File №014 警視庁の夜霧
受験とかいろいろあってすっかり忘れておりました。
そして、書き貯めていない……!
「リーダー、ツメが甘いですね」
「詰めが甘いとかそういう問題じゃないだろ」
「あまあまですね。運良く逃走犯が足を複雑骨折してくれましたが、私があそこで張っていなかったらどうなっていたことか」
「犯人が捕まえられるか否かのもんだいじゃないだろ?上司の命令を聞けと言っているんだ」
「でもその結果犯人を取り逃がしてしまっては元も子もないです」
「お前は勝手な行動が多過ぎるんだよ」
「出来の悪い上司を持ったからですね。他のメンバーもよく耐えられますね」
「なんだと!」
「ちょっと落ち着いてください先輩!」
「零も言い過ぎ」
「事実を述べたまでです」
「貴様っ!」
「先輩!」「零!」
「大体おまえはなぁ――」
遂に取っ組み合いの喧嘩になりかけたその時、
「ちょっと、いいですか?」
その一言で場は静まり返った。怒鳴っていた男は言おうとしたことを忘れ、客人に目を向ける。
入って来たのは中肉中背で、年とは不釣り合いな漆黒の髪を撫で付けた中年の男だった。
「副、所長」
男に先程まで勢いは無く、なんとか声をかすれさせまいとするのがやっとだった。
「夜霧麗華刑事はいらっしゃいますか」
「夜霧麗華刑事はいらっしゃいますか」
「はい、私です…」
てっきり用事があるのは自分だけではなく、リーダーもだと思っていた。部下の不始末は大抵上司が取らされるものだからだ。それはリーダーも思っていたようで、さっきまでの青ざめた滑稽な表情はどこえやら。何かが歯の間に挟まったような、何とも言えないような顔をしていた。ただ分かるのは、それが自分に対する心配ではないということだ。
これまでも何回か呼び出しを食らったことがある。だが、今までのそれとは明らかに違っていた。副所長からお呼びがかかるということは、それ相応の処遇が自らに与えられたということだろう。そしてそれが決して良い意味ではないことくらい、この場にいる全員がわかっていた。
「15分後に所長室に来なさい。遅れないように」
「はい、分かりました」
副署長は静かになった部屋を出ていった。
「おい、今度こそやばいんじゃないのか?」
「そうかもね」
「でも、犯人を逮捕したのは事実だよね~」
「確かに検挙数も多いからなぁ」
「でも、さすがに……」
******
「ということがありまして」
「やり過ぎてこんなへんぴなところに飛ばされたと」
僕は自虐と皮肉を込めて言った。
「85%くらい合ってるかな」
残りの15%は?そう聞く前に夜霧は答えた。
「憧れてたのよ」
「は?……っと、何でですか」
今更敬語を使ってももう遅いが、夜霧さんは僕が思わず言葉を改めてしまう雰囲気を作り出していた。おどけた様子はなく、どこか自虐的だった。
「君らがいるところってさ、すごく仲よさそうだし楽しそうじゃん?」
「まぁ楽しいですかね」
一応警察らしき、取り締まる仕事が楽しいのはどうかと思ったが、あえて口にはしなかった。
「そういうの、いーなーって」
「………」
「前居たところは結構仕事詰めだったし、いろいろと口うるさくって」
「それが普通だと思いますが……」
自分たちの部署がどれだけなまぬるいのかが露見してしまいそうで少し不安になった。それでも尚、僕らに向ける憧れの目線は変わることが無かった。
だから、僕は気付いた。
「あれ、ちょっと待ってください」
「ん?どうしたの」
「飛ばされたって行ってましたよね」
「そうだけど?」
彼女は、特Bを遠くから眺めるように話した。
「その……特Bに、ですか?」
――――まさか
「いんや、違うとこだけど」
―――!!!
「そう、ですか」
予感は的中した。
「あの、さっきの写真……」
「ん?あぁ、あの加工写真?」
「はい。あれ、どうやって手に入れたんですか」
真剣に努めて、そう聞いた。
僕の真面目さが伝わったのか、
そんなの簡単よ、夜霧は言った。
「あれ、コピーしたものだから」
――――え……?
「君の持ってる写真をコピーして、光沢紙に印刷したの」
最初に比べると少し乱雑になった気もしますが、
他の方のネット小説読んだらこんな感じになっちゃいました。
(これでどこを学んだというのだ!)




