スキルパリイ
前回
蚊取り閃光「次はもう少し早くできる…はず…
出来なかったら埋めてください」
執筆中
天使「このまま遅れましょう。そのほうが埋められて面白いですよ」
悪魔「ダメよ。ちゃんと投稿しなさい」
蚊取り閃光「君たち逆じゃない?」
というわけで前回の投稿に比べれば早いはず、ゆるして
「さてと…落ち着いたみたいだし、そろそろ行こうぜ」
俺たち二人の様子を見て事態が収まったと判断したステップが声をかけてくる。
「まだ始まってもないのに疲れた…」
「やったー、ケーキだー!」
俺とAYAの対照的な様子を見ながらステップが問いかけてくる。
「それでどうする?直進ルートで次の街を目指すか?それとも迂回していくか?」
「何か違いがあるのか?短くて済むんなら直線ルートでいいと思うんだが…」
「わざわざこう聞いてるんだ、そう簡単にいかないんだよ」
「次の町まで直線で行こうとすると強い敵しか出てこないんだよね。逆にそこから離れて迂回すればするほど敵が弱くなっていくんだー」
AYAの説明を聞いてなるほどと頷く。強ければ最速で攻略することも可能、しかし迂回して楽していこうとすれば砂嵐に出くわす可能性が上がるというわけだ。つくづくいやらしいマップだと思う。神音から話を聞いた時に、この情報は聞かなかった。単純に知らなかったのか、それとも最速ルートで攻略したから頭になかったのか。多分後者だろうなと思いつつ声を発する。
「とりあえずどれくらい敵が強いとかは知らんから二人に任せるよ」
「おけ。AYAはどう思う?」
「うーん…。レイン君のレベルは低いけどそれに補うだけの強さがあるし、直進ルートとはいかなくてもそこまで迂回する必要はないと思うな」
「まあそうなるよな。よし決まり」
二人は少しだけ言葉を交わすとすぐにルートが決まったらしい。攻略するとあってしっかり調べてきたのだろう。俺に向き直ると話しかけてくる。
「タゲ取りは任せていいんだよな?」
「おう!ばちこり任せてくれ」
「イベントのあれを見た後だと説得力しかないね…」
「まあレインだしな。俺はこの二本の剣でアタッカーをするよ」
「私は魔法でサポートだね。レイン君のお仲間さんほどはできないけど頑張るよ!」
「神音は別格だから比べないほうがいいぞ…」
そんな感じで俺たちは砂漠攻略に向けて動き始めた。
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「上からくるよ!」
AYAの言葉を背中に受け頭上に注意を向ける。目の前にいる大きさが3mはありそうなサソリ型のモンスター『ビッグスコルピオ』の体に隠れて尾が俺を串刺しにしようと飛んでくる。それを問題なく回避すると追撃するように振るわれた右側の鋏をしゃがんで回避、さらに飛んできた左側の鋏を跳ね上げるようにして短刀を振るうことで弾き飛ばす。攻撃を弾かれたことで隙が出来たビッグスコルピオの顔に向けて攻撃を叩き込む、なんてことはせずにその場から後ろへと下がる。なぜなら…
「パワーエンハンス!」
「鬼人連斬!」
俺と入れ替わるようにして飛び込んできたステップへAYAが攻撃力を上げる魔法を使い、ビッグスコルピオの無防備な顔に向けて目にもとまらぬ速さの連撃が繰り出される。およそ10連撃にも及ぶスキルの攻撃はビッグスコルピオの体力を大きく削る。しかし、倒れるには至らず尻尾を鞭のようにしならせその場で回転しようと体に力を籠める。
「サンダースピア!」
ビッグスコルピオが動き始めるよりも早くAYAの魔法が命中する。魔法の効果により一瞬だけビッグスコルピオの動きが止まる。その隙にステップは体勢を整え再び攻撃の構えを取る。ステップが攻撃をする前にビッグスコルピオの体が回転を始める。鞭のようにしなった尾がステップに迫る、がしかしステップは攻撃をやめようとしない。
「致命の一撃!」
ステップへ迫る尾とステップの間に飛び込むと俺の唯一の攻撃スキルである『致命の一撃』を使って攻撃を弾く。再び攻撃を弾かれたことで隙ができたビッグスコルピオに向けてステップとAYAが攻撃を繰り出す。その攻撃に耐え切れなかったビッグスコルピオが光となって消える。そのことに息をつくよりも早く、俺はステップに詰め寄る。
「無茶するんならせめて一言寄越せやこの野郎!?」
「ギリ行けるかなと思って…すまんすまん」
その言葉を聞いてもともと大して怒る気もなかった俺は矛を収める。
「全く…スキルパリイが成功したからよかったものの、失敗してたら俺とお前はお陀仏だったぞ」
「だから悪かったって…。それよりスキルパリイってなんだよ。さっきやってたやつなんだろ?」
「私も気になるー」
「はぁ…しょうがないな」
スキルパリイとは、文字通り攻撃スキルを使ってパリイすることで、通常のパリイに比べてスキルの発動時間、攻撃タイミングを考える必要があるためはるかに難しいテクニックだ。
以前、ロックゴーレムとの戦いで攻撃をパリイできずに潰されたことがあった。それをルークにしたところ単純に力が足りなかったのではないかという結論に至った。そこで考え付いたのがスキルを使ってパリイするということであった。スキルを使えば普通に攻撃するときに比べて力強く攻撃ができる。それを利用してみようということである。ルークに付き合ってもらい検証したところ可能ということは分かっていたので、いざって時に使えるように練習しようとは思っていたがぶっつけ本番でやる羽目になるとは思っていなかった。
「えー、すごいすごーい!」
二人に説明したところAYAがぴょんぴょん飛び跳ねながら褒めてくれる。そのことに少しだけ気分を良くしつつも反応する。
「でもこの後やることはないかもしれないな…」
「それはまたなんでだ?」
「今ので新しくスキルを覚えてな、『パワーパリイ』っていうスキルなんだが…」
『パワーパリイ』
通常のパリイよりも強力なパリイ攻撃を行う。成功時、通常のパリイよりも大きくスタミナを減らし、失敗時にはスタミナが大きく減る。また、通常のパリイでは弾けない攻撃も弾けるようになる。
「うん…確かに使わなくなりそうだね…」
「俺の苦労は一体…」
「まあまあ。さっきのでフラグが立ったんだろうし無駄じゃないさきっと。さっきので覚えられたんだし、実質俺のおかげと言っても…」
「「それはない!」」
「レインはともかくAYAまで否定しなくても…」
ステップの落ち込んだ様子に二人で笑いながらも砂漠を歩き続ける。まだ攻略は始まったばかりだ。
パワーパリイとか言う安直な名前…
他に良いのが思い付けば変えたいと思います
思い付くかなぁ…




