表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
34/40

第四話「エッフェル塔の人柱 前編」6

「……なるほど、最近の騒乱は貴様らのせいか」

「あんなもの、実験に過ぎぬ。ついでに黒服の力を確認したかっただけだ」

「金烏の札、返してもらうぞ……!」

「返すだと? 何様のつもりだ! 貴様らが独占する神秘は……」

「黙れ」

 烈火の怒りをもって、玉兎が距離を詰める。

「……な!?」

 術師同士の戦いを想像していたカシュマールが驚愕する。

 それは明らかな武術の動きであった。

「ふん!」

 玉兎の踏み込みが大地を揺らす。

 文字通りの震脚、即ち八極拳である。

 その踏み込みから放たれる拳は、大砲が如き一撃となってカシュマールに突き刺さった。

「ごはぁっ!」

 反閇と震脚を組み合わせた一撃は、カシュマールの内臓を一撃で破砕した。

 大量の血を吐きだすカシュマール。どう見ても致命傷である。

「く……くく。さ、流石だな黒服……だが、貴様の負けだ……」

「なに?」 

「我が命を食らえЧернобог! 死霊の秘儀をもって偉大なる死者を蘇らせ給え!!」

 カシュマールは天高く両手を突き出すと、空に向かってエネルギーを放出した。

 本人はみるみるうちに衰弱し、白骨化する。

 一方で、天に昇ったエネルギーは落雷となってエッフェル塔に落ちた。

 その雷は、その根元に埋められた何かを呼び覚ます。

 地面がめくれ上がり、馬を駆る英雄が飛び出した。

 それはまさに絵画の如く。

『お前がいつの日か出会うわざわいは、お前がおろそかにした時間の報いである』

「……奴が真にロシア人なら……これを呼び出すのは……皮肉が効きすぎているな」

 出現したのは、ナポレオン・ボナパルト、その人であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ