L.C.3+ 星が降る夜 L.C.3- 煙の鏡
不変だった宇宙が赤く染まっていく。
星が3つ、俺を目掛け落ちてくる。
獣が3匹俺の周りを囲んだ。
「ハッ、オーシャンビーストの方がまだ手応えあったかもな」
槍を構え、敵の急所である1点だけを確実に貫く。
そして、数分後少々苦戦したが俺からしたら取るに足らない。
「ほら、飯だ」
いつからか俺の背後には何かがいる。
コイツは現実世界に存在しない生き物の肉を好んで喰っている。なぜか、ソイツが食事をすると俺の魔力が上昇していくという恩恵があるようだ。
俺はコイツを〔背海の龍〕と呼んでいる。
そもそもコイツって俺の魔法なのか…?
振り返ってもなにもいない。
おそらくこの根元世界には認識を狂わせる力でもはたらいているのか?
僕は今どこに居るんだろう?
煙で前が見えない、でも男が1人居る。
彼は静かに人形の機械に向かって話し始めた。
「もうすぐ僕らの戦いが終わるよ、間も無くセイファートの元にたどり着くであろうメモリーオブアカシックレコードの能力者との縁を利用し、〔煙鏡〕でセイファートの世界に干渉する」
〔煙鏡〕だと?!
その名を聞いた瞬間、淡い過去の記憶が鮮明になって浮かんできた。
おじいちゃんの家に行った時に、玄関に飾られていた大きな鏡を見た。僕は気になっておじいちゃんにその鏡の事を訊いた。
「あれは、煙の鏡だよ。あの鏡があると邪気から僕らを隠し、守ってくれているんだ」
今思うとあれはどっからどう見ても魔道具だ、イギリスで見たアビスゼロのコピーや、ヴィクターさんの〔巡る運命の歯車〕、もう1人の僕の〔原罪の剣〕と同等もしくはそれ以上かもしれない。でも、何でその鏡の名が今出てきたんだ?それにセイファートの世界って何を言っているんだ?
どうも作者です。
今まで全ての能力にルビを振っていましたが。今後からは1度出したら略称することにしました。




