#2 反撃
『氷の神々よ、今一度、我にその力を授け、空より迫る奇怪なる魔物どもに氷槌を食らわせん、ギガンティッシュ・アイスヴァンド!』
ドイッツェ帝国語を話す女が、奇妙な言葉を念じ始めた。と同時に、信じがたいことが僕の前で起きた。
この同盟国人と思しき人物の持つその杖先から、青白い氷の竜巻が現れ、徐々に空の上でそれが氷の岩盤へと姿を変えていく。未だかつて、見たことのない風景だ。夢でも見ているのかと、錯覚するほどだ。
その間にも、敵機は次々と二百五十キロ爆弾を切り離していく。それはまさに、上空に作られたその氷板に阻まれ、次々に爆発した。
が、その氷の塊はびくともしない。そのままこの杖を握りしめた女は、その杖を振り下ろす。
その動きに応じるように、空に現れた、我が空母「飛翔」をも超える巨大な氷の壁が、真上で上昇に転じようとしている爆撃隊を、まるで巨大なハエ叩きのように薙ぎ倒す。
が、その氷の巨大な壁は勢いを落とさない。そのまま、すぐ隣を航行する「赤龍」の真上に向かって投げだされていった。
ちょうど「赤龍」にも、数十機の急降下爆撃機が群がっていた。まさに降下を始めたその敵機の群れに、途方もない量の氷の岩盤が投げ込まれる。二百五十キロ爆弾ですらも弾き返すような、強固な氷だ。薄っぺらいジュラルミンの羽根を持つ敵機など、ひとたまりもない。爆弾を抱えたままの敵機を、この巨大な氷の塊は薙ぎ倒していく。
空母「赤龍」を越えた、護衛の駆逐艦手前でその塊は海面に叩き落ちる。猛烈な波しぶきを上げつつも、その場でようやく氷は砕け散る。その波は、駆逐艦の一隻の甲板を洗い流すかのように襲い掛かった。
たまたま護衛戦闘機が迫る雷撃機を迎撃するために空母部隊を離れたわずかな隙を突き、雲の隙間からやつらは現れた。無防備といえる空母には、まさに爆装から魚雷へと換装された直後の二百五十キロ爆弾が並んでいた。もしもそこに、一発でも命中していれば……
「魔の一瞬」を、あの不可思議な女は信じがたい力で弾き飛ばした。あれがなければ、我が「飛翔」と僚艦の「赤龍」がやられていた。
しかし、空母は四隻いる。残る空母「加龍」と「蒼炎」にも同様に、敵機が迫っているはずだ。
実際、ここから間近に見える「蒼炎」には、無数の攻撃機が迫りつつあった。
それを見たあの女は、再び杖を向ける。
『お、おい、何をしようと……』
僕がドイッツェ帝国語で尋ねる、が、彼女はそれどころではない。
再び、不可思議な言葉を唱え始めた。
『我が炎の神々よ、迫る空の邪悪より、その強大なる炎の力によって息の素を奪い、やつらの炎の魔導を奪え、ローダンデ・クーゲル!』
この詠唱と同時に、その杖先から「蒼炎」の真上に向けて、炎の弾が放たれた。まさに急降下に転じた敵機の前に向け、一直線にその白赤の炎は勢いよく飛翔していく。
まさに攻撃態勢に入った敵機の目前で、その炎の弾が炸裂する。圧縮されていた炎が解き放たれ、「蒼炎」の上空三百メートルほどのところで紅蓮の炎が、まるで巨大な酸漿の如く広がる。
「て、敵機が、『蒼炎』上空の敵機が失速しつつ、墜落していきます!」
直撃を受けたわけではない。焼けたわけでもない敵機が、次々と墜落していくのがここからでもはっきりと見ることができた。おそらくだが、あの真っ赤で巨大な炎が、周囲の酸素を奪い機関を止めたのだろう。再始動など、急降下中の機体ではままならない。制御を失った敵機はやがて、次々と海面へと叩きつけられていく。
が、そんな信じがたい技を見せつけたこの女、黒くとがった帽子に、濃い紫の衣をまとったその奇妙な姿の女が、力を使い果たしたかの如く、その場にて倒れる。僕は慌てて、その身体を受け止める。そして、そばにいた整備兵に叫んだ。
「担架を! 急げ!」
整備兵は慌てて艦橋に向かう。気を失ったその「ヴィルヘルミーネ」と名乗った不可思議な女を抱えて、やってきた担架に乗せて医務室へと運んでもらう。
「我が空母、いや、僚艦をも救った英雄だ、丁重に扱え」
「はっ!」
そう僕は衛生兵に伝えると、彼女は艦内へと運ばれていった。
さて、そんな一連の騒動があったが、甲板にいる我々に、急な命令が発せられた。
それは「発艦中止命令」であった。
◇◇◇
……私は今、どこにいるのだろうか?
ああ、そうだ、災害級の魔物の大群を圧し潰し、魔族の息の根を止めた途端、味方だと思っていた副団長のエルケに突き落とされたのだった。
が、その後の記憶があいまいだ。鋼鉄の巨鳥に、ドネツランド語を話す男、そして空からは、別の巨鳥が襲い掛かってきた。無我夢中で、私は氷魔導を唱えた。
すぐそばにいた別の巨大船にも、巨鳥が襲い掛かってきた。が、私はやつらが、炎魔導を利用して飛んでいることを直感で知る。ならば、その炎を絶やすために、空気に含まれる「息の素」を奪ってしまえばよい。
そう思った私は、奴らの目前で炎の魔導を放ち、息の素を奪った。思惑通り、やつらは飛ぶ力を失い、海へと落ちていった……
が、そこから先の、記憶がない。
ふと目が覚めたら、揺れるベッドの上で、私は寝かされていた。真っ白なカーテンに、灰色の鋼鉄の天井が目に入る。
そういえばここは一体、どこなんだ?
無我夢中で放った魔導で魔力を失い、私は倒れたようだ。が、そんな私は、海に捨てられることなく、こうして生かされている。
ふと気づくと、左腕には何やら管のようなものが刺さっている。その先にあるのは、高価なガラス製の瓶だ。そこに満たされた水のような液体が、柔らかな管を伝って左腕の関節の辺りに流れている。何かの、魔術だろうか?
『おや、気が付いたようだね』
真っ白だが、あの兵士たちとは違う服装の男が、カーテンを開けてそう告げた。時折、ぐらっとベッドが揺れる。ここがあの船の上であることは間違いない。
私は尋ねる。
「ここは、どこなのです? 私はどうして、ここにいるのか?」
だが、この白服の男は、先ほどの男と比べるとさらに聞き取りづらいドネツランド語で語り始めた。
「こ、ここ、ヒショウ、クウボ、さっき、あなた、気、失う」
どうやらこの船の名前は「ヒショウ」というらしい。そこで私が気を失ったことを言っているのは分かる。
「あなた、英雄。アマデラス、再来」
ところがだ、その後は何を言っているのか分からない。英雄というのは分かる。が、アマデラスとは、何だ?
と、そこにもう一人、別の男が現れた。あのドネツランド語を比較的マシに話せるやつだ。
「ああ、目が覚めましたか」
確か、サカグチという名前だったな。私はそのサカグチに尋ねる。
「確か、サカグチといったか。そなたに聞きたいことが、山のようにある。まず、ここはどこなのだ? 私は崖から突き落とされたはずなのに、どうして海の上にいる? それに、木板の上に並んだあの巨鳥は一体……」
「ちょ、ちょっと待って下さい。その、崖から突き落とされたというのはなんのことだか……その一点については僕に答えられないが、それ以外の、ここがどこで、我々が何をしているかを答えましょう」
そう、サカグチは答え、語り始める。その内容は、私の持つ常識からはかけ離れた、戦の話だった。
まず、ここは海の上。「大海洋」と呼ばれる海の上、アルメリア連合共和国という国のイーストランド島という島を占拠するため、遠く日ノ本皇国からここまで、大船団を組んでやってきたという。
今、私が乗っているこの船は「飛翔」という名の空母と呼ばれる船の一つで、あの巨鳥は「八七式攻撃機」という、空を飛んで地上や船を攻撃するための乗り物だという。
で、まさにイーストランド島攻撃のため、陸上攻撃用の爆弾を搭載し発進準備をしていたら、敵であるアルメリア軍の空母を見つけたらしい。そこで島の攻撃から空母攻撃のため、八七式に爆弾から魚雷に載せ替え、まさに出撃しようとしていたところだったという。
……と言われたものの、そもそも「爆弾」だの「魚雷」だのという兵器の名が分からぬ。ただ一つ、分かったことがある。
戦の常識が、まるで違う。剣や魔導で戦うという概念が、彼らにはない。
ましてや、どうして人族同士が一つの島を巡って戦う必要があるのか? 魔族が攻めてきたら、どうするんだ、と。
それ以上に愕然としたことがある。
そう、私はアルメリア連合共和国も、日ノ本皇国という国を知らない。そんな国名は、聞いたことがない。
しかも、この周囲を見渡すだけでも異質なものばかりだ。白い布のカーテンはともかく、それを吊るす銀色の鉄製の枠に、私の左腕に刺さっているこの不思議な管と、それにつながる瓶。先ほど見せられた、あの攻撃機という物もそうだ。私の知る限り、こんなものは我が王国、いや、どの国にも存在しない。
何よりもここは、海の真っ只中だ。その事実が、私にある現実を突きつける。
つまりここは、私のいた「世界」とは異なる場所、すなわち「異世界」ということだ。
「……と、我が国の現況などは以上ですが、そんなあなたは我々の同盟国の一つ、ドイッツェ帝国の者ではないのですか?」
「は? ドイッツェ帝国? どこだ、その国は」
「僕は以前、二年間ほど飛行技術習得のためにドイッツェ帝国に留学してました。だからこうして、ドイッツェ帝国語を話せています。その言葉が通じる国といえば、ドイッツェ帝国かその周辺国の一部に限られます」
聞いたことのない国名が、また飛び出してきた。どうやら私はその、ドイッツェ帝国という国の者だと勘違いされているらしい。
「いや、私はドネツランド王国の魔導師団を率いる師団長、王級魔導師のヴィルヘルミーネ・ヒルデグンデ・マリンガーだ」
「ドネツランド王国?」
「……その国名に、聞き覚えはないか?」
「いや、初耳です」
やはり、彼らの中にはドネツランド王国という国は存在しないらしい。そもそもだ、大陸のど真ん中の崖の上から落ちたはずなのに、その先が海の上であることがおかしい。やはり私は、異なる世界に飛ばされたのだ。再度私は、その事実を確信する。
「どうやら、崖から落とされた私は、異なる世界に飛ばされたようだ。私のいた世界には、ドイッツェ帝国も日ノ本皇国も、アルメリア連合共和国などという国もない。いくつかの王国が大陸に点在し、それらを襲う魔物と、それを指揮する魔族との争いが絶えないところだった。ところでこの世界にも、魔族や魔物はいるのか?」
「魔族? 魔物? いや、そんなものはいません」
「だが、先ほど見たあの巨鳥、いや、攻撃機とやらは、魔物ではないのか?」
「あれは我々の技術で作り出した航空機という空を飛ぶための機械ですよ。そもそも、生き物ではありません」
「だが……」
「ただ、魔族や魔物というものはいませんが、ここでも争いはあります。それは、人同士によるものです。現にこの艦も、そのために建造されたものです」
この男は、驚くべきことを口にする。いや、確かに我々にも人同士の争いごとというのはあるにはある。が、たとえ異なる王国といえど、魔族や魔物が現れたとなれば話は別だ。一致団結せねば、魔族や魔物に滅ぼされる。
その魔族も魔物も、こちら側の世界にはいないという。
そうなれば、人同士が争うのも、わかる気がする。
そこで私は、自身のことを話し始めた。
「ここに来る直前、私がいたのは、ちょうど数十年に一度だけ現れる『災害級魔物襲来』の真っ最中だった。十万を超える魔物と、それらを操る多くの魔族たち。それらを打ち破った私は、腹心の裏切りにあって崖から突き落とされ……」
ふと私は話しながら、急に悔しさが込み上げてきた。勝利から絶望に突き落とされたあの瞬間を、思い出したからだ。不意に目から、涙がこぼれる。
私は、多くの民を救うべく、全力で戦った。そのために日々、鍛錬を積み重ねてきた。自らの持つ強大な魔力を、魔物殲滅のために放った。
その結末が、あの裏切りだ。
そして私は、何もわからない世界にただ一人、放り込まれた。
「うう……どうして……」
すべては心から信じていた腹心で、私に次ぐ魔力を持つ王級魔導師のエルケの仕業だ。魔物殲滅に湧く味方の喜びのどさくさに紛れ、私を崖の下に突き落とした。まったく油断していた。
そんな思惑も見抜けないほど、私は愚か者だったということか。
「うわぁーん!」
「ああ、ちょ、ちょっとヴィルヘルミーネさん、どうしたんですか!?」
一度込み上げた後悔と無念は、堰を切ったように私の心の内から涙となってあふれ出す。それから私はしばらくの間、サカグチという軍人が狼狽するほど泣き続けた。
が、不思議なもので、しばらく泣くと私は、意外なほどに冷静になった。
そう、まだ私は死んだわけではない。この先、この訳の分からない世界で生きなければならない。そう考えた途端、冷静さを取り戻した。
「……落ち着きましたか」
サカグチは、手ぬぐいというものを差し出してくれた。それを使って私は、涙にまみれた顔や首筋を拭う。
「泣いてばかりいても、仕方がないことだ。ともかく私は今、この世界で生を得てここにいる。このこと自体に何か、意味があるのかもしれない」
そう、私はサカグチに告げた。するとサカグチは私に、こう言い出す。
「まさに、その通りかもしれません。あなたにとって、こちらの世界に現れたことは不幸な出来事だったかもしれません。が、あなたは我々にとってはまさに、幸運をもたらした母神なのですよ」
「母神?」
「かつて建国の母神と呼ばれた『アマデラス』様の再来といわれたほどの力を、あなたはお示しになった。もしもあなたがいなければ、我々のいるこの『飛翔』は撃沈され、多くが命を失われていたかもしれないのです」
ふと私は、この世界に落ちてきた直後のことを思い出す。無我夢中で、巨大な氷の岩盤を作り出し、空から迫る「魔物」、いや、攻撃機とやらの襲来を防いだ。
そして、炎の魔導で隣の船に迫る攻撃機の飛ぶ力を奪った。
「『飛翔』『赤龍』『蒼炎』の三隻に迫る敵の急降下爆撃を、あなたが放った魔法がすべて叩き落としてくれたのです。そのおかげで、敵は撤退しました。我々も生き残ることができたのです」
「そ、そうなのか? だが、私の力がどうして、そなたらを救ったと断言できるのだ?」
「簡単ですよ。ただ一隻だけ、あなたの力が及ばず、撃沈された船がある。四隻の空母の内の一隻、『加龍』がまさに急降下爆撃により、撃沈されたのです」
「げ、撃沈……?」
「甲板上には、魚雷を積み発進準備の整ったばかりの攻撃機隊に加え、換装のため降ろされた多数の陸攻用二百五十キロ爆弾が置かれていた。そこに、『加龍』先駆けて襲い掛かってきた敵の急降下爆撃の攻撃によって、それらは誘爆を起こしたのです」
誘爆、というものが何を意味するかは分からなかったが、おそらくはその言葉から読み取るに、炎の魔導のようなものが無数に炸裂したものと思われる。
「残る三隻も皆、沈んだ『加龍』とほぼ同じ状況でした。戦闘機隊が防空任務に就いていましたが、側面より迫る雷撃退を落とすべく迎撃に向かった隙をまさに突かれました。あなたの助けがなければ、おそらくは我々の『飛翔』も『加龍』と同じ運命をたどったことでしょう」
「で、では、この戦、どうなったのだ?」
「大型空母の『加龍』を一隻、失いました。犠牲者はおよそ八百人、航空機は四十機以上。残りの三隻が助かったと知った司令部はすぐに攻撃隊発進命令を中止し、現海域を離脱する決断を下しました。これでは、イーストランド島の攻略どころではない。まずは敵空母の撃滅を優先し、主力艦隊と合流した上で一度、体勢を立て直すべきと考えたようです」
サカグチによれば、私が気を失っている間に、その攻撃中止命令とやらが出されたようだ。この船を含む大船団は大きく反転し、攻略部隊を伴う本隊と合流すべく、北に向かっているという。
「ただまっすぐ本隊へ向かおうものなら、敵に察知されてしまう。このため本隊との航路から大きく迂回しつつ、夜陰に紛れて合流を果たすべく進んでいるところです」
そう話すサカグチだが、私はさっきから左腕に取り付けられた、不可思議な管が気になってならない。透明なその管の先には、透明な容器が取り付けられており、私の左腕の関節に刺さっている。これの意味は、一体何なのだ?
その腕を気にしている私に、サカグチはこう告げた。
「点滴による栄養補給だけでは、さすがに物足りないでしょう。何か食べ物をもらってきます」
サカグチは私にそう言うと、カーテンで囲われたこのベッドの間から抜けていく。点滴、というのか、この奇妙な仕掛けは。どうやら私はこれにより、何らかの力を得ていたようだ。そんなことを考えている内に、彼は戻ってきた。
何やら、見慣れぬ食べ物を持ってきた。
「その……お口に合うかどうかは分かりませんが、戦闘食です。召し上がって下さい」
大きな紅葉樹の葉で包まれたその間から出てきたのは、白い粒々を押し固めた三角形の奇妙な食べ物。その脇には、これまた黄色の、何かの根っこを塩漬けしたようなものを薄く切り刻んだような異様な食物が置かれている。
さらに手渡されたのは、金属製の容器に入った肉のようなもの。それは刃物のようなもので切り刻まれたようにこじ開けられ、ギザギザの蓋が開いている。
「こっちはおにぎり。我々の主食です。隣にあるのはたくあんと言ってですね、大根を漬けたものです。そしてこっちは、鮭の缶詰です」
おにぎりというものは、手で握って食べるのだという。手で持つためか、黒いものが貼り付いているが、これは海苔と言って海藻、つまり海に生えている雑草のようなものから作られるものだそうだ。鮭の缶詰とやらを食べるため、彼は私にフォークを渡してくれた。
正直、どれも塩辛い。おそらくは保存食なのだろう。唯一、おにぎりというやつがみずみずしくはあるが、まるで麦をそのまま蒸し炊きにしたような奇妙な食物だ。たくあんは、とにかく塩辛い。が、やや味の薄いおにぎりと共に食べれば、ちょうど釣り合いが取れる。
比較的、馴染みのあるのは鮭の方だ。魚であることは間違いないが、保存用にやや塩辛さがあるとはいえ、意外に美味い。その塩味をおにぎりとやらで中和しつつ、私は一心不乱に食べ続けた。
そう、私はここで生きると決めた。なんとしてでも、この船、そしてサカグチの国のことをもっと知らねば。




