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メモリア<神隠しの世界を航る僕と呪われた小説>  作者: zER0
第3章 巡る星のロストコスモ
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20/31

L.C.2 咲き誇る桜のアリエス

「父さん…」

目元がモヤで見えないけれどあれは父さんだ。

「■■■■■■■■■」

何て言っているのだろうか今の私には聴こえないや。いやそもそも何も言っていないのだろうか。

でも、その姿はどこか悲しそうだった。

私が剣を振りかざした時、目の前で花吹雪が舞った。

ロストパラレルでの兄さんとの闘いがフラッシュバックする。

〔原罪(アルター•ザ•)の剣(パラレル)〕

ボゴッ

私が剣を振り下ろした瞬間、鎧がへこむ鈍い音が響いた。

こんな話があるもんか、私の〔原罪《エルドラド》の(•)黄金郷(ドミネート)〕は森羅万象全てを私の世界に書き換える魔法。なのに、なのに!どうしてだ!なぜ書き換わら無い?!〔狂月神花-乱れ桜-〕の力の方が上だとでも言いたいのか?!

「航琉!!いつまで寝てんだ、この寝坊助!」

渾身の打撃が鎧を砕いた。

ああ、やっと声が聞こえた。父さん、僕、今まで……

僕が今まで辿ってきた道がうっすらと脳裏をよぎる。

それはあの街での記憶。

「さぁ、始めようじゃねぇか!〔魔力崩壊の雨〕」

それは友を思う男との記憶。

「全力で行こう〔My weapon is my own heart 〕」

それは眩き正義の記憶。

「この時を…待っていたよ…〔悪心を断つ神罰〕」

それは最果て至っても煌めき続ける者との記憶。

「ねぇ、航琉?あいつ私がやっても良いかしら?〔煌めきの最果てへ〕」

それは自身の兄と袂を別れた記憶。

「お前は放って置けない存在だったか…〔崩壊残花-万華鏡-〕」

「僕自身がロードになることだ!〔永久の羅針盤〕」

それは果てしない海を共に航海た記憶。

「速攻できめようか?〔船よ錨をおろせ!〕」

これは僕が知らないが確かに目にした記憶。

「航琉…今、父さんが助けてやるからな!

〔狂月神花-乱れ桜-〕」

ここで、僕の記憶(メモリー)が途切れた。





そう言えば、もう1人の僕はどこに消えた?

コラム 雷狩

メモ「もう1人の僕」

メモの執筆:時村航琉

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