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特訓…と見せかけて会話パート

 ルークに引きずられて連れてこられた場所は訓練所だ。訓練所は各町に配置されており、新しく入手したスキルや武器などの使用感を試すことができる場所だ。


「訓練所なんて連れてきてどうする気だよ。」


 俺は引きずられながらルークに聞く。特訓なんて言うから高レベルの敵と戦わされるのかと思っていたのだが違うらしい。


「言っただろ?レインには技量を上げてもらうって。それに今からレベル上げたって焼け石に水だからね。」


「そういや今の最高レベルっていくつよ?」


 レベルと聞いて疑問に思ったことを聞く。まだ発売して一か月だからそこまでではないと思うけど…


「今は確か…65だったかな。」


「俺の約四倍かー。早ぇ…」


「次のイベントで一位を狙うなら確実に当たるから覚悟しときなよ。」


「マジか。知り合い?」


 いくらレベルが高いからと言っても絶対に勝てるわけではない。それは俺と()()()()のPVPがいい例だろう。だからこそ確実に当たると言い切ったことから俺たちが実力を知ってる前作プレイヤーで、かつ絶対に残ると言える人であるということだ。


「レインも知ってるはずだよ。『武士道』のところのバットゥー侍さん。」


「あー、あの人か…納得。」


 開拓旅団『武士道』。

 黄金平原と同じくトップクラスのギルドで、その団長を務めているのがバットゥー侍。ふざけた名前に見えるが、どのゲームでも変な名前の奴ほど強いという例にもれず滅茶苦茶に強い。武器は刀を使っており、高速の抜刀術をメインとして戦うアタッカータイプ。前作では最強プレイヤーの一人に数えられてたやばい人だ。


「それにバットゥー侍さん、レインと戦うの楽しみにしてるみたいだからね。」


「へー………ちょっと待て今なんて言った?」


 バットゥーさんについて考えてたらルークの口からとんでもない情報が聞こえた。イベントで一緒に戦ったりとかはしたことはあるが、そこまで話したりはしたことなかったはずだ。


「なんか目付けられるようなことしたっけ?」


「それ本気で言ってる?」


 そこまで接点がなかったはずなのにどうしてこうなったのか考えていると口に出していたらしい。その言葉にルークが反応する。もちろん俺としては本気で言ったつもりだったのだが…

 俺の表情を見て察してのだろう、ルークが話し出す。


「イベントのレイドボスでギガンテス倒したの覚えてるかい?」


 その言葉に俺はうなずく。

 ギガンテスはルークが言った通り前作でのイベントのレイドボスで大きさが10m以上もあるゴーレムだった。当時のトップギルドすべてが集まってギリギリ討伐できたほどに強かった。

 しかし、そのギガンテスと今の状況に何が関係あるのか。


「じゃあ、あのとき何しでかしたか覚えてる?」


 言い方が少し気になるが言われて思い返す。

 バトルが始まって最初はたいしてない火力で攻撃に参加して、体力が半分になったあたりで全体即死攻撃が飛んできて…


「ほぼパーティ全部が壊滅したから立て直すまで一人でタゲ取りしたっけ。いやー、あれは楽しかったなぁ。」


 俺の反応を見てルークが溜息を吐きながら頭に手を当てる。その後に呆れながら話す。


「それが原因だからねレイン。鈍感系は嫌われるよ。」


「ですよねー。」


 いや自分で言いながら薄々分かってはいたのだ。ただ現実逃避をしていただけ。

 ちなみに言っておくと黄金平原(うち)は全員生き残ってた。やっぱり変態しかいないな。


「はーマジか。考えたら胃が痛くなってきた気がする…」


「VRなんだから本当に気のせいだね。」


「正論やめれ。」


 最強に近いプレイヤーが戦いたがってるとか考えるだけで気が重い。


「レインは難易度ジャンキーなんだからむしろウェルカムなんじゃないの?」


「勝てる見込みがあるんならいいけど…まるでビジョンが見えん。」


 いくら難易度が高くても絶対勝てないならそれはクソゲーだ。

 えっ?『妖怪調伏奇譚』もなかなかのクソゲー?あれは勝てたんだから神ゲー。異論は認めない。いいね?


「そう言いつつもレインなら勝ちそうな気がするけどね。とにかく特訓を始めようよ。」


「まあ、うだうだ考えてても仕方ないしな。やりますか。」


 こういうことは未来の自分に投げる。問題を先送りにしてるだけとも言うが…

 とにかく今するべきことは気持ちを切り替えて特訓とやらに勤しむことだ。


「それで特訓の中身は?」


「とりあえず既出の新作スキルのモーションを全部覚えてもらうよ。あとは実戦形式で弾きの精度を上げてもらおうと思ってる。」


 聞いていて特に変な部分も疑問もなかったので頷く。その様子を見たルークが続ける。


「それじゃあ僕がモーション全部見せるから覚えてね。あくまで真似してるだけだから想定よりも早いことは忘れないでね。」


「りょーかいだ。」


 ルークがスキルのモーションすべてを覚えていることについては突っ込んではいけない。なんたってアナオンの知識に関しては右に出るやつはいないのだ。これくらい普通のことなのだ。


「早速始めるよ!」


 こうして第一回イベント優勝に向けてルークによる特訓が始まったのであった。

PNがふざけた名前の奴は案外強い…

結構あるあるだと思うんですが皆さんはどう思います?


あっ、少しでも面白いと思っていただけたら感想とかもらえると蚊取り閃光がジャンピング土下座をしながら感謝します。

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