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スリハモ17 双子ユニット『ノアリス』

【アヤとミユ、ユニットへの決意】


ある日の放課後。

宇宙アイドル活動で忙しいメンバーたちの控室。

ツムギが歌の練習をしている横で、アヤとミユはそっと立ち上がる。


アヤ:「おじさん…私たち、お願いがあるの」


ミユ:「うん、ちゃんと2人で決めたこと…」


おじさんが優しく振り返ると、アヤが深呼吸して口を開いた。


アヤ:「私たち、ユニットを組みたいんです」


ミユ:「戦地で、もう何もないって思ってた時、ピースプリズムの歌が心に届いた。

それが…初めて、“未来”を信じられた瞬間だったの」


アヤ:「だから今度は、私たちが届けたいんです。


同じように、苦しんでる誰かに――生きていいんだって伝えたい」


おじさん:「……アヤ、ミユ」


言葉を選ぼうとしたその時、先に口を開いたのはツムギだった。


ツムギ:「いいじゃん!どんどん増えてく、アイドル星団!」

(みんながちょっと笑う)


ミカ:「でも、この2人の思いは本物よ」


ユリ:「戦地で失ったものは大きかった。それでも前を向いている…その姿こそ、伝えるべき価値があるわ」


おじさんは静かにうなずき、彼女たちの手を取った。


おじさん:「君たちの光はきっと、誰かの闇を照らす。全力で応援するよ」


2人は顔を見合わせて、力強くうなずいた。


【ノアリス:デビューへの物語―双子が運ぶ、希望の光―】


銀河フェスティバルのステージ裏。

リジェネライトの余韻が残る中、

次にスポットライトを浴びるのは、

戦地からやってきた姉妹、アヤとミユ。


控室で衣装を整えながら、ミユがぽつりとつぶやいた。


ミユ:「ねぇ、お姉ちゃん…ほんとに私たち、ステージに立つんだね」


アヤ:「うん…夢じゃないよ。ここにいる」

(自分の胸元をギュッと握る)


ツムギが扉をバンッと開けて登場。


ツムギ:「あんたらの出番!『ノアリス』、ステージへごあんなーいっ☆」


アヤとミユは顔を見合わせ、そっと手を繋いだ。


アヤ:「ミユ、一緒に行こう」

ミユ:「うん、2人で未来を灯そう」



照明が落ち、静寂に包まれた会場。

ピアノのイントロが流れる。


2人の姿がステージ中央に浮かび上がる。

衣装は淡いグレーと白、

戦場の灰と、希望の光をイメージしたもの。


ミユの澄んだ歌声が、やさしく会場を包み込む。


ノアリス デビュー曲「ふたりで、光へ」

(静かなピアノ伴奏から始まる)


1番

あの日、空は焼けていて

すべての色を失った

何も守れなかった手を

あなたが握ってくれた


Bメロ

涙で濡れた未来に

名前をつけるとしたら

「希望」って呼んでいいかな

あなたと歩けるなら


サビ

ふたりで ひとつの光

闇を越えて今、走り出す

失くしたものを数えるより

あなたがいる今を信じたい

ふたりで、光へ


2番

揺れる炎に誓ったの

もう誰も泣かせないと

あなたの声があったから

今日も立っていられるよ


Bメロ

痛みも記憶もすべて

この歌に変えていく

弱さを強さに変える

あなたとならできる


サビ

ふたりで 描いた明日へ

まだ見ぬ空を目指して歌う

壊れた過去に閉じ込めない

鼓動が今、光を選ぶから

ふたりで、光へ


ラストサビ

ふたりが 出逢った奇跡

今この星に響かせたい

もう独りじゃないと誓える

あなたとなら、きっと届けられる

ふたりで、未来へ

ふたりで、光へ


歌い終えた瞬間、観客の誰もが静かに、

でも確かに心を動かされていた。


大きな拍手。

スラムでの少女たち、戦地の孤児たち、

そしてかつての自分を重ねた者たちの目に涙が浮かんでいた。



ステージを終えて戻ってきた2人に、

おじさんが優しく声をかける。


おじさん:「…きみたちの歌は、確かに届いた。おかえり、ノアリス」

アヤ・ミユ:「ただいま…!」



この瞬間、ノアリスはただの双子ではなく、

星々を渡る希望の使者となったのだった――。


【問いかけのメール】


「あなた達は戦争の必要さを知らない」


ピースプリズムの活動が銀河中に広がる中、

おじさんは控室の片隅で1通のメールを読み返していた。


件名:届かない歌


本文:

あなた達の歌はとても綺麗ですね。

ノアリスの歌を聞いて涙が出ました。

でも、どうしても一つだけ言いたいことがあります。


あなた達は“戦争が必要だった理由”を知っているんですか?

戦わなければ、私たちの星は滅んでいました。

武器を置くことは、家族を失うことでした。


綺麗事で世界は救えない。

優しさだけじゃ、生き残れない。


それでも、あなた達は「戦争はいらない」と歌いますか?


おじさんはそっとメールを閉じ、

ふとステージで練習するノアリスを見つめた。


アヤとミユは、あの日焼け野原となった故郷で、

本当に「誰かを守るために」戦っていた人々の姿も見ていたはずだ。


おじさん(心の声):「この問いは…重い。けど、大事なことだ」



その夜、ピースプリズムのメンバーが集まった会議室。

おじさんはメールの内容を共有する。


ミユ:「……うん、たしかに、綺麗事かもしれない」

アヤ:「でも、そう言ってくれる気持ちは、真剣なんだよね。

その人も…誰かを守ろうとしてたんだ」


カイリ:「私たちは、戦争を否定したいだけじゃない。

“何かを守るために”生まれた戦いの、その苦しさも抱きしめたい」


ツムギ:「だったらさ!今度は“戦わなくてすむ未来”を一緒に考えようって歌おうよ!」



こうして「ノアリス」の新曲の構想が始まる。

テーマは**“それでも歌いたい理由”**。

戦いの意味を否定せず、

それを超えたところに、新しい守り方があると信じる歌。


続く

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