L.M.0 鏡に写った君の記憶
「来たか、航琉」
「おじいちゃん?」
「あんたには沢山話したいことがある。まぁ、気抜いてくれ」
荒れ果てたビル街の中で静かに燃える焚き火を囲い、話が始まった。
「結論から言う。僕らの敵は世界そのものだ」
「もう1人の僕の世界…」
「航琉、あの頃の話しはあまりしたことは無かったよな、特に『マギアフレーム』については」
その後沢山の話をしてくれた。
メモリーオブアカシックレコードとはおじいちゃんとその親友が過去に起きた災害『マギアフレーム』の元凶であるセイファートに一矢報いるために作った魔術で、仕組みとしては異なる世界を観測する『蜘蛛の目』と言う機械を使って見えた世界に楔を打ち付け『煙鏡』の力でその楔を辿り世界を移動する者であると言う事だが…さっぱりわからん
「セイファートがある世界に一番近いのはお前の根源世界だ」
「僕の根元世界…」
「なんだ?早く行かないのか?」
「だって、今の僕には身体が無く魂だけだから…」
「そうだったな。ほれ、これを持ってくと良い」
そう言い渡されたのは宝石で出来た剣だった。
「これは?」
「この世界で禁断と呼ばれた者の剣だ、結晶を使った肉体の生成ぐらいだったら軽く出来るだろうよ」
気付いたら僕はベッドの上にいた。
「航琉!良かった、無事だったんだな?」
「---快斗…?」
「ああ、そうだ、俺だ!」
「ごめん、ロストオーシャンの時は、僕…」
「まだ寝てろ、とにかく今は休め」
起き上がろうとする僕を快斗が制止した。
「それなら、少し寝るよ」
僕の首にペンダントがかかっている。いつかの欠片が使われたペンダント、そのペンダントに僕の顔がうっすら反射している。
コラム
「時村優斗」
•航琉の祖父
•煙での移動を可能にする盾『煙鏡』の能力を持つ
•優斗の世代の能力は特殊なエネルギーを使用した機械による能力の酷使であるため、航琉世代の魔法とはかなり別物である




