Lost World 終章
「これがセイファートの癌…」
無数の骨がコアの周りを飛び、土星の輪の様な形をしている。
「昔話をしましょうか」
そう言って雷狩が1步、2歩と進んで行く。
「なぜこの世界は国が1つしかないのか気にならなかった?」
「言われてみればそうだな…」
「昔はこの国以外にも沢山国があって、その分の人がこの世界に住んでいたわ、でもね?人間っていうのはどこまで行っても自己中心的なのよ。あの国は邪魔だから滅ぼそうという考えが世界中で起こって。気付けば戦争が始まっていたわ。どの国も古代より伝えられた魔法を戦争の道具にし始めたのよ」
「確かにどの世界でも魔法が争いの象徴になってたな...」
「そしてこの国に伝わった魔法は『統合』の魔法。本来は錬金術の様な使い方を想定されてたようだけどそうはいかなかった」
「もしや、人と人の統合ということなの?」
「えぇ、そうよ、国民は自らの命を空っぽな器に注ぎ続け、最強の兵器である王を産み出したのよ」
「それがこの癌であり、君と存在だね?」
「やっぱり航琉はすべてお見通しなのね…」
「コイツと一緒に消えるつもりか?」
「そうしなきゃこの呪いの連鎖は終わらないじゃない!!」
雷狩が飛び出し、〔原罪の剣〕でコアを斬り伏せこちらを振り返る。
「さようなら、航琉、貴女の中から見てきた旅はとても美しかったわ!」
「雷狩!!」
観測世界、M-27のシュミレーション失敗。データをロードしますか?
ここはイギリス、ロンドンにある探偵事務所。
いや、日本の東京か?
ここの探偵「時村航琉」はデスクでコーヒーを飲みながら1部の新聞を眺めている。
「行方不明ね…僕がサクッと解決して見せよう!」
そのインクで綴られた記憶達は終わることが無いだろう。
第2部<エンドレス•インク•メモリーズ>をロードします




