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最期に伝えたいこと  作者: うい


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3/23

3話

今日も朝日が眩しい。朝が来てしまったことを再確認させられる。いっそ台風でも来てくれたら休校になるのにな。これだけ明るい晴天じゃそれは厳しそうだ。


「……起きなきゃ」


今日も学校に行かなきゃいけない。



「行ってきまーす!」


行きたくない。家から出たくないけど、家にもいたくない。これって矛盾してるようで矛盾してない人間の不思議だよね。うん。行きたくないけど、今日も元気に行ってきます、と言う。これはもうルーティーンというか、私の日課だ。絶対に怪しまれないように、今日も楽しそうと思ってもらえるように。天真爛漫で悩みがなさそうな夕菜に見えるように。


いつもの、噓の仮面を張り付けて歩く。重い足を動かして、足取りは軽そうに。スキップだってしちゃう。にこにこ笑って楽しそうに。元気なんてないけど、必死に笑顔で取り繕う。きっと、周りから見たらヘンテコなくらい明るい子に見えている。いつも笑って、ぴょんぴょん跳ねて、よく喋る子。それでいい。私の気持ちになんて、気づかなければいい。


どうせ誰も理解してくれないんだから。


私は、このあたり一帯の班の班長。低学年の子たちを引っ張っていかなきゃいけない。だから、私が悲しい顔してちゃダメ。笑顔でいないと。


「おはよー!今日も元気に行くよー!!」


笑いながら言いつつ、欠席者の確認と持ち物持った?忘れ物ない?って確認して。明るく声をかける。これがいつものみんなから見た私。暗い顔なんて一切せず、明るく能天気な班長。


これでいいんだ。きっと、これでいいんだよ。


これでほんとによかったのかな?


考えてもわかんないし、多分答えなんてないんだと思う。


だから私はいつも考えることを放棄する。自分が自分らしく生きることを諦める。


私はそんな生き方しかわからない。

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