イベント開催のお知らせとデジャブ
筆…というよりは指?が乗ったので二日連続投稿
ゴブリンナイトを倒してタナクスへと到着してから数日。
俺のレベルは7から15まで上がっていた。時間飛びすぎ?何があったか説明しろ?しょうがないなー。
あっやめて、ムカついたからって殴ろうとしないで!?ちゃんと説明するから!
まあ説明なんて言ってもひたすら『大樹の大森林』に籠ってたとしか言えないんだけどね。『大樹の大森林』の適正レベルは10~15。特に急いで次の街に行きたいわけでもなかったからレベル上げしてたんだけど、このマップ…俺と相性が良すぎたんだよね。
昼時でも日光が入らないのか薄暗く、また森林であるから敵から隠れやすい。対して俺は『索敵Ⅰ』のおかげでモンスターの場所がわかるわけで…。
隠れる→忍び寄る→『致命の一撃』発動→急所を狙って攻撃→残りの体力を削る。この作業を繰り返すだけでレベルが上がっていったんだよね。いやー、楽しかった。
あと作業の途中で新たなスキルを二つ獲得した。
『バックアタック』
敵の背後から攻撃した時に与えるダメージが1.1倍される。
『ハイドアタック』
敵に気づかれていない状態で攻撃すると与えるダメージが1.5倍(急所に当たった場合2倍)になる。
この二つのスキルを覚えてからはワンパンできるようになったから効率がかなり上がった。いやー、スキルって偉大だね。
そんなことを考えていると運営からのお知らせが届く。なんだ?
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第一回イベント開催とそれに伴うメンテナンスのお知らせ
いつも『アナザーライフ・オンライン』をプレイしていただき、誠にありがとうございます。
この度はゲームが発売されてから約一か月たったことを機にイベントを開催させていただきます。
イベントの内容としましてはイベント専用マップにて行うバトルロワイヤルで、ソロの部とギルドの部の二つを同時開催します。
詳しいルールにつきましては後日発表いたします。
また、イベントの開催に伴いメンテナンスを行います。
時間はイベント開催日前日の○月×日の深夜0時~5時を予定しております。
プレイヤーの皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
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メッセージを読み終えたあたりで個人チャットへとメッセージが届く。ルークからだ。
[見たかい?]
届いていたのはそんな一言だけ。タイミングから考えて先ほどのお知らせのことだろう。返事を返そうとしたところで再びメッセージが届く。
[まあ、見てようが見てなかろうがどっちでもいいんだ。今からタナクスの中央に来れるかい?]
団長直々のお呼び出しのようだ。俺何かしたっけ?…いや、してないはずだ。してない…よね…?
若干不安になりながらも返事を返してタナクスの中央に向けて歩き出す。
「いざとなったらDO・GE・ZAするか…」
そんな変な覚悟を決めながら…
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「おーいレイン!こっちだよ、こっちー。」
タナクスの中央に到着しルークを探していると声をかけられる。
「いやー急に呼び出してすまないね。」
「そう思うんなら呼び出さんでくれんかね。先に行っとくが俺は何もやってないぞ。」
「それはやったって言ってるようなもんじゃない?まあ理由は違うから安心しなよ。」
その一言に胸をなでおろす。
立ち話もなんだしどこか入ろうか、そんなルークの一言に俺たちは近くのカフェに入る。適当にケーキと紅茶を注文してから話を聞く体勢に移る。
「怒られないってわかってからくつろぎすぎじゃない?」
ルークがコーヒーを注文した後に俺が注文したものを見ながら言う。
「ソンナコトナイヨ。それより本題に入ろうぜ、イベントに関係することだろ?」
俺の反応をいぶかしみながらルークが返す。
「…その反応を見るにお知らせは見てるみたいだね。早速本題に入ろうか。」
ちょうどそのタイミングで俺たちが注文したものが届けられる。ルークがコーヒーを飲み、俺はフォークをもってケーキを食べる。これうまいな…
「実は次のイベント終了後に開拓拠点、前作でいうギルドハウスが実装されるみたいでね。」
「まだ実装されてなかったんだな。」
「されてたら酒場に集まったりしてないよ。」
俺が黄金平原に合流した日のことを言っているのだろう。言われてみればそうだ。
ギルドハウスは同じギルドに所属するものが共通で使える拠点だった。VRでもそれは変わらないだろう。倉庫に素材を放り込んだり、ガル爺に装備を作ってもらったり色々したっけ。
それでその開拓拠点の話と俺にどう関係があるのだろうか?そう顔に出ていたのだろう。ルークが話し出す。
「話は最後まで聞こうねー。それで今回のイベントの上位入賞の報酬に開拓拠点の優先購入権があるってもっぱらの噂でね。僕としては上位入賞はもちろん出来るなら一位を取りたいわけで…」
その言葉に俺はうなずく。どうせやるんならより高い順位を狙うのは分かる。
「そういうわけでレインには特訓を受けてもらいます!」
「なんでだ!?」
「だってレインはレベルも低いしスキルもそんなに覚えてないでしょ?だったら技量でカバーしてもらうしかないよね。」
言いたいことは分かるんだけど…。いやな予感しかしないんだよなぁ。
「あっ、拒否権はないからね。」
「なん…だと…!?」
俺が渋っているのが分かったのだろう、ルークが無慈悲に告げる。かくなる上は隙をついて逃げ出すしか…
「ケーキも食べ終わったみたいだし早速行こうか!」
そう言うや否やルークは俺の首根っこをつかむ。こいつ…いつの間に…!?
「やめっ…ヤメロォー!」
俺は再び抵抗むなしくルークに引きずられていくこととなった。
この主人公引きずられてばっかだな。いや書いてるの自分なんですが…
あっ、少しでも面白いと思っていただけたら感想とかもらえると蚊取り閃光が側転しながら感謝します。




