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転生の果て――最後の巡りの話  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


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第二話「育った」


育った。


ゆっくりと、育った。



子供の頃、夢をよく見た。


知らない場所の夢だった。


知らない時代の夢だった。



川が出てきた。


火が出てきた。


鳥が出てきた。


誰かと並んでいる夢だった。



顔が見えなかった。


しかし、知っている人だった。


夢の中で、知っている、と思った。



目が覚めると、忘れた。


顔が、消えた。



しかし、感覚は残った。


誰かと並んでいた感覚が、残った。



学校へ行った。


友達ができた。


好きな食べ物ができた。


嫌いな科目ができた。



普通の子供だった。


しかし、どこかで、探していた。


何を探しているか、まだ分からなかった。



夢の中の誰かを、探していた。



(第二話 了)

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