L.O.6 黒き慟哭のロードパラレル
僕の人生はきっと、呪われているのだろう。
始まりはあの冬だ、あの頃僕らは正月へ向けた買い出しでショッピングモールへ行った帰りだった。
父さんが両手に買い物袋を持ち母さんにこう語った。
「俺の発明が完成した後の冬休みには絶対海外旅行に連れて行ってやる」
「父さんの研究ってあれだろ?異世界の研究だろ?そんな世界実際にあるんだか…」
「もう、香留菜お兄ちゃんったら夢の無いことばっか言って」
「航琉の言う通りよ、香留菜。あんたもこう、でっかい夢とか持っても良いのよ?」
「じゃぁ、俺神様になる」
「神様?良いわね、そう言うのお母さん大好きよ」
そう言ってビル街を通って行った時、それは起こった。
「ガランッ、ドン」
1本の鉄骨が落ちてきた。
「おい、恵!しっかりしろ…香留菜、救急車だ!おい、恵!、恵!」
その後、母さんは病院に運ばれたが、すぐにあの世へ旅立った。
その後、父さんは研究に没頭した。母さんが願っていた「異世界の証明とその世界との交流」をもう見せられなくとも実現させるためにだ。
その事故を皮切りに、僕の周りの人間がどんどんあの世へ旅立って行った。
そして、あのロンドンでまたみんなが死んで行った。
今度はレキラの住民が被害を食らうのだ。
僕はこの呪いを受け入れるしか方法が無い。
この叫びたい思いが虚空に響いたせいであの悪夢が目を覚ましたんだ。これ以上の皮肉は無いだろう。今、見にまとった鎧は、最も僕の周りから命を奪い、これから更に多くの命を奪う「黒き塔」のシステムそのものなのだから。
〔メモリーオブアカシックレコード•パラレル〕
メモリアの本当の名前。
その鎧が再現したのはあの時の惨劇、槍のような雨
「あれ?オタル、雨が降って来たよ?」
「おかしな?ここは海底だよ?雨なんて…」
「あれ?オタル?どうしちゃったの?」
その雨は都市を1つ消すのには十分な威力だった。
鎧越しに街の惨劇が鮮明に見えた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
僕はその場に膝を付いた。その後何分叫んだだろうか。
「……壊しに行くか」
これは僕の呪い、名付けるならメモリーオブアカシックレコード<呪われた僕が神隠しの世界を航る物語>
どうも作者です。
メモリーオブアカシックレコード、世界を航り、世界に惨劇をもたらす呪いの力。




