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四人目③

40000pvありがとうございます。

人って文字は良く支えあっているという言葉があるけど、支えてるのは下の線だけ。


本当は真っ直ぐに伸びていくのが近道なのに、寄生してくる人のせいで斜めにしか伸びれない。


私は涼介くんにそうなってほしくない。私を救ってくれた素晴らしい貴方の邪魔なものを全て私がなくして、どこまで貴方が上に行けるのか見てみたい。貴方が私に未来をくれたように、私が貴方の未来を作るから。



一一一一一一一一


「おい、待てって!」


「ついてこないで!!」


何回も呼んでいるが、無視して歩き続けるえりかの方を掴み、ようやく立ち止まらせることができた。

雪ちゃんの高圧的な言動で苛立ったのもあるが、親友が悩みを相談してくれずに、自分の嫌いな人間に打ち明けていたということがよっぽどショックだったんだろう。


「これからどうするつもりだ」


「どうするもなにも私に話してくれない時点で何もするなってことじゃない!」


いつもは強気なえりかが目に涙をためている。中学生の女の子には少し酷な状況だろう。弥生のあの状態は前世でも少し見たことがある。あの憔悴しきった顔は、村井達に虐められていたときの顔だった。

そんな可能性も考えずに、俺も話してくれないことに拗ねて、あんな態度を…。

俺は大人で弥生やえりかの中を仲裁するのが役目なはずなのに…。


(俺の馬鹿!馬鹿!馬鹿!ただ今は落ち込んでる場合じゃない。)


「弥生がどう思うかじゃない。えりかがどうしたいか教えてほしい。」


「グスッ……弥生を助けてあげたい…。親友だから…」


「助けよう!二人で。」


(だが弥生が村井達に虐められているというのもあくまで推測でしかない。もしそうだとしたら、雪ちゃんは何故隠しているんだ。)


「まずは情報収集だな。弥生が何を悩んでいるのか」


俺やえりかにも話してないことから、家族にも相談してるとは考えにくい。そして女子のえりかも気付いてないとなると、もし村井達が原因なら、影で嫌がらせをされている可能性が高い。

ここは弥生とは関わりのない、由美や楠木を使って、村井達に探りを入れるのが得策か…。


「もしもし、由美か。調べて欲しいことがある。」


一一一一一一一



「陛下。ごく一部ではありますが、うちのクラスで宮村の悪い噂が女子を中心に広まっております。」


「陛下なんて呼ばせてるの…。ひくわー…」


「それは一旦言わないでくれ…。それは本当か?由美。ちなみにどんな噂なんだ。」


「相談してたのに、好きな男を横取りされただの。売春まがいのことをしてるだの、そんな噂です。」


「そんな噂信じるやついるの!?あの弥生よ!?」


「元々宮村は誰かが遊びに誘っても、一度も行かず、他者との交流も殆どなく、陛下にべったりでしたので、クラスの評判はあまり良くないです…。勿論私はそうは思っておりませんが…。」


「それで噂の発生源は?」


「村井、草野、藤吉の三人です。」


やはりあいつらか。前世では雪ちゃんが唆したと天使は言っていたが、今回は雪ちゃんを救っているため、その可能性はないに等しい。多少ルートを変えたところで性格が腐ってるのは変わらないということか


「あいつらをぶっ飛ばしにいくわよ!!」


「落ち着け。虐めの証拠がない以上、俺たちが悪者になるだけだ。それに俺もお前が停学やら何やらになったら、弥生への嫌がらせがエスカレートする。」


「でも!!放っておくなんてできない!!」


「それに村井達と揉めるのは辞めたほうがいいかもしれません。村井達と言うより親達が正しいですが…」


「何か問題があるのか?」


「所謂モンスターペアレントというやつで、小学生の時にあいつが問題を起こして、担任が注意した際に、あいつの親が学校に度々乗り込んできてましたから、それ以外にも色々…。」


「証拠が固まるまで、下手に動けないか…。」


(待てよ…村井達の親って確か…)


「なんとかなるかもしれない…。」



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