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第一話「また生まれた」
また、生まれた。
何度目かは、分からない。
数えることをやめてから、ずっと経った。
今度は、人間だった。
小さな体だった。
光が眩しかった。
音が大きかった。
泣いた。
なぜ泣いたか、分からなかった。
体が泣いた。
温かいものに包まれた。
温かさが、世界のすべてだった。
しかし、何かを知っていた。
体の奥の、深い場所に、何かがあった。
前の巡りの記憶ではなかった。
記憶よりも深い場所に、何かがあった。
探しているものがある、という感覚だった。
何を探しているか、分からなかった。
しかし、探している。
ずっと探してきた。
何度生まれ変わっても、探してきた。
また、探す巡りが始まった。
(第一話 了)




