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第一回イベント その3

前話投降後、初めて誤字報告いただきました。教えてくれた方ありがとうございます!

ついでに最初から見直して一部修正したりしてます。内容に変更はないので見直す必要はないです。


あと5000PV達成しました。読者が増えたよ、やったねた(ry

 ルークのハイテンションが終わって一度拠点に戻ることになった。合計で9パーティ全滅させたんだし十分だろ。そんなことを思いながら索敵をしていると2つのパーティが争っているのを発見する。


 どうする?

 隣にいるミーニャとござさんに目線で問いかける。スルーか漁夫を狙いに行くか、考えた結果後者になった。ござさんがルークたちに連絡しに戻っていく。俺とミーニャは戦況を見つつ場合によっては突撃することになる。見た感じそうはならなそうだが。


「ん?」


 戦況を見守っていると一瞬誰かからの視線を感じた気がした。俺たちの前で争っている2つのパーティからではないのは確実。気のせいか?

 いや…。俺の勘が違うと告げている。一瞬だったので場所も方向もわからない。でも確実に見られている。警戒しといたほうがいいな。俺を見ている相手から見えないようしながら黄金平原のチャットを開きメッセージを打ち込む。これでいいだろう…

_____________________________________


「今ので気づくってマジ?」


 レインとミーニャが潜んでいる場所からおよそ300m離れた高台。盗賊のような恰好をしたエルフの男が構えた弓を下ろしながら呟く。


「どうしたホーク?」


 エルフの男が呟いた言葉に後ろに立っていた白い鎧を着た獣人族の女が反応する。その言葉にホークと呼ばれた男が返す。


「聞いてくださいよ団長!レインの奴、俺が『遠視』で覗いただけなのに気づきやがったんだよ!」


 『遠視』は文字通り遠くを見るスキルだ。しかも『索敵』などのスキルで分からないように離れた位置から覗いたのにもかかわらず気づかれた。その瞬間に魔法で隠れたから位置ばれはしてないはずだが、それでも警戒はされるだろう。


「前よりも人外化が進んでないか、あいつ…」


 団長と呼ばれた女が思わずといったように話す。前作のレインを知っているかのように話すこの女は開拓旅団『雪月花』の団長で、PNはクリス。その背中には大きなハンマーが背負われている。


「まあ予定は変わらない。黄金平原が漁夫ったところでレインを狙撃してくれ。」


 クリスが言葉を続け、ホークが了解を示し再び弓を構える。彼女らのギルドが狙っているのは優勝候補の黄金平原を倒すこと。そのための起点として、漁夫の利を狙って油断したところを一番回避力の高いレインを狙撃する。命中さえすればなぜか初めてあまり時間も経ってないらしいレインは倒せるだろう。もし外れた場合は即座にこの場所を離れて作戦を練り直す予定だ。


「黄金平原が戦闘を開始しました!」


 双眼鏡で覗いていた団員が教えてくれる。その言葉を聞いたクリスは団員数2名をホークの護衛として残し、残りを引き連れてある程度まで現場へと近づく。これで準備は万端。あとはホークの矢の命中を確認したら一気呵成に攻める、それだけだ。

_____________________________________


 弓を構えた男、ホークは心を落ち着けるために大きく深呼吸する。団長からの指令は前作で絶対回避と呼ばれたレインを狙撃すること。失敗したところで何かペナルティーがあるわけでもない。だから気楽に狙えばいいはずなのだが、そうもいかない。

 ホーク自身も前作を経験したプレイヤーだ。だからこそ絶対回避と呼ばれた男のやばさを知っている。同時にVRになってからの自身の弓の腕前は相当なものだと自負している。約300mくらいの距離なら問題なく命中させることができる、それが普通の相手ならば。

 しかしホークは見てしまった。『遠視』で覗いた時に視線を感じたかのように反応するレインの姿を。そしてちょっとした視線に気づく相手に自分の弓を当てられるのか、そう思ってしまった。思わされてしまった。


「今までで最高の一撃を放つ…」


 自分の弓が当たらないかもしれない、そう思わされた相手に攻撃を当てるために。そして自分のプライドのために。自身が行った攻撃の中でも一番の射撃を行ってみせる。そう思ったがゆえに無意識にこぼれた言葉。

 弓を構えた先では黄金平原が先に争っていた二つのパーティとの戦闘を終えようとしている。相変わらず誰も欠けず、誰もダメージを受けていないようだ。ならば自分がその初めてを射抜いてみせよう。今までにないくらい集中した状態で弓を引き絞る。


「『疾風の矢』」


 自分の持つスキルの中で最速の攻撃スキルを発動させる。黄金平原が戦闘を終える。その瞬間、こちらに背を向けたレインに対して風を纏った矢を放つ。間違いなく自身の最高の一撃、そう言えるものであり確実に当たったと思った。だからこそ、そこから先の光景に目を疑った。


 ホークが放った弾道落下も考えられた矢は空を切って飛び、その距離を縮めていく。そのまま死角から急所を貫くかと思われた矢は…


 レインが振り返りながら振るった刃によって弾かれる。


「………は?」


 ホークの口から思わず戸惑いの声が漏れる。位置はばれていなかったはずだ。それは間違いない。ならどうして死角からの矢を弾くことができたのか。今の一撃でこちらの位置は確実にばれたのにそんなことを考えてしまう。そしてその隙を逃すほど黄金平原は甘くない。

 キラリと黄金平原のいる場所に小さな光が現れる。その光はホークを狙って飛んでいく。スキル『光陰の矢』、弓の中では最速を誇る攻撃だが使用した瞬間に矢が光って位置がばれるという欠点があるスキル、それが光の正体であり黄金平原の反撃の合図だ。


「ホークさん!」


 そう言ってホークの近くにいた護衛の男が射線へと立ち、手に持つ大盾を構えて矢を防ぐ。しかしその大盾によってホークと男の視界が防がれる。そのことにいやな予感を覚えたホークはもう一人の護衛に向けて叫ぶ。


「逃げろ、ハイネ!」


 黄金平原はまだ離れた位置にいるはずなのに何から逃げろというのか、そもそも護衛としてここにいるのに逃げていいのか、それがわからず固まってしまうハイネと呼ばれたプレイヤー。

 その瞬間、大盾の陰から何かが素早く飛び出し固まっているプレイヤーに向けて襲い掛かった。

_____________________________________


 時間を少しさかのぼり、目の前で争う二つのパーティに介入する前。ござさんが残りのメンバーをこちらまで誘導してくる。目の前の争いはもうすぐ決着がつきそうだ。ミーニャがメッセージを飛ばし、そのまま戦いへ介入する。

 俺たち二人は敵の背後から忍び寄り体力の減った敵を二人倒しきる。その瞬間にこちらに気づいたプレイヤーの一人が声を上げる。


「げぇっ黄金平原かよ!」


 どうやら俺たちのことを知っているプレイヤーだったらしい。その声に残りのプレイヤーの注意もいくらかこちらに向けられる。その瞬間に別の方向からルークたちが奇襲を仕掛ける。ルークたちの奇襲により互いに疲弊していた2パーティはバトルロワイヤルから退場することとなった。問題はこれからだ。

 二つのパーティが退場し静かになった森の中、俺は目を閉じ周囲に注意を向ける。さっき感じた視線が確かならこのタイミングで狙ってくるはず、だからこそ初撃に対応するために集中する。俺の耳には黄金平原の奴らの足音、森のざわめく音が聞こえてくる。


 そこに新たな音が加わる。何かが空気を切り裂くような音、それも遠くからこちらに向けて飛んできている。少し息を吐きだして呼吸を止める。

 おそらく当たればやられるであろう必殺の一撃、耳から聞こえる音が50mをきったあたりだろうか。俺は閉じてた目を開き、振り返りながら手に持つ短刀を振るう。振るわれた短刀は、俺に向けて飛んできていた矢の半ばあたりを打ち弾き飛ばす。矢の纏っていた風が解放され俺の髪がなびく。


「南じゃ!」


 のじゃさんが矢の飛んできた方向を叫び、ミラが瞬時に弓を構えスキルを発動する。放たれた光の矢は盾を持ったプレイヤーによって防がれるが、盾で防いだことでできた死角を利用してミーニャが一気に距離を詰めていく。あっちはもう任せていいだろう。


「お前さん本当に人間か?」


 俺の一連の行動を見ていたガル爺に言われる。失礼な、正真正銘人間だとも。そう返すが微妙な顔をされる。解せぬ…

長くなりそうだったので中途半端ですが切りました。次は早く投稿したい…かな?


あっ、少しでも面白いと思っていただけたら感想とかもらえると蚊取り閃光がアスレチックしながら感謝します。

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