだのだ。
そして、そのバナナ・オレはいたんではいなかった。
むしろ防腐処理をほどこしてさえいた。
そう。レモン汁だ。
レモン汁は、すっぱい。
そのすっぱい風味を、麻門宮はいたんでいると錯覚した。
酸の作用で、牛乳のたんぱく質がかたまって、ちょっとどろっとなるのも、またきょうが暑い日であるのも、それを後押しした。
麻門宮は、すっぱいのが苦手だ。
おにぎりにいれるうめぼしも苦手なのだ。
以前、いたんですっぱくなっている食べ物にあたってお腹がいたくなったことがあって、それからすっぱいものがちょっとしたトラウマになっているらしい。
そんな麻門宮に対して、乙乎がレモン汁をいれたのはわざとだ。
麻門宮の味の好みを知っててやったのだ。
乙乎が以前言っていた、バナナ・オレで傭兵を調略するためのふたつの条件。
バナナ度数を既定の値にキープしつつ、飲みやすい行動食としてアピールする……
乙乎は、これらの条件を同時にではなく、片方ずつ達成させていた。
後者を運動会の試飲のときに。これで説得は成功した。
前者はきょうの本番のときに。こうしておかないと、この飲み物をバナナとして機能させることができないから。
つまり、きょうのバナナ・オレは、レモン汁がなくてもすこしかためになっている。
もちろん、それでも問題なく飲める。
ただ、やはり飲みにくいことはたしかなので、いざ麻門宮たちが摂取しようとすると、どうしても時間がかかったことだろう。
遠足は拙速を尊ぶ。
特別な訓練を積んでいない麻門宮たちがゆっくりと飲み終わるのを待っていると、ミカドの本隊に逆襲する作戦は成功率が下がってしまう。
と、そこまで、乙乎はバナナ・オレのアイディアが浮かんだ時点で考えていた。
あちらを立てればこちらが立たず。
悩ましいところだった。
乙乎に悪魔的な発想が閃いたのはそのあと――いや、ほぼ同時のことだ。
最速の傭兵は、この遠足で最大の障壁。
かならず調略しなければならない。
だが。
最速の傭兵は、かならずしも味方につけなければならない、
わけではない。
調略したのなら味方になる、とイコールでむすばれるとはかぎらない。
打ち出した円盤が見えないところでどう跳ね返るかわからないように、遠足の趨勢がどう転ぶかは、当日になってみないとわからない。
乙乎はそういう、勝負は水物なところを知っていた。
そして、それをも利用したのだ。
……乙乎がレモン汁をいれた理由について、ずいぶんともったいつけたが、要はこういうことだ。
レモン汁をいれたのは防腐のため……だが、これはあくまでも建前。
乙乎は、麻門宮にバナナ・オレを、『飲ませないために』レモン汁をいれた!
調略を受け、いったんはバナナ・オレをもらった麻門宮たちは、ミカドを裏切るつもりで乙乎の後を追った。
この時点で、バナナ・オレは麻門宮たちの所有物となっている。
そして、バナナ・オレを飲もうとしたとき、これが腐敗していると誤解して、自分たちの意志で乙乎にバナナ・オレを返却した。
自分の持ち物を乙乎に譲渡したわけだ。
もちろん、バナナ・オレはなんともないので、乙乎はそれを飲んだ。
麻門宮たちに追いつめられて後ろの崖を振り向いたときにふたをあけ、上を向いたときに飲んだのだ。
そして乙乎は回復した。
そういうことが、はたして許されるのか。
答えはイエス。
チーム内での荷物の割り振りは自由だが、ほかのチーム間での割り振りはできない。
遠足のルールだ。
だが、ほかのチーム間であっても、荷物の譲渡はできる。
バナナチップスやおやつのトレードはもとより、たとえばばてて体調をくずしたクラスメイトを介抱するために、自分の水筒の中身をあたえるなど、緊急時なんかに適用される。
バナナ・オレのはいっているペットボトルは、重い。
1本あたりは300ミリリットルもないが、それが3本あると、1キログラム近くにはなる。
速く走るために荷物を軽くすることを基本かつ至上の理念にしている乙乎にとっては、どうしてもさけたい重量だ。
かといって、水分を途中でとらない手はない。
水筒はあるが、あけるのに時間がかかる。
水飲み場はあるが、寄るのに時間がかかる上にほかの傭兵に見つかる恐れもあった。
そこで、麻門宮たちだ。
つまり、乙乎は――
麻門宮たちにミカドを裏切らせておいて、かつ、自分の味方にはならないように――
≪麻門宮たちを、荷物持ちをさせるために調略した!≫
このやりかたを、乙乎はほかの誰にもだまっていた。
よく『敵をあざむくにはまず味方から』という、あれだ。
だますというのは気が引けることではあったが、これは乙乎がすでに決意していたことだった。
事実、あの友親でさえも、出発の朝、見送るときにバナナ・オレを『調略に必要』と言っていた。
いや――乙乎が隠しごとをしていること自体は気づかれていた。
その内容が今回のことだとまではわからなかったとは思うが――いまはもう、この場には誰もいない……
――そうじゃない。
乙乎はことあるごとに後ろ髪をはちまきごと引いてくる思いを振り払った。
誓ったんだ、仲間のために進むと。
そのためには、スポーツでの宿敵と仲たがいすることになってもやむを得ないと。
下のほうから、麻門宮の狼狽した視線が投げかけられる。
乙乎はだまって、残り2本のペットボトルの首を持って、両のふたに親指をかけた。
「はあっ!」
気合の声とともに、指をひねってふたをいっぺんにあける。
その勢いのまま、両手を横に広げて上に持ち上げると、――腕の軌跡が陽炎のようにゆらめいて――流れるようにボトルを仰いだ。
口が下になったボトルから、中のバナナ・オレがいっせいに流れ落ちる。
乙乎はそれを、いっぱいにあけた口ですべて受けとめ、飲み下した。
「おおおおおっ!」
瞬間、身体に活力が満ちる。
うしなわれた水分、エネルギー、ビタミン、そういったものが全身にみなぎってくる。
乙乎はかつてない鋭さでペットボトルを後ろのウエストポーチにバチンと納めると、崖を渡る張り出した横枝をさっと見渡し、進攻ルートを稲妻のように検索した。
木の上にのぼり、体力を回復させたいまなら、ここを越えられる――そのために、この場所をえらんだのだから。
最速の傭兵、最強の難敵――麻門宮たちを出し抜くための決戦の地。
この足場の悪い、天然の障害物競争のステージ。
「……悪く思うな」
乙乎はぼそりとそうつぶやくと、ひざをかかめて次の枝へと飛び移った。
崖の上、太い枝々を越えて渡りゆく乙乎は、このときたしかに飛んだのだ。
自宅に残してきたあの『遠足のしおり』には、例によって、この作戦の名前がすでに記されている。
≪金色の翼≫!!
「わたしたちを……はめたって言うのかい……っ!」
乙乎が木の上から最初の一歩を飛び出す瞬間。
上空を、ポーチからちらりと見えた皮が光の尾を引いて、バナナ色の残像を、羽を広げた鳥のように見送ってから、麻門宮は我に返って歯ぎしりした。
乙乎の持ってきたバナナ・オレ。
あれが最初から麻門宮たちを雇うためのものではなく、ここまで運ばせるためのものだったと悟ったからだ。
麻門宮の記憶が何秒か巻き戻る。
あのとき、もしもバナナ・オレを飲んでいたらどうなっていた……?
ちょっとすっぱいだろうから苦手ではあっただろうが、まあがんばって飲んでいたはず。
その場合は……そうか、ふつうに乙乎の味方をして、いまごろはミカドを追っていたことになる。
飲むにしろ飲まないにしろ、はじめから麻門宮たちは乙乎の手のひらの上でおどっていたというわけだ。
乙乎としては、そっちのパターンが第二希望だったのかもしれない。
つまりあの罠は、大成功しなくても成功はしていた。
今回は、その大成功のほうにはまった、ということだ。
「くっ!」
完全に、してやられた……!
この崖に取り残されては、これ以上乙乎を追うことはできない。
麻門宮はこぶしをにぎって、あてもなくぶんぶん振り回した。
と、麻門宮の顔に、なにか冷たい感触がした。
これには、おぼえがある。
指だ。
麻門宮の頬をぷにっとつっついて、持ち上げようとしている。
顔を上げると、水筒からつがれたお茶が差し出されていた。
指は鹿洲で、飲み物は旅岡のものだ。
麻門宮は、お茶なら自分のがあるよと言おうとして、やっぱりやめた。
わざわざこれを出されたということは、こっちを飲んでということ。
自分のものではないので、感情をむき出しにして乱暴にあつかうことはできない。
つまり、これを飲んで落ち着いて、ってことだ。
顔をちょんとつっついたのもそうだ。
チームメイトたちが、麻門宮をなぐさめてくれているんだ。
練習試合に負けたときもそうだ。
この子たちは、そんなときはいつもだまって支えてくれる。
「……ん。ありがと」
麻門宮はがんばって笑顔を浮かべると、お茶を受け取って口をつけた。
飲んでからふうっと息をついて、飲み口をぬぐってコップを返した。
「いやあ、負けたよ。くやしいね。でも、あとできっちりお返ししてやるんだから――さ、とりあえずどこかでお弁当にしよっか」
麻門宮はそう言っていじわるそうに口角を吊り上げた。
☆★ 次回予告 ★☆
至高の憧憬、究極の待望。
仲間の想いを乗せた約束の地。
そして、大敵との最終決戦の地!
かの大岩へと、乙乎はたどりつく。
次回、遠足大事典 -Ensoyclopedia-
持ち物20 あの日
――画面の前のみんな! シャイニングバナナスタッフで乙乎を応援してねっ!