10-1話 なぞのいきもの
鳥の鳴き声を聞きながら、揺蕩う意識を楽しむ。
うつらうつらとした心地よさを堪能しつつある中に、朝日の光が差し込んで来る。
穏やかで温かくはあるのだが、最近は徐々に冷え込みはじめてきて、秋の到来を感じつつある。
そんな早朝に、プランは目を覚ました。
今、プランの本音は紛れもなく、もう少し寝て居たいだった。
毎日を最高に楽しみたい為、眠る事がどれだけ気持ち良くても朝は出来るだけ早く起きる。
昔はもう少しグータラだらだら生活をしていたが、少なくとも今この学園にいる時は全力で一日を満喫する様心がけていた。
「だから起きたいんだけど……この猫ちゃんがねぇ……」
そうプランが言葉にすると、窓の縁で日光浴をしている本物の猫、黒猫ノワールがにゃーと抗議の声を上げた。
プランは猫の言葉がわかるわけではない。
それでもさっきの言葉の意味は読み取れた。
『そいつと一緒にするな』
である。
ベッドに入り自分に抱き着いて眠っているミグを見て、プランは嬉しい様な困った様な、そんな笑みを浮かべた。
「……寒くなるとさ、何か小さくて暖かい生き物を抱いて眠るのって超気持ち良いんだよね。んで、朝起きるのが辛くなる。……ふぁー」
二度寝をしたいという強い欲求と戦いながらプランは大きく欠伸をする。
それを見て、ノワールはぴょんとベッドに飛び乗りミグにたしたしとにくきゅうを幾度となく叩きつけ出した。
プランが起きられなくて困っていたから……というよりも、ミグが起きなければご飯が遅くなると思っての行動だろう。
そう思いプランは苦笑いを浮かべた。
トーナメントを終え、プランにいつもの日常が戻ってきてから一月が経過した。
朝早くに起きて、いつもの食堂に向かい、お手伝いをした後サリスやエージュと共に授業を受け、そして合間に依頼を受ける。
そんな日常。
依頼はトラブルを避ける為三人だけで受ける事が一番多く、続いてテオやミグ、ヴェインハットと合同で依頼をこなし、極稀に知らない人達と共に依頼を受注する。
どうしても知らない人の場合はトラブルが増えるのだが、それでも人数が必要な依頼や冒険者としての繋がりを広げる為そうしなければならない場面というのは必ず存在した。
一年先輩のクリスやイドラ、数年在籍のイヴやヴェルキスと冒険に行く事は滅多にない。
どうしても経験による実力差が見え、また信用度の違いもあり受ける依頼が違い重なる事があまりない。
その代わり、三か月先輩であるガラティア達四人からは良質な依頼を紹介してもらい共に受ける事が増えた。
よくよくプランの部屋に入り浸るルージュの繋がりから……というよりも、ルージュがあまりに入り浸り過ぎてガラティア達がお詫びとして依頼を回してくれるというのが正解だろう。
そんな感じで、成長は見えるが大体いつもの日常。
気軽に自分の力を振るえる様になったプランだが、学園内での日々にはあまり変わりはなかった。
力なんてものは所詮要因の一つに過ぎない。
力だけに囚われず多くの事を学ぶべきだ。
そう学園が言ってくれている様にプランは感じた。。
ただ、トーナメントに参加した事で一つだけ、大きく変化した事がある。
それはリーゼについてだ。
トーナメントで別れて以来、プラン達は誰もリーゼと顔を合わせておらず、その上新聞でも怪盗メロウの記事は過去の物だけで、新しい事件は何も起きていない。
どうやらどこか別の場所に行っているらしい。
それがどうしてでどこに向かったのか、プランにはわからない。
それでも、プランは心配していなかった。
心配しない理由を聞かれても困るのだが……強いて言えばリーゼだからだろう。
そうプランは何故か確信していた。
ついでではあるがそしてもう一つ……。
それを大きな変化に含めて良いのかまだわからないが……トーナメントに参加した事によりちょっとした変化が、不思議な異変が今起きようとしていた。
朝の授業を終え、昼食までまだ早いという時間。
プランはサリスとミグ、ヴェインハットを連れて正門前に待機し、何かを待ちわびていた。
その様子はそわそわとして、それでいてわくわくとしており、まるで玩具を買ってもらう前日の子供の様であった。
「んで、その何か面白いもんが今日来るのか?」
サリスがそう言葉にすると、プランはこくんと首を縦に動かした。
「うん! 今日来るって。うーん。あんな無茶ぶりをしたのに叶えてくれるなんて流石大きなトーナメント。わくわくするー」
「るー。……どんなのが、来るんだろうね……」
プランの傍でミグはぽつりとそう呟いた。
「にしてもあのプランが素直に受けるとはねぇ……」
「ん? 何を」
「権利だよ。対戦相手のもんだったんだろ?」
「んー? でもさ、いらないって言うならちゃんと貰わないと。もったいないし」
そう言ってぺかーとした底抜けに明るい笑顔を見せるプラン。
それはいつものプラン以上に子供じみた笑顔だった。
「……貰わないと……ねぇ」
サリスはいまいち納得しきれない表情でそう呟いた。
プランは他人に対して平気で施しをする癖に自分は誰かの施しをあまり受けたがらない。
そんなプランが、ただの対戦相手から施しをされ、特に断りもせず当たり前の様に受け取る。
それはサリスの知るプランではあり得ない事だった。
いつもではあり得ない事なのだが……プランが変わった様には見えない。
どちらかと言えばその対戦相手が特別だったのだろう。
友人として、少々歯がゆい思いをしながらもサリスはプランをいつもより少しだけわがままにしてくれたその対戦相手に少しだけ感謝の気持ちを持った。
「んでさ、俺事情わからず連れてこられたんだけど……そろそろ説明してくれない?」
いつもの気取った帽子に全く顔を見せないマスクという不審者スタイルで、ヴェインハットはそう言葉にした。
「あ、うん。えっとね……トーナメントの商品で願いの権利ってのがあったの」
「ほぅ。商品って事はプラン入賞したのか? そういう話は何も聞いていないのだが。もしかして祝賀会とか開かれて俺ハブられた?」
「ううんそれはないから大丈夫。色々と賞があったみたいだけど私はなーんもひっかからなかったよ。あ、一個だけ貰った賞があった。屋台の売り上げが良かったから商工会の人に褒められたよ」
「ああうん……プランらしいわ」
何で屋台なのか尋ねようとしたが、尋ねるまでもなくその光景が脳内によぎった為ヴェインハットは特につっこまなかった。
「えへへー。んでさ、私はトーナメントで何の結果も残せてないけど、ハルト……私が負けた相手何だけどそのハルトが入賞してね、んでいらないって言ってその権利を私に送ってきたの」
「……ん? んん? いや、どういう事だ?」
「へ? 何が?」
「いや。まずさ、その対戦相手ってのが何かの賞に当たって願いの権利を得たんだよな?」
「うん。何だっけ? ベストバウトかジャイアントキリングか、何かそんな感じの言葉を言ってた気がするけど忘れた」
「忘れたって……。んで、願いの権利って言うからには結構凄い報酬って事だよな?」
「うん。十位以内と同等位の報酬らしいね。何でもって訳じゃないけど、それでも辺境伯として出来る限り融通してくれるってさ」
「それをさ、何て赤の他人のプランに渡したんだ?」
その言葉にプランはにまーっと嬉しそうに笑った。
「さあ。何ででしょうかねぇ」
明らかに何かを隠していて、そして明らかに何かがあった様な顔。
それを見て、ヴェインハットは閃いた。
「……そうか。おめでとうプラン。他の奴なら嫉妬で呪い殺したくなるところだが……祝福しよう」
「はい? 何の事?」
「隠すなよ。その対戦相手と……こう……良い感じの仲になったんだろ?」
その言葉に、プランはこれまで見せた事がない程顔を顰め嫌悪を露わにした。
「それはない。死んでもない。アレとなら女の人の方がまだ恋愛出来るよ」
「……そうか。……いや、大体誰とでも仲良くなれるプランがそう言うってのも珍しいな。そんなに嫌いだったのか?」
「ううん。嫌いじゃないよ。ただ、恋とか愛とかをハルトとするのだけは嫌ってだけ」
「……はぁ。まあ良くわからんが、その願いの権利がハルトって奴から譲渡され、その権利ってのが今日来るって話か?」
「ううん。もうお願いは出したの。その現物が今日来るってお話。だからそれについてヴェインにも見て欲しくて呼んだの」
「そうか。……俺の力が必要な願いか。何かわからんがいつも世話になっているし手を貸そう。だからさ、サリスにちょっと俺の良いとこアピールしといて」
「あはは……別に良いけど本人聞いてるよ?」
「ふっ。良いんだよ。アピールしたいって事実を知ってもらえるからな」
何故かドヤッとした雰囲気でそうヴェインハットが言葉にする。
それを聞いていたサリスは横でゲラゲラと笑っていた。
「お。来たみたいだぞ」
唐突に、サリスはこちらに近寄ってくる一台の馬車を指差しそう言葉にした。
「ん? サリス。何であの馬車だってわかるんだ?
ヴェインハットの言葉に対し、サリスは涎を腕で拭いながら答えた。
「何かやたらと旨そうな匂いがしたから!」
「……なるほど。そりゃプランの願いらしいわな」
ヴェインハットは苦笑しながらそう呟き、帽子の縁を持ち位置を直した。
馬車はプランの前に停止し、馭者である人が下りる。
それと同時に、なにやら鳴き声の大合奏が馬車の方から響いた。
「ぷぎゅーぷぎゅー」
そんな間の抜けたとしか形容出来ない鳴き声。
しかも幾つも重なった音を聞くにどうやら一頭や二頭ではなさそうだ。
「ハルト様より権利を譲渡されたプラン様ですね。権利の確認を宜しいでしょうか?」
そう馭者の若い男性がプランに言うと、プランは書類らしき紙と手の平大のカードを馭者に手渡した。
「――確かに。では、ご依頼の品をどうぞ。馬車と馬はそのままお持ち下さい」
そう言葉にし、馭者の男は深々と頭を下げ、どこかに去っていった。
「……すげぇな。おまけが馬車と馬って……テオに相談した方が良いなこれ。どこに置くとかどう管理するとか」
サリスの言葉にプランは頷いた。
「そうだね。……というか馬車だけで結構な報酬だよね。……さて気分を切り替えて! どんな物が来たかなー。楽しみー」
そんなプランの言葉を聞き、ヴェインハットは違和感に気が付いた。
「ちょっと待て。何が来たのかプランも知らないのか?」
「うん。だって私願いは『美味しくて珍しくてかわいくて面白い何かを頂戴』だったから。いやーかなりの無茶ぶりをしたと思ったけどまさか存在するなんてねー」
そう言いながらプランは馬車の後ろに移動した。
ここまで来れば、サリスでなくともその馬車から漂う香りが何なのか理解出来る。
プラン、ミグ、ヴェインハットが感じているその香りは……まぎれもなく焼きたてパンの香りだった。
「……何でパン?」
明らかに動物らしき鳴き声なのに、香りはパン。
その変さにヴェインハットは尋ねずにはいられなかった。
「さあ。開けたらわかるよ。と言う訳で……オープン!」
プランはそう叫び、学園前多くの野次馬が見守る中馬車後面部の布をめくってみせた。
そこにいたのはぶたさんだった。
「ぷぎゅ?」
プランに気づき、そのぶたさんは首を傾げた。
「なにこれ可愛い」
プランはそう呟きそのぶたさんを撫でた。
その手触りは羽毛の様にふかふかで、その香ばしさはパン。
良くわからないが、とりあえず可愛い事だけは確かであった為プランは満足気に頷いた。
その生き物は『豚』というより『ぶたさん』と呼ぶ方が正しいだろう。
一目見て豚とわかる程度には豚っぽい造詣ではあるのだが……なにやらやたら手足が短く全身やけに柔らかくもふもふである。
つぶらな瞳に短い手足でもふもふ。
それはぬいぐるみの様な造詣である為、これはぶたさんだとプランは思った。
ちなみに色はほんのりとした薄い茶色。
つまり……パンの色である。
「あー……。んでこのナマモノなんだ?」
サリスの言葉にプランは首を傾げた。
「さあ? ミグちゃん知ってる?」
ミグは馬車の中でぶたさんを抱きしめながらふるふると首を振る。
そして、三人はヴェインハットの方に目を向けた。
「……そんな期待の眼差しを向けられるなんて……照れるぜ」
何故か決めポーズを取りそう言葉にするヴェインハット。
それを見て、サリスは小さく溜息を吐いた。
「ま、そりゃそうだ。こんな珍獣知ってる訳ないわな」
「いや。知ってるぞ普通に」
そうヴェインハットが言葉にすると、サリスはごんとヴェインハットの脳天にゲンコツを飛ばした。
「知ってるなら最初から言えや。んで、これは……このナマモノは一体何だ? 食えるのか?」
食べるという言葉に怯え、ミグはぶたさんを抱きしめ泣きそうな顔でふるふると首を横に振った。
「ああ。食えるぞ。ただし超まずい」
「まずいのか。んじゃどうでも良いや」
そう言葉にし興味を失うサリス。
それを見て、ミグは安堵の息を漏らした。
「ヴェイン。それでこの可愛いぶたさんはどんな生き物なの?」
「ああ。俺も直接見た事ないから姿見るまで名前すら忘れてたが……まあ情報からほぼ間違いないだろう。これ、『いーすとん』だ」
「いーすとん?」
プランの呟きにヴェインハットは頷いた。
その雑な造形と人懐っこさは女性心をくすぐり、その香りは万人すら魅了する。
魅惑と魔性の生命体。
それがこのいーすとんである。
既存の生物とかけ離れた造詣であるが決して魔物ではなく、また人口生命体ですらない。
というよりも、この特徴を持った生命体を作れる存在などこの世界におらず、いーすとんを生み出せるなんてそれこそ神しか不可能である。
それほどにこの生き物は生物として特殊かつ特別な能力を多く持っていた。
例えば、いーすとんには寿命という概念がない。
生きるだけならいつまでも変わらない姿のまま生き続ける事が出来る。
擬似的で絶対性はないが、それでもそれは確かに不老不死である。
食事を好むが決して飢える事がなく、水すらなくても生きていられる。
飲まず食わずでも死なないその生命としての特殊性に加えての無限の寿命。
それは既存の生物と比べてあまりにかけ離れていた。
それでも、このいーすとんは現在ほとんど個体数がおらず、絶滅したとすら思われているほど姿を見ない。
理由はとても単純。
いーすとんから発される焼きたてパンの様な香りは肉食草食関係なく、あらゆる動物を引き寄せるからだ。
いーすとんはその不死性を台無しにする程の被食者、生態ピラミッドの限りなく最下層に分類される。
多く食べられるという事実を不死性という強引な手段で数を維持しようとする生態である為、生き物としては限りなく弱かった。
進化の過程で自分の肉をまずくするという防衛を覚えたのだが……それすらどうしようもない程、いーすとんの香りは強烈であり、既存する全ての種が天敵であるという悲しい生態をしていた。
「……と、そんな生物だ。飼育はストレスを掛けなければ別にどうとでもして良いぞ。知能はそこそこあるから愛情与えれば返してくれるし」
「うん。それは見てわかるよ」
プランはぶたさんをまくらにして眠るミグを見ながらそう呟いた。
頭のぶたさんはミグの頭が苦しくないよう横たわり、出来る限り体を平坦にしてミグが寝やすい様意識している様だった。
「なあ。まずいんならプランの願いは叶ってなくね? それは良いのか?」
そんなサリスの言葉にプランは微笑んだ。
「良いんじゃない。というか、例え美味しくてもこれだけ可愛いとちょっと食べられないよ」
「そうかい。ま、お前らしくて良いんじゃないか」
そう言ってサリスが微笑むと、プランはえへへと笑ってサリスにぎゅっと抱き着いた。
「きましたわー。じゃなくて。こいつ肉は確かに不味いが副産物はめちゃくちゃ美味いらしいぞ」
そうヴェインハットが言葉にすると、サリスはプランをぺいっと引きはがしヴェインハットににじり寄って両肩を掴んだ。
「詳しく」
「やだ……顔が近いのに一切トキメかない。というか食われそうな恐怖感じる……。えっとな。愛情こめて育てると……美味しいパンを作ってくれる」
「……は?」
サリスはヴェインハットの言葉の意味がわからず、首を傾げた。
「パンを作ってくれる」
「……小麦を捏ねて、焼くのか?」
「さあ。俺も文献で見ただけだから」
そう言って二人が首を傾げているところに、プランはとんとんと二人の肩を叩く。
「ねぇねぇ二人共これじゃない?」
そう言ってプランは端の方にいる一頭のいーすとんを指差した。
その豚はぺたんと座り込み、前足をくるくると回して何やら丸い物体を作っていた。
その丸い物体は雪玉を転がして大きくするように前足を回すごとに大きくなり、そして手の平大位の大きさになったらきりっとした顔でこねこねと形を整え、そして……」
「ぷぎゅ!」
いーすとんは何やらやりきったという満足げな顔でプランに手元の丸い物体を渡してくる。
その形は紛れもなく……パンだった。
受け取ったプランも、その光景を見ていたサリスとヴェインハットも、その光景が理解出来ずそろって首を傾げた。
「……なあプラン。お前、パンっていつもああやって作るのか?」
サリスの言葉にプランはふるふると首を横に振った。
「……とりあえず、食べてみようか?」
そう言葉にし、プランはそのパンを半分に折る。
割った時に露出した中は外以上に温度が高く、ほのかに湯気があがる。
どこからどう見てもそれは焼き立てパンの様だった。
「はい」
そう言ってプランは半分になったパンをサリスに渡す。
サリスはそれを更に半分に割り、片方をヴェインハットに渡した。
「ミグちゃんは後で良いよね……」
手元のパンを半分に降り、寝ているミグをみた後ミグの分を袋に仕舞った。
「んじゃ一斉に食べようか……。いっせーので」
プランの音頭に合わせ、むふーと自慢げないーすとん群を前に三人はそのパンを口に運んだ。
小麦独特の旨味と甘味が口いっぱいに広がり、噛む度にバターの強い香ばしさが鼻に香る。
確かにこれはパンの味……いや、めちゃくちゃ美味しいパンの味である。
もちろん、その食感も完全にパンだ。
見た目、香り、味、全てを総合し考えるに……作り方以外それは完璧にパンだった。
「美味い……。確かに美味い……。だけど……」
サリスがしかめっ面でそう呟く。
いーすとん達はその反応は予測していなかったらしく、あれ? と揃って首を傾げた。
「ああうん。……めっちゃ美味いぞ確かに。だけど……うん。プランの作るパンの方が美味いわ」
そんなヴェインハットの心ない一言に、いーすとん達はがーんと露骨にショックを受けた顔をし、めそめそと落ち込んだそぶりを見せながら中央で寝ているミグの傍にすり寄った。
「まあうん。もっと美味しくなるよきっと。ね?」
そうプランが苦笑しながら呟くと、いーすとん達は一斉に「ぷぎゅ!」と決意に満ちた声を荒げた。
ありがとうございました。




