第一回イベント その6
今までと比べてかなり短めです
「…レインの頭のねじはどこに行ったのかな?」
拠点に帰ってきて成果の報告をしたところルークから言われたのがこの言葉だ。ハイリスクなことをした覚えはあるが一仕事終えたやつにその言葉はひどくないかね…
「頭のねじなら家出してるぞ。」
あっ、ちょっ、冗談だから。頭たたけば直るか…?なんてそんな昔のテレビみたいなこと言わないで。しかもそれを力 is パワーに頼むんじゃない。そんなことしたら俺の頭が吹き飛ぶわ。やめろー!
そんな茶番を繰り広げている間に残りのメンバーで話が進んでいく。
「イベントの二日目はどうするのでござるか?」
「レイン君たちが出ている間に話し合ったのですが、基本は一日目と同じで行くみたいですよ。ただ三日目のことを考えて早めに切り上げるみたいです。」
「プレイヤー全員の居場所が三日目にはわかるようになるからだニャ?」
「そうですね。連戦になることも考えて早めに休みを取るようにしたいとのことです。」
ルークたちと茶番を広げつつ話を聞いていたが、とりあえずはまた出るまでは休憩になりそうだ。
あっ、こらっ、ねじを持ってにじり寄って来るな。つーかそのねじどこから出したんだよ。えっ、ガル爺が秒で作った?流石ガル爺、仕事が速い!じゃねーんだよ!
痛い!痛いからねじをぐりぐりするなー!地味に体力削れてんだよ!
「あー、死ぬかと思った…」
ぐりぐりされ続けて体力が半分まで減ったあたりで解放される。
「さて遊びはここまでにして休もうか。」
さっきまで俺の頭をぐりぐりしてたルークがみんなに向けて言う。
主に遊んでたのはお前だろ…。あっいやなんでもないです。何でもないからねじを見せながらこっちを見るんじゃない!
そんな俺たちを見ながら笑うメンバー。こうして時間は過ぎていく…。
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黄金平原がいる森とは少し離れた岩山にて、進藤歩ことプレイヤー名『ステップ』は背筋を伸ばしていた。
「ん-、ゲームの中で寝るって不思議な感じだなー!」
イベント一日目の行動を終え、休憩をして睡眠をとったのだが、ゲームの中で睡眠をとるという状況を思い浮かべながら呟く。
「ふふふ、そうだね。」
ステップの呟いた言葉に反応を返しながら、所属するギルドの簡易的な拠点の中から一人の女性エルフが出てくる。察している人もいるかもしれないが彼女は白石彩音、PNは『AYA』。ちなみにステップの見た目は犬モデルの獣人族だ。そのまま二人が話し続けていると拠点の中から男の人族が出てくる。
「「おはようございます、団長!」」
出てきた人物へとステップとAYAの二人があいさつする。この二人が言ったように出てきた人物は二人が所属する開拓旅団『騎士団』の団長、カリバーだ。
「おはよう、ステップ、AYA。昨日は二人のおかげで助かったよ。見てて思ったけど『アナオン』をするのは初めてって本当かい?」
「本当に初めてですよ。遊んでた友達がいて、そいつからいろいろ話は聞いてますが。」
ステップの返答に納得したようにうなずくカリバー。
「なるほどね。どおりで初心者なのにいろいろ知っているわけだ。今日も期待してるよ。」
「「はい!」」
カリバーの言葉に対しステップとAYAの二人が揃って返事をする。ほかのメンバーも準備が終わったらしく拠点の中から続々と出てくる。
「さて、それじゃあ優勝目指して頑張るよ!」
カリバーが気合を入れるように声を上げ、ほかのメンバーが声をそろえて手を上げながら反応する。
イベント二日目の戦いが始まる。
十九話ぶりに登場する幼馴染二人。
だいぶ間が空きましたが、皆さん覚えています?




