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メモリア<神隠しの世界を航る僕と呪われた小説>  作者: zER0
第3章 巡る星のロストコスモ
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L.C.2.5- Nowhere Lost world

この世界に鎮座する世界樹の根はこの世全ての事象を監視し、世界樹の中央に存在する玉座の間でもっとも効率の良い悲劇(未来)を演算する。

世界樹の根の末端は根元世界を内包し、その世界に種子を落とす。そして、その世界に花粉の運び手を呼び寄せ消される人間の絶望、他人を消してしまったという後悔を糧に世界樹の種が芽吹き根が独立した存在へと進化する。

だが、この世界に世界樹は1本だけでいい。

生まれて間もない世界樹は母胎である

「虚光世界樹セイファート」に統合され新たな世界樹の根として種子を育て、切り離れ、統合し、また新たな根となり…その輪廻は絶え間なく続いて行く。

これは人の魂に通ずるシステムと言えるだろう。

新たな根元世界を内包する人が生まれ、成長し、死を迎え、その魂は観測出来ないどこかと言う名の世界樹に回収され、また違う人の魂としてこの世に産み落とされる。

そんな世界樹の根の中でも幹の真下、根の中央に位置する世界で致命的なエラーが吐かれた。器の消失に近い状態、もっと詳しく言うと器である少女の存在が安定せず。「そこに有るのに存在しない」と言う観測結果がセイファートの結論として返ってきた。

無人の街、虚構の黄金郷の王である私はその歪んで行く世界をただ見つめて行く事しか出来ない。

私はある少女の中で産まれた業であり、悲劇を招く呪いである。世界樹の存続のために、あの少女の絶望が必要だ。だが、完璧だと思っていたセイファートが導き出した計画が少女には効かなかった。

その少女は絶望に打ち勝って進み続けた。私が憑依して、大量の命を奪ってもその心は静かに、強く燃えていた。

あの根元世界が消えればきっと彼女はこの世界にたどり着く。

私達が生きた根元世界が消滅するかもしれない。

「私は王として民が愛したこの世界を…」

どうも作者です。

2話連続投稿です!

う~ん「虚光世界樹セイファート」の設定よく書けていると自分は思っています。


お知らせ

1ヶ月にも満たない程度ですがメモリアの更新はしばらくストップになります。これを機に過去作を読み直してみてはいかがでしょうか。

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