初仕事
翌朝。空き家の扉を開けると、冷えた朝の空気が流れ込んできた。村は、まだ半分眠っている。畑へ向かう者の足音が遠くにあり、家々の煙突から細い煙が上がり始めていた。昨日よりも空は澄んでいて、森の向こうから差す光が、村の屋根を淡く照らしている。入口の前では、大きな土の人形がまだ座っていた。セレスが近づくと、土人形はゆっくりと頭を下げる。
「おはよう」
セレスが声をかけると、土人形はもう一度、こくりと頷いた。アルドはその様子を見て、少しだけ笑った。小さなゴーレムたちは、すでにほとんど土へ戻っていた。夜の見張りを終えたらしい。家の裏庭や勝手口に、小さな土の塊がいくつか残っている。細長い首回しのゴーレムだけは、部屋の中央で役目を終えた姿勢のまま固まっていた。レイスはそれを見て、短く言った。
「助かった、お疲れ様」
細長いゴーレムは動かない。レイスは目頭を指で抑える。もう動かないゴーレムは、少しだけ誇らしげに見えた。村長へ礼を言いに行くと、村長はまだ少し警戒した顔をしていた。当然だった。突然やってきた旅人たちが、土の人形を作り、空き家を借り、一晩休んで出ていく。普通の村人から見れば、十分すぎるほど怪しい。それでも、村長は最後まで何も詮索しなかった。ハインが代金と礼を渡し、頭を下げる。
「急なお願いにもかかわらず、本当にありがとうございました」
「いえ……まあ、困った時はお互い様です」
村長はそう言った後、土人形へちらりと視線を向けた。
「その……あれは、連れていくんですよね?」
「はい。荷車を引くために必要なので」
セレスが答えると、村長は少し安心したように頷いた。
「そうですか。いや、畑の真ん中に残られても困りますから」
「残しません」
「それならいいんです」
アルドは村長へ軽く頭を下げた。
「世話になった」
レイス、ノル、セレス、エディンも続いて礼を言う。ハインは最後にもう一度深く頭を下げた。それから、一行は村を出た。岩丸が荷車を引く。ぎし、ぎし、と車輪が土道を鳴らした。陽剣旅団。その名を決めてから、初めての朝だった。
◇
道中、アルドとノルは競っていた。何を競っているのか。感知範囲だった。
「そこ、左の茂み。小動物」
アルドが言う。
「もう分かってる。二匹。片方は足が遅い」
ノルが即座に返す。
「いや、三匹だ」
「三匹目は鳥。地面にいないから別」
「そこ分けるのかよ」
「分ける」
アルドは眉を寄せた。ノルは翠穿を背に負ったまま、涼しい顔で歩いている。エディンは二人の少し後ろで、楽しそうに見ていた。
「はい、今のはノルちゃんの方が正確ねぇ」
「なんでだよ。俺も三匹分かっただろ」
「でも分類が雑だったわぁ」
「分類ってなんだよ」
「地面を走る子と、枝にいる子を一緒にしたら可哀想じゃない」
「感知勝負に可哀想とかあるのか?」
「あるんじゃない?」
ノルが当然のように言う。アルドは納得いかない顔をした。歩きながら、二人は何度も感知を広げる。空気中に漂う、ごく薄い魔力を拾う。アルドの感知は広い。遠くまで輪郭を拾える反面、細かなものを取りこぼすことがある。木。石。道の窪み。遠くで動く獣。一方、ノルは範囲こそアルドほど広くないが、拾った輪郭を細かく切り分ける。倒木の下に潜む小さな生き物まで、位置と形を見落とさない。
「右前方、倒木」
アルドが言う。
「倒木の下に蛇」
ノルが続ける。
「それは分からなかった」
「勝ち」
「いや、俺は倒木を先に言った」
「蛇の方が大事」
「そうか?」
「踏んだら困る」
「確かに」
エディンがゆるく手を叩いた。
「今のもノルちゃんねぇ」
「おかしくないか?」
「細かさ勝負なら負けてるわよぉ」
「範囲なら俺の方が広い」
「そうねぇ。アルドちゃんの方が遠くまで届いてる」
アルドは少し勝ち誇った顔をした。
「ほらな」
「でも正確性はノルちゃん」
ノルも少し顎を上げる。
「ほらね」
「というわけで」
エディンはにっこり笑った。
「判定は引き分けぇ」
「勝ってないのかよ」
「負けてないからいい」
ノルが言う。
「いや、勝ちたかった」
「子ども」
「ノルもだろ」
「私は大人」
「どこが」
少し前を歩いていたセレスが振り返り、呆れたように笑った。その横では、ハインとレイスが小声で話していた。陽剣旅団の運用についてだった。
「依頼料は、内容と危険度で分けるべきです」
ハインが言う。
「単純な護衛、荷運び、夜骸対応、人間相手の戦闘。それぞれで基準額を変えます」
「夜骸対応は、今の俺たちが受けるべきではない」
レイスが即答した。
「理由は?」
「討祓軍の管轄とぶつかる。民を守るために必要な時は動くが、名を売る目的で夜骸討祓を請け負えば、討祓軍と正面から衝突する」
「なるほど」
ハインは頷き、持っていた小さな帳面へ書き込む。
「では、当面は護衛、運搬、盗賊対応、危険地帯の同行あたりを中心にしましょう、夜骸対応に関しては同行中に出現したら対応可能程度にしましょう。夜骸討祓そのものは受けない形で」
「それでも危険はあるね」
セレスが言う。
「はい。ですので、依頼人には必ず説明します。陽剣旅団と関わることで、目立つ可能性があると」
「それを説明したら、誰も頼まないんじゃないか?」
レイスが言う。ハインは苦笑した。
「それでも頼む人だけを相手にするんです。危険を隠して受けるより、その方が長く続きます」
「連絡方法はどうするの?」
セレスが聞く。
「当面は私の商会経由にします。私が南の大きな村へ着いたら、そこから支店や知人の商人へ話を通します。皆さんの居場所を直接知らせるのではなく、依頼だけを預かる形です」
「俺たちへの連絡は?」
「中継地点を決めましょう。三日ごと、あるいは五日ごとに、こちらが指定した場所へ私の使いを出します。皆さんは毎回そこへ行く必要はありません。安全だと判断した時だけ、受け取りに来てください」
レイスは少し考えた。
「合図も必要だな」
「はい。封蝋や符号を使います。偽物を掴まされると危険ですから」
「値段より面倒だね」
セレスが呟く。
「信用を売るには、面倒が一番大事なんです」
「追々連絡を取れる魔道具などがあれば採用していきましょう」
ハインは少しだけ胸を張った。その時。前方を歩いていたアルドが、足を止めた。ノルも同時に黙る。エディンの目が、すっと細くなった。
「アルドちゃん?」
アルドは返事をしなかった。右手を軽く上げる。全員が止まった。荷車を引く岩丸も、ぎし、と音を立てて止まる。
「近くの山に、人の反応がある」
レイスがすぐに顔を上げた。
「数は?」
「待て」
アルドは目を閉じた。空気中に漂う微細な魔力を拾い、その流れが途切れている場所を探す。山肌。木の根。岩。横へ開いた穴。その中に、人の輪郭がいくつかある。ひとつ、ふたつ。さらに奥。全員の腰元には、細い何かが下がっていた。アルドはゆっくりと目を開けた。
「八……たぶん八人。全員、腰に何かぶら下げてる」
レイスの顔が険しくなる。
「赤鎖か」
「かもしれない、鎖かどうかまではわからない」
ノルが翠穿へ手を伸ばしかけた。だが、アルドは首を横に振る。
「俺は荷車と残る。ハインを守る」
「アルドが?」
ノルが少し意外そうに見る。
「ああ。向こうの山へ入るなら荷車は邪魔だ。ハインを一人にはできない」
レイスはすぐに頷いた。
「妥当だな」
エディンが微笑んだ。
「じゃあ、おねぇさんが案内するわぁ。感知は任せて」
セレスは岩丸へ手を当てた。
「岩丸、ここで待機。ハインさんとアルドを守って」
岩丸はこくりと頷いた。
「おい、俺も守られる側なのか」
「荷車のついで」
「ついでか」
ハインは少し不安そうに山を見た。
「皆さん、大丈夫でしょうか」
「大丈夫だ」
アルドが短く答える。
「こいつらならな」
レイス、ノル、セレス、エディンは山へ向かった。森の中へ入る直前、ノルが振り返る。
「終わったら合図する」
「分かった」
◇
山の斜面は、思ったよりも急だった。人がよく通る道ではない。落ち葉の下に石が隠れ、根が足に絡み、少しでも気を抜けば滑り落ちそうになる。エディンは先頭を歩いた。足取りは軽い。大剣を背負っているのに、枝一本折らずに進む。ノルはその背中を見ながら、小さく言った。
「相変わらず変」
「あらぁ、褒め言葉?」
「たぶん悪口」
「残念ねぇ」
レイスが後ろから低く言う。
「声を落とせ」
「落としてる」
「もっとだ」
セレスは周囲の土へ意識を向けながら進んでいた。もし戦闘になれば、足場を崩せる。穴の入口を塞ぐこともできる。だが、相手が赤鎖ならまず気をつけるべきは、逃走と服毒だった。前に捕らえた盗賊たちは、大勢が情報を吐く前に死んだ。今回も同じなら、制圧より先に毒を奪う必要がある。やがて、エディンが足を止めた。
「いたわぁ」
木々の隙間から、山肌が見えた。岩壁に横穴が開いている。入口の前には、粗末な木箱が積まれていた。見張りが二人。どちらも腰に赤い短鎖をぶら下げている。奥にも気配がある。穴の中に、複数。
「赤鎖だな」
レイスが低く言う。セレスが小さく息を吸った。
「どうする?」
「まず毒を警戒する。逃げ道は?」
「奥に一つ、細い抜け道がありそうねぇ」
エディンが答える。
「塞ぐ?」
セレスが聞く。
「いや、塞ぐ動きで気づかれる可能性がある」
レイスは考え込んだ。
「見張りを落としてから一気に入るか。だが、奥の連中に気づかれたら毒を使われる」
「水で口元を塞ぐ?」
「全員同時は難しい」
「私が奥へ回って――」
「時間がかかる」
短い作戦会議が続く。レイスは冷静だった。だが、相手が服毒自決を選ぶ連中である以上、普通の制圧では遅い。その時、ノルがぽつりと言った。
「私に任せて」
レイスがノルを見る。
「何をするつもりだ」
何かを言いかけたレイスの前に、エディンが片手を出した。
「レイスちゃん」
「エディン」
「ここは任せてみましょ」
エディンはノルを見る。いつもの柔らかな笑みだった。けれど、目は真剣だった。
「ノルちゃん、好きにやりなさい」
ノルは一度だけ頷いた。
「ありがとう」
ノルは翠穿を下ろさなかった。銃は使わない。木の陰に立ったまま、目を閉じる。呼吸を浅くする。空気の流れを掴む。穴の入口。見張り二人。奥の気配。ひとつ。ふたつ。みっつ。さらに奥。木箱の陰。壁際。座っている男。寝転がっている男。水袋を持っている男。腰の短鎖。呼吸。首の角度。額の位置。ノルは目を閉じたまま、聞いた。
「エディン」
「なぁに?」
「盗賊の数、八人?」
「ええ、そうよぉ」
「じゃあ、行くね」
ノルは両手を上げた。銃の形を作る。指先に風が集まる。小さな弾。豆粒ほどの空気の塊。ノルの声は小さかった。
「旋風壱式 空弾」
指先から、風の弾丸が放たれた。一発。二発。三発。それだけでは終わらない。連続して、空気の弾が森の中を走る。だが、真っ直ぐではない。枝を避ける。岩を回り込む。木箱の横を抜ける。風が弾道を曲げ、見えない糸で引くように穴の中へ潜り込んでいく。
「ぐあっ!」
見張りの一人が額を押さえて崩れた。
「がっ――」
もう一人も顎先を跳ね上げられ、膝から落ちる。その奥で、短い悲鳴が微かに響いた。
「うぐっ」
「な――」
「ぎゃっ」
「ぐ、ぁ」
声は一つずつ、すぐに途切れていく。穴の中で何が起きているのか、外からは見えない。けれど、ノルには分かっていた。一人目。二人目。三人目。四人目。五人目。六人目。七人目。八人目。最後の男のこめかみに空弾が当たり、身体が横へ倒れる。腰へ伸びかけた手が、短剣にも毒にも届かないまま止まった。山の一帯が、静かになった。ノルは目を開ける。
「終わり」
レイスが、しばらく黙っていた。セレスも、口を開けたまま固まっている。エディンだけが、楽しそうに目を細めていた。
「まさか」
レイスがようやく言った。
「全員の頭に当てて気絶させたのか?」
「うん」
「ここから?」
「うん」
「なんて奴だ……」
「どうも」
ノルは少しだけ得意げに指先へ息を吹きかけた。エディンが大剣の柄へ手を添える。
「じゃあ、行くわよぉ」
レイスはすぐに表情を戻した。
「毒を最優先で回収する。セレス、拘束。エディン、奥を確認。ノルは逃げ道を見てろ」
「了解」
「分かった」
「はぁい」
四人は横穴へ向かった。
◇
山道から少し離れた場所で、アルドとハインは荷車のそばにいた。岩丸は荷車の前に立ち、じっと山の方を向いている。アルドは腕を組み、木にもたれていた。ハインは落ち着かなさそうに、山の斜面と荷車を交互に見ている。
「皆さん、本当に大丈夫でしょうか」
「ん?」
アルドは軽く顔を上げる。
「大丈夫だろ。ちなみに、俺らも大丈夫だ」
「それは、分かっていますが……」
「岩丸もいるしな」
岩丸がこくりと頷いた。ハインはその反応に少しだけ笑い、それから表情を曇らせた。
「アルドさん」
「ん?」
「本当に、すみませんでした」
アルドはハインを見た。ハインは深く頭を下げていた。
「ルシアンさんの件です」
風が、道の上を通り抜けた。荷車の布が小さく揺れる。アルドはしばらく黙った。それから、静かに言った。
「気にするな」
「ですが」
「ハインの責任じゃない。あれは俺の判断ミスだ」
ハインが顔を上げる。アルドは山ではなく、道の先を見ていた。
「ハインの警護は俺が行くべきだった。俺なら突破できたし、ルシアンもあいつらと一緒なら狙われなかったはずだ。まあ、結果論だけどな」
「そんな……」
「そう思ってるだけだ。お前が背負うことじゃない」
ハインは唇を噛んだ。
「すみません」
「それに」
アルドは少しだけ息を吐いた。
「ルシアンは生きてる。大丈夫だ」
ハインの目が揺れた。
「何故、それを?」
「分かるんだよ」
アルドは自分でも少し不思議そうに言った。
「何でか分かんないけど。あいつは生きてる。大丈夫だ」
根拠はない。証拠もない。ただ、そう思わなければ立っていられない、というだけでもない。胸の奥に、まだ切れていないものがある。ルシアンの声。笑い方。怒った時の目。自分の手を引いてくれた温度。それが、消えていない。
「だから、大丈夫だ」
ハインは小さく頷いた。
「……はい」
「それより」
アルドは少しだけ声を変えた。
「陽剣旅団の件、ありがとう」
「え?」
ハインが瞬く。
「ああ、いえ。お気になさらず」
「ハインには世話になりっぱなしだ」
「やめてください!」
ハインは慌てて首を横に振った。
「私の方が、皆さんに頼りすぎています! 私たちが見つかったのも、ルシアンさんが連れ去られたのも、元を正せば私のせいで……」
「ふっ」
アルドが小さく笑った。
「なら、お互い様だな」
「え?」
「お互いに、言いっこなしだ」
ハインは口を開きかけた。けれど、何も言えなかった。ただ、少しだけ泣きそうな顔で、息を吐いた。その時だった。空気の塊が、ふわりと飛んできた。まっすぐ、アルドの後頭部へ。こつん。
「いてっ」
アルドは後頭部を押さえた。
「合図ってこれかよ」
風の弾はすぐに解け、何も残らない。アルドは山の方を見た。
「行こう、ハイン。終わったみたいだ」
「早いですね」
「ああ、かなり早いな」
アルドは荷車の前へ出た。
「頼むぞ、岩丸」
岩丸は力強く頷き、荷車を引き始めた。ハインが少し笑う。
「名前、付けたんですね」
「内緒だぞ」
「ふふっ、はい」
◇
横穴の中では、八人の盗賊が転がっていた。全員、気絶している。見張り二人は入口近く。残り六人は奥の広い空間に倒れていた。木箱、粗末な寝床、食料袋、奪ったものらしき布包み。奥には逃走用らしい細い抜け道もあったが、エディンが先に確認して塞いでいた。セレスは盗賊たちの腕と足を土で固めている。水で湿らせた土が絡み、乾くと簡単には動けない拘束になる。レイスは一人ずつ腰や口元を確認し、隠し持っていた小瓶と紙包みを回収していた。
「毒の回収、終わったぞ」
レイスが言う。
「こっちも拘束終わったよ」
セレスが立ち上がる。
「抜け道も見たわぁ。今のところ、他に人はいないわねぇ」
エディンが奥から戻ってきた。ノルは入口近くに立ち、外を見ている。そこへ、アルドとハイン、岩丸が到着した。アルドは穴の中を見て、眉を上げる。
「本当に終わってるな」
「当然」
ノルが言った。アルドはノルを見る。
「おい、ノル」
「なに?」
「あの合図はなんだ」
「威力下げた」
「痛かった」
「もっと強くならないとね」
「うるせぇ」
レイスが小瓶を布に包みながら、ため息をついた。
「遊ぶな」
「遊んでない」
「少し遊んだだろ」
「少しだけ」
「認めるのか」
ハインは転がっている盗賊たちを見て、腰の赤い短鎖に気づいた。
「やはり、赤鎖……」
「ああ」
レイスが頷く。
「十中八九末端だが、何かは知っているはずだ」
アルドは穴の中へ一歩入った。湿った土と、古い血と、安酒の匂いがする。盗賊の一人が、うめきながら目を開けかけた。アルドが前に屈む。エディンは奥に立ち、逃げ道を塞ぐ。セレスは拘束の土を確かめる。レイスはセレスの横で腕を組む。ノルは指先を軽く上げたまま、いつでも空弾を撃てるようにしていた。ハインは少し後ろで、岩丸の隣に立つ。陽剣旅団としての、最初の相手。赤い短鎖を腰に揺らす者たち。アルドは、目を覚ましかけた盗賊を見下ろした。
「さて」
低い声だった。
「話を聞こうか」
お読みいただきありがとうございます。
引き続き明日の20時頃更新予定です。
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